有機栽培のルイボスティーは人にも環境にも優しい方法で栽培・加工されます。ノンカフェインなので、カフェインに弱い人も安心して楽しむことができますよ。
今回は有機栽培のルイボスティーがどんなふうに生産され、また認定されるのかをご紹介します。
さらに、普段使いからちょっとリッチな気分で味わえるものまで、試してほしい有機栽培のルイボスティーも幅広くご紹介するので、ぜひ参考にして好みのものを見つけてくださいね。
有機栽培のルイボスティーはどんなふうに生産されてるの?
ルイボスティーに限らず、「有機栽培」という言葉にポジティブなイメージを持つ人は多いですね。ここでは日本の有機農産物・加工品の認定制度について、また有機栽培のルイボスティーがどんなふうに生産されているのかについて解説します。
押さえておきたい有機栽培のポイント!
有機栽培とは、人や自然に優しい方法で作物を栽培することで、日本では平成18年に策定された「有機農業推進法」に詳しく定義されています。
- 「有機農業推進法」に定義されている有機栽培の主なポイントは三つあります。
- 科学的に合成された肥料や農薬を使わないこと
- 遺伝子組み換え技術を使わないこと
- できるだけ環境に負荷をかけずに農業生産すること
日本ではこうした厳しいポイントをクリアした作物や加工品になどに、「有機」という名称を使用することが許されています。
「オーガニック」とはどこが違うの?
有機栽培と同じく、「オーガニック」という言葉も広く使われていますね。似たような場面で使用されることが多い二つの言葉ですが、どういう違いがあるのでしょうか。
実は、この二つの言葉は同じ意味で使用されます。オーガニックは英語で「organic」と表記し、「有機栽培の」という意味を持っているのです。
ルイボスティーが有機JAS認定されるには?
日本には有機栽培の検査認定制度、「有機JAS規格」があります。この規格の認定を受けると、農作物や加工品などに太陽と雲と植物をイメージした「有機JASマーク」を貼ることが許されます。
ルイボスティーも同様で、パッケージに「有機JASマーク」が貼ってあれば、国が有機栽培と認めている証になります。ただし、ルイボスティーは加工食品であるため、有機JAS認定されるには、栽培方法と加工法の二つで有機認定される必要があります。
1. 有機栽培・有機農法で茶葉を育てる
ルイボスティーが有機JAS認定を受けるには、まず原料が有機栽培されていることが必要です。原料となるのは、南アフリカで育つマメ科のルイボス(茶葉)です。
先ほどご紹介した「有機農業推進法」に定義されているポイント等に基づいて育成し、有機JAS規格に認定されたものが、有機栽培のルイボスティーの原料になります。
2. 有機認定加工工場でお茶に加工する
原料となるルイボスが有機JAS規格に認定されると、次にそれを有機認定加工工場で加工することで、有機JAS規格の商品として認められ、市場に出回ります。
有機JASマークを貼ることができる加工食品には、以下の基準が設けられています。
- 原料の95%以上が有機農産物・有機畜産物であること
- 科学的に合成された食品添加物を使用しないこと
- 物理的または生物の機能を利用した加工方法を用いて作られていること
このように、栽培方法や加工法の両方で有機認定されて、はじめてパッケージに「有機JASマーク」を貼ることが許されるのです。
ノンカフェインで体にも優しい! おすすめの商品を紹介!
ルイボスティーはノンカフェイン飲料です。そのため、小さな子どもや妊娠中のママなど、カフェインの摂取を避けたい人でも安心して飲むことができます。また紅茶やコーヒーのようにカフェインによる覚醒作用もないため、寝る前にほっと一息つきたいときにもおすすめです。
身体に優しく安全に飲める有機栽培のルイボスティーは、様々なメーカーから発売されています。おすすめの商品をご紹介するので、気に入ったものを見つけてくださいね。
河村農園|有機栽培ルイボスティー(ティーバッグ)
ルイボスティーは、三つのグレードに分けることができます。「河村農園」が取り扱う「有機栽培ルイボスティー(ティーバッグ)」は、原料のルイボスの葉と茎が程よく配合されているスーペリアグレードです。スッキリとしたのど越しを楽しむことができます。
お湯で抽出するのもおいしいのですが、この商品は製造過程で蒸気殺菌を行い、細菌検査も実施されているので、水出しでも安心しておいしくいただけます。季節によって楽しみ方が変えられるのも嬉しい点ですね。
ナチュラルショップなごみ|ルイボスティー オーガニック(ティーバッグ)
「ナチュラルショップなごみ」の「ルイボスティーオーガニック(ティーバッグ)」は、特有の癖や風味が少なめで、一般的なものよりも「飲みやすい」と感じる人が多いようです。
また特徴的なのが価格です。現地で大量に買い付けをしたり、中間業者を通さずに直販売をしたり、広告費を削減したりと工夫をすることで、100個で1000円というお手ごろな価格で販売しています。
もちろん、生産から輸入、加工、袋詰めまで、ナチュラルショップなごみが徹底的にこだわって管理をしています。安心して楽しめる、普段使いにぴったりなルイボスティーとしておすすめです。
Royal T|ルイボスティー 有機ルイボス茶(ティーバッグ)
南アフリカ特産の高級有機茶葉を使い、味や鮮度にこだわったオリジナルブレンドハーブ茶が、「Royal T(ロイヤルティー)」の「ルイボスティー 有機ルイボス茶(ティーバッグ)」です。
抽出すると美しい深紅の色が現れ、味や香りだけでなく、目でも楽しむことができます。ホットでもコールドでもおいしく飲むことができるので、季節を問わず楽しめますね。
安全性に対する意識も高く、有機JAS認証のほかに、BRC(英国小売協会)やPPECB(生鮮食品輸出管理委員会)、IFOAM(オーガニック農業運動国際連合)といった海外の有機認証も受けています。
OSK|有機 ルイボスティー(茶葉)
「OSK(オーエスケー)」の「有機 ルイボスティー」は茶葉タイプで、好きな濃さで楽しむことができます。適量をお茶パックに入れてやかんで大量に煮だし、普段飲む飲料として利用する人もいるようです。
ルイボスティー特有の風味はやや薄めで、愛飲者からは「初心者でも飲みやすい万人向けの味」という意見も多く聞かれます。楽しみ方も様々で、紅茶の葉とブレンドして飲んだり、はちみつを入れたりして楽しむ人もいるようです。
nichie|有機 ルイボスティー クラシック ジャパンセレクト
ルイボスティーの三つのグレードの中でも、生産量が最も少ないのが「クラシックグレード」です。
「nichie(ニチエー)」の「有機 ルイボスティー クラシック ジャパンセレクト」は、希少な「有機栽培のクラッシックグレード」の中から、さらに味も品質もトップレベルのものを日本人の好みに合わせて使用しており、まろやかで上質な味わいを楽しむことができます。
安全性も高く、有機JAS認定商品であることはもちろん、さらに原料のルイボスには「水銀」「重金属」「残留農薬」の検査も実施されています。香り豊かで上品な味を安心して楽しみたい人におすすめです。
有機栽培のルイボスティーは生産や加工段階での違いがある!
日本で販売されている有機栽培のルイボスティーは、有機JAS規格に順じて作られています。厳しい条件をクリアしているため、安全性が高く、安心して飲むことができます。
有機JAS認定されたルイボスティーには「有機JASマーク」が貼られているので、有機栽培のルイボスティーを選ぶときの目印にしてくださいね。
今回おすすめした商品は、それぞれ生産や加工段階で違いがあり、商品ごとに違った香りや風味を楽しむことができます。興味があれば色々試して、お気に入りのルイボスティーを見つけてくださいね。
参考:
有機農業・有機農産物とは(農林水産省)
有機農業関連情報(農林水産省)
有機食品の検査認証制度(農林水産省)
有機農産物の日本農林規格(農林水産省)
有機加工食品の日本農林規格(農林水産省)