植物由来の成分が入ったボタニカルのヘアオイルには、どのような特徴があるかご存知ですか?
ボタニカルのヘアオイルに含まれる主な成分、そして正しい使い方を把握し、初心者にもおすすめの商品をご紹介します。
ボタニカルのヘアオイルとは?
ボタニカルのヘアオイルとは、植物性の成分を配合したヘアオイルのことです。
ボタニカルなヘアオイルは、ナチュラル志向の方に高い人気があります。具体的な植物性成分としては、サンフラワーやアボカド、ココナッツなどが挙げられます。
ボタニカルオイルは、そんなさまざまな植物性のオイルの力を利用し、髪を滑らかに仕上げてくれるのが特徴です。
それぞれの植物が持つ特徴を活かし、髪の毛の悩みを改善していくことができるのです。
ボタニカル(Botanical)の本来の意味とは?
そもそもボタニカル(Botanical)には、どういった意味があるのかという点から説明しましょう。
ボタニカルは、「植物の」という意味を持つ言葉です。「植物の」といっても、全て植物を使ったものというわけではありません。植物性の成分を一部使用すれば、その商品はボタニカルと呼ばれます。
これからご紹介するボタニカルのヘアオイルも植物由来のエキスが成分の一部として含まれています。最近ではインテリアや雑貨にも、ボタニカルという言葉が使われます。
こちらももちろん、植物に関連する柄やテーマを指していることには変わりありません。ボタニカルインテリアなどという言葉もよく耳にします。
「ボタニカル=植物に関連したもの」というように覚えておくとわかりやすいのではないでしょうか。
植物由来成分配合のヘアオイル=ボタニカルのヘアオイル
ボタニカルのヘアオイルを名乗るためには、植物由来成分が配合されていることが必須なのは言うまでもありません。オイルですので、中にはオリーブオイルのように100%植物性成分からできている製品もあります。
しかしボタニカルヘアオイルの大半は、こうした植物由来成分と、髪の健康を維持するための美容成分をミックスさせた製品になります。
どんな植物由来成分が配合されているの?|種子から抽出したオイルなど
ボタニカルなオイルの原料にはどのようなものがあるのでしょうか。
よく知られているココナッツオイルやアボカドオイルは植物の実から作られます。また、種から抽出したオイルを使うことも多く、ホホバ種子やツバキ種子などはこれにあたります。
ボタニカルなヘアオイルには、それぞれ異なる植物性エキスや成分が入っています。、さらさら感を持続させたい、滑らかな指通りを実現させたいなど、それぞれの希望に合わせてヘアオイルを選ぶことができます。
ボタニカルのヘアオイルを使うとどんな効果がある?
ボタニカルのヘアオイルにはどんな効果があるのか、気になる方も多いでしょう。ここからはボタニカルのヘアオイルを使ったときの嬉しい効果について紹介します。
これまでのヘアケアでは物足りないと思っている方や、髪の悩みがなかなか解消しないという方は是非参考にしてみてください。
潤いとツヤのある髪になる
ヘアオイルはその名の通り、油分や植物性エキスが含まれているため、髪の油分や水分を補うことができ、乾燥した髪に潤いを与えてくれるヘアケアアイテムです。
さらにヘアオイルは髪の表面を覆ってキューティクルを整えてくれるので、髪にツヤを与えることができます。
髪をドライヤーの熱から守る
シャンプーの後、ドライヤーで乾かす時のダメージが気になりますが、ヘアオイルをドライヤーの前に使うと、髪をドライヤーの熱や乾かす時の摩擦から守ってくれます。乾かす時に髪が傷みづらくなるのは嬉しいですね。
紫外線や乾燥から髪を守りダメージをケアする
髪の表面を覆っているヘアオイルは、髪から水分を逃げにくくし乾燥から守ってくれます。紫外線や摩擦によるダメージを防ぐこともできます。
ボタニカルのヘアオイルには髪のダメージをケアしてくれる美容成分も多く含まれているので、髪をダメージから守りながらケアできるのが特徴です。
髪の広がりを抑え、髪がまとまる
ボタニカルのヘアオイルが髪に潤いとツヤを与え乾燥から守ってくれることで雨の日などに髪が広がることを抑えられるのも嬉しい効果の一つです。
髪のボリュームを抑えて、まとまりやすくするためヘアアレンジに使うこともできます。
どう使うの? おすすめの使い方を紹介!
ボタニカルなヘアオイルの成分はわかったけれど、どのように使うのが理想的かわからないという方もいらっしゃるでしょう。
前項でも説明した通りボタニカルに関わらず、ヘアオイルは髪の毛に潤いを与えたり潤いを逃さず閉じ込めたりできるというメリットがあります。また紫外線などの外的なダメージを防ぐ役割もあります。
ヘアオイルが持つメリットをふまえて、ヘアオイルの効果的な使い方を紹介していきましょう。
いつ使うの?|タオルドライ後
ヘアオイルを使用するタイミングとして一番望ましいのがタオルドライ後の濡れた状態です。
濡れた状態の髪の毛は、肌に例えると化粧水を塗った後のお肌です。そのため、ヘアオイルを付けずにドライヤーで乾かすということは、髪の毛の中にある水分を飛ばしてしまうことになるのです。
髪の毛の潤いをキープするためには、ドライヤー前にしっかりとヘアオイルをなじませておくことが大切です。
また指通りを良くするためには、全体的にヘアオイルをなじませた後、ブラシなどを使って髪を整えておきましょう。
ブラシで髪を整えることで、指通りを良くするだけでなく、隅々までしっかりとヘアオイルが行き渡らせてくれます。
どれくらい使えばいいの?|髪の長さに合わせよう
仕様するヘアオイルの量について悩む方も多いかもしれません。ヘアオイルは、髪の長さによっても使用量が異なります。
目安として、
- ショートやボブ→1~2滴程度
- ミディアムヘア→2滴~3滴程度
- ロングヘア→3滴~4滴程度
と言われています。
また、商品によってはプッシュ式のものもあります。その場合は、
- ショートやボブ→0.7~0.8プッシュ程度
- ミディアムヘア→1~1.5プッシュ程度
- ロングヘア→2プッシュ程度
が良いでしょう。
ヘアオイルによって使用感は変わりますが、つけすぎは髪のベタつきの原因になってしまいます。そのため商品の説明書きは要チェックです。
どうやってつけるの?|まずは手になじませて
ヘアオイルは、塗布量だけでなく、どのようにつけるべきなのかも悩む方が多いはずです。
ヘアオイルはまず手に取った後、手のひら全体になじませてから使用しましょう。指の間までしっかりとなじませることで、手櫛でもしっかりと全体にヘアオイルを行き渡らせることができます。
手のひらになじませることなくそのまま使用してしまうと、ヘアオイルの塗布にムラが出てしまいます。
あまりに塗布量に差があると、ブラシでなじませてもあまり変わらないなんてことも。しっかりと手のひら全体になじませてから使用することをおすすめします。
どこにつけるの?|髪の内側からなじませるように
手のひら全体にヘアオイルをなじませたら、いよいよ塗布です。
手のひらに付けたてのヘアオイルは、まず髪の内側から塗布していくようにしましょう。髪の表面に最初から塗布してしまうと、オイルの量が多いため、ドライヤー後も髪の毛がベタついた仕上がりになってしまう恐れがあります。
内側から毛先にかけて左右均等になじませていき、最後に髪の表面に染み込ませるようにすると良いでしょう。
またヘアオイルの塗布は、髪の半分から毛先にかけて施すことがポイントです。根元に塗布してしまうと、最初に髪の表面に塗布してしまった場合と同様、ベタついた印象になってしまいます。
髪の根元は、傷みやすい毛先と比較するとヘアオイルを塗布するメリットがあまりありません。ヘアオイルは、よりダメージの大きい毛先を中心につけてあげると本来の働きを発揮できるでしょう。
髪を洗った後にヘアオイルを髪の根元に付けすぎてしまうと頭皮がベタついたり、髪がぺたんこになって見栄えが悪くなってしまいます。
ハイトーンなカラーをしている方やどうしても毛の根元へのダメージが気になる方は、全体になじませた後に根元からブラッシングしてあげると良いでしょう。
ヘアオイルをもっと活用しよう
ヘアオイルには他にもオイルパックや頭皮マッサージなどに使ったり、手持ちのヘアケアアイテムに足したりするという使い方もあります。
特にオイルパックや頭皮マッサージは頭皮の余分な皮脂を落としてくれるため、頭皮のベタつきが気になる方にもおすすめです。
シャンプー前にオイルパックをして傷んだ髪をケア
オイルパックは髪にヘアオイルをなじませることで美容成分をしっかり髪に届け、パサついたりゴワついたりしている髪をケアすることができます。
オイルパックに使うヘアオイルは、頭皮にも付けるものなので100%植物由来成分で作られているものを使うのがおすすめです。
オイルパックをする際は、シャンプーをする前に髪をブラシでとかし、毛先から髪の根元までオイルをなじませます。その後、蒸しタオルを巻いて10~15分程度パックしましょう。
パックが終わったら、いつも通りシャンプーとトリートメントをします。ベタつきが気になる場合は2回シャンプーをすると良いでしょう。
頭皮マッサージでリラックス
ヘアオイルを使った頭皮マッサージは、頭皮の血行を良くし、余分な皮脂を落としたい時に最適です。オイルパックをする時間が無いときにも良いでしょう。
やり方は、ヘアオイルを頭皮全体になじませ、爪を立てないように指の腹でマッサージをします。
まず、耳上の側頭部に4本の指を、親指を耳の後ろに添え、頭頂部に向かって頭皮を持ち上げるように揉みます。その後、後頭部を同じように揉んでいきます。耳の周りのリンパ節や後頭部の付け根のツボなどを押しても良いでしょう。
頭皮マッサージが終わったらシャンプーとトリートメントをします。頭皮にヘアオイルが残らないよう、2回シャンプーをするのがおすすめです。
手持ちのシャンプーやトリートメントにプラス
普段使っているヘアケアアイテムにヘアオイルを足すことで、手軽にヘアケアの効果を上げることもできます。
シャンプーにヘアオイルを混ぜて使うと、髪を守ってくれるだけでなく、汚れが落ちやすくなる効果もあります。
しっとり度が足りないトリートメントにプラスして使うのも良いでしょう。
その他の使い方|スタイリングに使う
ヘアオイルは朝のお出かけ前に使うのもおすすめです。ヘアオイルが髪の広がりを抑えてまとめてくれ、おしゃれな束感や濡れ感を演出することができます。
ヘアオイルだけではスタイルを長時間キープすることはできないため、ワックスなどを併用するとより効果的です。
コテやアイロンを使う前には使用しないように注意しよう
ヘアオイルをスタイリングに使う際はコテやアイロンを使った後にしましょう。乾いた髪にヘアオイルを付けて、すぐにコテやアイロンを使うと、熱によって髪が張り付いてしまい傷んでしまう原因になります。
ボタニカルのヘアオイルを選び方のポイントを解説
ボタニカルのヘアオイルをどのように選んだら良いか迷ってしまう方もいるでしょう。ここでは選ぶ際のポイントを解説していきます。
含まれている成分を確認しよう
ボタニカルのヘアオイルには主に植物から抽出された植物油が使われており、様々な美容成分が含まれています。
ヘアオイルに使われている植物油にも様々なものがあります。エイジングケアにも用いられるオリーブオイルやアルガンオイルには、オレイン酸やビタミンEが含まれています。
ツバキ油は古くからヘアケアに使われてきた保湿力の高いオイルです。他に、皮脂に近いと言われていて安全性が高いホホバオイルなどもあります。
100%植物由来の成分で作られているヘアオイルなら頭皮のマッサージなどにも使いやすいのでおすすめです。
髪の悩みによってはその他に含まれている美容成分も確認すると良いでしょう。γ-ドコサラクトンなど、熱に反応してダメージを補修する成分が含まれているものもあります。
髪質に合わせて選ぶ
自分の髪質に合わせて選ぶのも大事なポイントです。髪質に合わないヘアオイルだと、ベタついてしまったり、逆に乾燥が気になってしまうことがあります。
毛量がある人やくせ毛が気になる人はしっとり系のヘアオイルを選ぶと髪のボリュームを抑えてくれます。
髪が細い人や柔らかい人はしっとり系のヘアオイルを使うと髪が潰れてしまったり、ベタついてしまうことがあるのでサラサラ系のヘアオイルを選びましょう。
ヘアカラーなどを繰り返していてダメージや乾燥が気になる人は、ダメージケアタイプを探すのがおすすめです。
ブランドによってはタイプ別に出ていることもあるので、試してみると良いでしょう。
好みの香りで選ぶ
ボタニカルのヘアオイルにも様々な香りのものがあるので、自分の好みにあったものを選びたいですね。
定番のフローラル系は甘い香りが人気です。家族で使う場合には。幅広い年代に人気のある柑橘系や無香料のものを使うと良いでしょう。
価格で選ぶ
ヘアオイルは毎日使うものなので、買いやすい値段のものを選ぶのも良いでしょう。店頭では1,000~5,000円で買うことができます。
髪が長い人はその分使う量も多くなるため、容量も確認しましょう。
厳選! ボタニカルのヘアオイルを紹介
ボタニカルのヘアオイルに配合される成分や正しい使用方法を確認したところで、次は数ある商品の中でもおすすめの9点をご紹介しましょう。
それぞれ、どんな髪の毛のタイプににおすすめなのかも併せて解説致します。
ボタニスト|ボタニカルヘアオイル(リッチモイスト)
ツバキややホホバ、ヒマワリなどのシードオイルを配合したボタニストの「ボタニカルヘアオイル(リッチモイスト)」。植物由来の保湿オイルによってしっとりとした潤いがキープされた仕上がりになるヘアオイルです。
ヒートリペアリピッド成分が熱などの外的ダメージから髪の毛を守ってくれるので、ドライヤー使用前の塗布にはもってこいのオイル。髪の広がりを抑えたい方におすすめです。
ダメージが気になる方には|ダメージケア
ダメージが気になる方は、同じくボタニストの「ダメージケア」がおすすめです。
傷んだ髪1本1本に濃密オイルがアプローチし、内部からしっかりと潤いを与え、補修していくオイルです。
使い続けることで指通りも滑らかになりますので、ダメージが気になる方はぜひ!
アミノメイソン|ディープモイスト ヘアオイル
見た目の可愛いボタニカルのヘアオイル、アミノメイソンの「ディープモイスト ヘアオイル」。
クランベリー種子油やホホバ種子油など23種ものボタニカルオイルを配合し、可愛さだけでなく、美容師からもお墨付きのオイルです。
外的ダメージによって開いてしまったキューティクルにしっかりと補修成分を行き渡らせ、まとまりのあるヘアに仕上げてくれるボタニカルヘアオイルとなっています。
ロレアル パリ|エルセーヴ ヘアオイル ボタニカル
パサつきやすい髪質の方には、ロレアル パリの「エルセーヴ ヘアオイル ボタニカル」がおすすめです。
フレンチラベンダーとオレンジピールのボタニカル オイルを配合したヘアオイルは、しっかりと髪の毛を保湿し外からのダメージもシャットアウト。
フェミニンな香りで非常に使いやすいボタニカルヘアオイルです。
コーセー|ビオリス ボタニカル ヘアオイル
最後にご紹介するコーセーの「ビオリス ボタニカル ヘアオイル」は、コールドプレス製法で抽出したオーガニック認証のホホバオイルが配合されています。
その他にも3種のオーガニック植物成分を配合し、傷んだ髪を速攻補修。とくに、切れ毛になりやすい繊細な髪をしっかり補修しながらケアしてくれるオイルです。
ヴェレダ|オーガニックヘアオイル
洗髪前のオイルパックや頭皮マッサージに使えるヘアオイルを探しているなら、オーガニックコスメを数多く取り扱っているヴェレダの「オーガニックヘアオイル」がおすすめです。
ピーナッツ油やアカツメクサ花エキスなどの天然由来成分で作られていて、髪の乾燥やパサつきが気になる方にぴったりのヘアオイルになっています。
ナカノ|グラマラスカールN オイルエッセンス ライト
ナカノの「グラマラスカールN オイルエッセンス ライト」はベタつかずサラサラの髪にまとまるのが特徴のヘアオイルです。
ダマスクバラ花油、ヒマワリ種子エキス、アボカド油といった保湿力のある成分が配合されていて、ドライヤーなどの熱から髪を守り、ダメージをケアしながらスタイリングすることができます。
ナプラ|N. ポリッシュオイル
ダメージヘアや毛量が多い方におすすめのナプラ「N. ポリッシュオイル」はスタイリングの仕上げにも使うことができるヘアオイルです。
ホホバ油やゴマ油など100%天然由来の素材で作られていて、オイルパックや頭皮マッサージにはもちろん、お肌の保湿オイルとしても使えるほど安心なものになっています。
モロッカンオイル|モロッカンオイル
「モロッカンオイル」はコールドプレス製法で抽出された、品質にこだわったアルガンオイルが使われています。アルガンオイルは髪や肌に潤いを与え、健やかに保つとして古くから女性たちに重宝されてきました。
使い続けることで、髪にツヤとまとまりを与えてくれる他、スタイリングや乾燥が気になる時期の仕上げに使うこともできます。
モロッカンオイル|モロッカンオイル
「ボタニカル」は植物由来|シャンプーやトリートメントと一緒にそろえてみては?
ボタニカルのヘアオイルは、植物由来の成分を使用しているのがなによりの特徴です。
多くの商品を紹介してきましたが、中でもボタニストのボタニカルヘアオイルは他にサラサラ系もあり、自分の髪に合わせて選びやすく様々な人におすすめです。
ヘアオイルで髪の根元からケアしたい場合にはヴェレダのオーガニックヘアオイルが良いでしょう。それぞれの植物成分の力を利用し、指通りの滑らかな髪の毛に仕上げてくれます。今回ご紹介した使い方やおすすめオイルを参考に、シャンプーやトリートメントもボタニカルなもので揃えてみてはいかがでしょうか?
ヘアケア全般が、よりナチュラルに健康的になることまちがいありません。