More Nature More Nature
スプレーを手にする綺麗な女性

オーガニックの虫除けは普通の虫除けとどこが違うの? 選び方のポイントを4つ紹介

body

2020.04.11

肌が弱い方や、小さなお子さんがいる人たちを中心に、オーガニックの虫よけが注目を集めています。オーガニックの虫よけと、普通の虫よけの違いや、オーガニックの虫よけの選び方について、詳しく解説いたします。

オーガニックの虫よけが気になっている方にとって、有益な情報がたくさん記載されていますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

オーガニックの虫よけは普通の商品とどこが違うの?

不気味に輝くはてな

虫よけは、夏場の蚊が多い時期やキャンプ、庭仕事をする際に必須のアイテムです。一般的な虫よけは、ドラッグストアなどで購入することができますが、最近では自然の力を借りたオーガニックの虫よけ商品も、数多く販売されています。

敏感肌やアレルギーなどで肌が弱い方は、普通の虫よけではなく、オーガニックの虫よけを選択する人も多いでしょう。また、虫を撃退するような成分が含まれていることから、赤ちゃんやお子さんがいる方で、オーガニックの虫よけに興味を持つ人もいます。

しかし、オーガニックの虫よけと、普通の虫よけには、どのような違いがあるのでしょうか?オーガニックの虫よけと普通の虫よけの違いについて、詳しく解説いたします。

オーガニックについて理解しよう!

オーガニック製品といえば、敏感肌な方や赤ちゃんでも安心して使えるもの、といったイメージを抱かれている人も多いのではないでしょうか。

オーガニックとは農薬や化学肥料を使わずに、太陽・土壌・水など自然の恵みを生かして、農作物を育てる方法のことをいいます。農薬が土に染み込むことで、微生物が死んでしまい、土は農作物を育てる力を失ってしまうことも。したがって、より多くの人たちがオーガニックに興味を持ち、オーガニック製品が広がっていくことで、環境保全に繋がります。

また、オーガニック製品を選択することで、人体に有害とされる化学成分を、避けることが可能です。自然の原料で育てられた農作物を摂取することで、自然の成分を吸収し、私たちが持っている本来の力を、呼び戻すことができます。

日本では虫よけに対するオーガニック認定基準はない

オーガニック認証マークとは、生き物や環境にあまり負荷を与えない、有機栽培で生産された農作物を使って作られた製品であることを、証明するものです。国や団体によって認証基準は異なりますが、日本ではJAS法に基づく「有機JAS制度」があります。

規制対象となるのは、有機農産物と有機加工品。したがって、それ以外の水産物、畜産品、食品以外の化粧品や繊維などはJAS法の対象外です。虫よけも、もちろん対象外ですので、虫よけのオーガニック認定基準はありません。

しかし、オーガニック認定基準がなくても、独自の基準で良質な製品づくりを行っているメーカーも多いです。また海外の製品ですと、その国でのオーガニック認証を受けている製品があります。気になる方は、海外ブランドのオーガニック虫よけを選択すると良いでしょう。

普通の虫よけとの違いは?|成分

オーガニックの虫よけと一般的な虫よけは、主に成分が異なります。一般的な虫よけの中でも、特に虫よけ効果が高いものには、「ディート」と呼ばれる成分が配合されています。

ディートの特徴は、殺虫効果と持続性の高さ。ハイキングやキャンプなどのアウトドアには、ディートが配合されている虫よけがおすすめです。

しかし、肌が弱い方は肌荒れを引き起こしたり、刺激を感じたりすることもあります。小さなお子さんや敏感肌の方がディート配合の虫よけを使用する際は、注意しましょう。

一方でオーガニックの虫よけには、ディートなどの殺虫成分が配合されていません。したがって、赤ちゃんや肌が弱い方も、安心して使用することが可能です。

ぴったりの虫よけを探そう! おすすめの選び方を紹介

花に囲まれた小瓶

ここまでは、オーガニックの虫よけや、オーガニックについて、また普通の虫よけとの違いについて解説いたしました。

では、実際にオーガニックの虫よけを選択する上で、自分にぴったり合った虫よけを探すために、以下の3つのポイントを確認してください。

  • 配合されている成分
  • 誰が使用するのか
  • どのようなタイプの製品にするのか

上記の3つのポイントについて、詳しく説明していきます。

1. 成分

オーガニックの虫よけには、虫よけ効果のある化学物質の代わりに、虫が嫌う天然のハーブが配合されています。オーガニックの虫よけ製品の中には、天然由来成分99%以上の製品も存在しています。

オーガニックの虫よけに使われるハーブを、いくつかご紹介しましょう。

  • ミント
  • ラベンダー
  • シトロネラ
  • ゼラニウム
  • レモングラス
  • ペパーミント
  • レモンユーカリ

オーガニックの虫よけは、農薬が使われていない、オーガニックハーブで作られています。ですので、安心して肌につけることができますね。オーガニックの虫よけ製品の中には、天然由来成分99%以上の製品もあります。

このようにオーガニックの虫よけには、天然成分が配合されているのですが、アレルギーなどがある方は注意してください。使用前に必ずパッチテストを行い、また念のため配合成分が自分の肌に合うかを、調べてから使うのが良いでしょう。

2. 誰が使用するか

肌が強い大人の方が使用する場合は、特に問題がありませんが、肌が弱い方、アレルギーの方、また小さなお子さんや赤ちゃんに使用したい場合は、注意する必要があります。

例えばレモンユーカリは、虫よけ作用のある天然成分です。体に対する毒性はとても低いのですが、肌への刺激が強いハーブです。したがってアメリカの小児科学会では、3歳未満のお子さんには、レモンユーカリを使用しないよう勧告しています。

このように、オーガニックの虫よけに配合されている天然成分の中には、小さなお子さんには、使うべきではない成分も存在しています。小さなお子さんや赤ちゃんに使用する場合は、注意書きをしっかり確認するようにしてください。

心配な方は、「アロベビー アウトドアスプレー」や、「チルドレン アウトドア スプレー」など、子ども用のオーガニックの虫よけを購入すると良いでしょう。

3. タイプ|スプレーやミルクなど

オーガニックの虫よけには、さまざまなタイプのものがあります。一番人気は、やはりスプレータイプの製品でしょう。ミストスプレータイプですと、虫よけ成分の飛び散りが少なく、塗布しやすいです。また、簡単に塗り直すことができます。

ミルクローションタイプや、ミルククリームタイプのオーガニック虫よけも、販売されています。乾燥が気になる方は、オイルなど保湿成分が配合されたオーガニック虫よけを使えば、虫よけ効果を得ながら肌を保湿することが可能です。

またオーガニック虫よけの中には、日焼け止め成分が配合されている製品もあり、一度の塗布で済むのが良いですね。

室内用の虫よけに関しても、キャンドルタイプ、スプレータイプ、吊り下げタイプなど、色々な種類のオーガニックの虫よけが販売されています。

4. コスパ

オーガニックの虫よけは、一般的な虫よけよりも、価格が高めなものが多いです。その理由は、オーガニックで育てられた農作物には、農薬が使われていないからです。農薬が使われていないので、虫食いの被害や雑草の被害に合いやすく、通常の栽培方法と比較すると、収穫量が減ってしまう傾向があります。

また、オーガニック栽培は手間や時間もかかることから、オーガニック製品は普通の製品と比較すると、価格が高い傾向にあるのです。一般的な虫よけ製品は、200mlで500円前後から販売されていますが、オーガニックの虫よけは、50mlの製品が700円前後で販売されています。

価格はやや高めではありますが、その分こだわりの成分が配合されており、安心して使用することができます。量が少なめの製品だと、やはりコスパが悪くなってしまいますので、量が多い製品を選択するなど、価格と量のバランスを考慮して選択してください。

自分好みの虫よけを選んで快適に過ごそう!

手のひらに包まれた高級感漂う小瓶

このページでは、オーガニックの虫よけについて詳しく解説いたしました。オーガニックの虫よけには、ゼラニウムやレモングラスなどの、天然成分が配合されています。したがって、肌が弱い人や小さなお子さんでも、安心して使用することができます。

しかし、天然成分の中にはレモンユーカリなど、刺激が強いものもあります。アレルギーを持っている人や赤ちゃんに使用する場合は、注意書きや配合成分をしっかり確認してください。

オーガニックの虫よけは、普通の虫よけのような独特の嫌な匂いはありません。柑橘系やラベンダーなど、とても爽やかな良い匂いがしますので、オーガニックの虫よけを購入する際は、匂いで選択するのも良いでしょう。自分好みの虫よけを選んで、快適に過ごしてくださいね。

参考:
有機食品の検査認証制度:農林水産省(農林水産省)
Q&Aでオーガニックを知ろう!(日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会)

関連するキーワードで他の記事を探す
RECOMMEND