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オリーブオイルと新鮮なグリーンサラダ

オーガニックの意味とは? オーガニック製品と日本のオーガニック認証とは

life

2020.04.10

オーガニックには「安心」「安全」「体にやさしい」などのイメージがあるのではないでしょうか。もちろん、オーガニックが「上質」であることは間違いないのですが、より詳しい意味や目的を知るとオーガニックへの理解が深まります。

さらに、オーガニック製品やオーガニック認証が具体的にわかると、どのようにオーガニックを取り入れればよいか発見できますので、ぜひ、最後まで読んでいただいて今後の暮らしに役立ててくださいね。

オーガニックの意味や目的とは?

上質な赤い野菜

オーガニッへの理解を深めるため、ここではオーガニックの意味や目的を解説します。オーガニックについて本質的な認識ができれば、ますますオーガニックへの関心も高まることでしょう。

言葉|オーガニックの意味は「有機」

オーガニックとは、そもそも「有機の」という言葉を意味しています。いわゆる「有機物」を指すのですが、動物や植物などの「生物」を構成している物質のことです。

さらにイメージしやすくするため、有機物と無機物の例を挙げておきましょう。

◆有機物の一例

  • 砂糖
  • 小麦粉
  • ろう
  • プロパン
  • プラスチック(石油)

◆無機物の一例

  • 食塩
  • ガラス
  • アルミニウム

ポイントは、有機物の材料が生物であることです。有機物は生物によってのみ生み出される「炭素」を含んでいます。

農作物の栽培方法|化学肥料・農薬を使用しない

炭素で構成された生物による、自然の営みを応用したのが「有機農法」「有機栽培」です。まだ化学肥料が存在しなかった時代の農作物の栽培方法を思い描くとわかります。

たとえば、家畜の糞や人間の食べ残し、枯れ葉、木くずなどを肥料にして農作物を育てていました。ほかにも米ぬかや植物油の搾りかす、魚粉など。

つまり、生物によって生み出されるものを微生物の力で分解・発酵させ、「堆肥(たいひ)」にして肥料を作り農作物を育てるわけです。

また、農薬についてですが、有機栽培や有機農法が「無農薬」というわけではありません。化学系の農薬は使用できませんが、無機物を含め天然原料であれば農薬の使用は可能です。

オーガニックの目的|自然な食物連鎖を促す

オーガニックの目的は自然な食物連鎖の促進。人間から微生物に至るまでのすべての生物が起こす営みを尊重する考え方です。

オーガニックは化成肥料や遺伝子組み換え技術などに頼らず農作物を育てていた時代のように、人間が地球上で自然と共生しながら食を実現させることを目指しています。

オーガニックにはどんな製品があるの? 生活に取り入れるならおすすめは?

注がれたグリーンスムージーを上から撮影した図

オーガニックの意味や目的がわかったら、具体的な製品になにがあるのか気になりますよね。ここでは、生活に取り入れやすい身近なオーガニック製品を紹介しましょう。

食品|野菜・パン・オイルなど

オーガニック製品の代表的なものといえば農作物を使った食品。有機農法で作られた「野菜」や「穀物」「コーヒー」が挙げられます。さらには、オーガニックの野菜や穀物オーガニック食材を使った「パン」や「オイル」なども。

もちろん、加工品の場合はオーガニック以外の原材料を配合している製品もあります。購入の前に原材料名を確認するのもポイントですね。

すべてをオーガニックにするのは容易ではないかもしれませんが、普段から習慣のように口にしているものをオーガニック製品に変えてみるのもよいでしょう。

化粧品|コスメ用品・ヘアカラーなど

化粧品には植物成分を配合することが多いため、オーガニック製品として販売されているものもあります。たとえば、化粧品などの保湿成分として配合される植物エキス植物オイルにオーガニック栽培されたものを使用するなどです。

また、オーガニック農法で育てられたヘナなどの染料剤や、髪への保湿を目的に配合されたオーガニックハーブなどを含むヘアカラー剤などもあります。

ただし、「オーガニック」と表示された製品だからといって、成分すべてが有機というわけではありません。「オーガニック」=「肌や髪にやさしい」などの定義ではないため、あくまでも香りや使用感の違いを楽しむ目的で使用しましょう。

日本のオーガニック認証とは?

様々な種類のオリーブオイル

オーガニック製品が欲しくても、どれがオーガニック製品なのか見分けられなければ購入できませんよね。ここでは、日本のオーガニック認証について解説しますので、オーガニック製品を購入する際の参考にしてください。

有機JAS|有機食品の検査認証制度

日本では有機JASといって、農林水産省がオーガニック認証への厳格な検査制度を設けています。有機JASに認定されれば、製品に有機JASマークが付けられるほか、「有機○○」「オーガニック○○」などと製品名の前に「有機」「オーガニック」の表記が可能です。

◆表記一例

  • 有機米
  • 有機野菜
  • 有機味噌
  • オーガニックコーヒー
  • オーガニックオリーブオイル
  • オーガニックチョコレート

主な有機JASの基準とは?

有機JASには細かな基準がたくさんあるため、ここでは農産物や加工食品などの項目に分けで主な基準を解説します。これから購入しようとするオーガニック製品が、どのような基準をクリアしているのかイメージしてみてくださいね。

有機農産物

有機農産物への基準には、土作りから農地の管理までの具体的なものが記されています。有機農産物は、種として植えられる前から出荷の直前まで厳しい規格をクリアしなければなりません。

  • 土には対象の畑で生産された堆肥などを使用し、農地の生産力を発揮させること。
  • 化学的に合成された飼料や農薬を使用してはいけない。
  • 遺伝子組換え技術での生産や同技術で生産されたものの使用をしていないこと。
  • 種まきや植え付けの2年以上前から畑の土には禁止された農薬や化学肥料を使用していないこと。
  • 使用を禁止している農薬や肥料が周辺から飛来または流入しないよう必要な対策を取っているものであること。

参考:有機農産物の日本農林規格(農林水産省)

有機畜産物

有機畜産物として挙げられるのは、牛や豚、鶏のほか、馬、めん羊、山羊、うずら、かも、あひる、だちょうなど。動物としての生きる環境や健康管理などが厳密に基準化されています。

  • 家畜が新鮮な水や餌を自由に摂取できること。
  • 天然物質由来のものなど定められた以外の飼料を与えないこと。
  • ホルモンや受精卵移植技術、遺伝子組み換え技術を用いて繁殖させないこと。
  • 原則として動物医薬品は使用せず、やむなく使用する場合は法令や医薬品の種類を厳守すること。

参考:有機畜産物の日本農林規格(農林水産省)

有機加工食品

有機認定されるためには、加工食品であっても有機性を損なうものであってはなりません。さまざまな材料で作られる加工食品には、原材料だけでなく添加物の使途や割合にも基準が設けられています。

  • 原材料には原則として有機農産物・有機加工食品・有機畜産物を使用すること。
  • 化学的に合成された添加物や薬剤の使用を可能な限り避けること。
  • 有機以外の食品と規格外の添加物の割合が定量の5%以下でなければならない。
  • 添加物の使用について「○○(添加物名)は~に使用する場合に限ること」など

参考:有機加工食品の日本農林規格(農林水産省)

有機飼料

畜産物に与える飼料にも有機のものが存在。人間が口にする農産物と同じように、原材料や添加物についての厳密な基準があります。

  • 化学的に合成された飼料添加物や薬剤の使用を避けること。
  • 原材料は有機農産物・有機加工食品・有機乳・有機飼料など規定に沿うものを使用すること。
  • 有機でない農産物や加工品を含む水産物の割合が定められた原材料の5%以下であること。

参考:有機飼料の日本農林規格(農林水産省)

化粧品やヘアケア用品にはJAS基準はなし

化粧品やヘアケア用品を管轄しているのは厚生労働省です。したがって、いくら成分に有機のものを用いていても、農林水産省が管轄する有機JASは適用されません。また、化粧品やヘアケア用品そのものは「有機(オーガニック)」でないため、日本では厳密な基準がないのです。

オーガニックの目的を理解してとりいれてみよう!

健康的な野菜やパンなどのオーガニック製品

ここまで、オーガニックについて解説してきました。ここで簡単に記事の内容を振り返っておきましょう。

  • オーガニックとは「有機」という意味で、動植物など生物を構成する炭素を含んでいる。
  • オーガニックは有機農法などによる、「自然な食物連鎖」を目的にしている。
  • オーガニック製品には野菜などの農作物ほか、パンなどの加工品や化粧品などの日用品がある。
  • 日本でオーガニック製品として認証されるには、有機JASの基準をクリアしなければならない。

オーガニックへの理解が深まれば、イメージだけではく本質を知った上で製品を購入することができます。ぜひ、あなたの暮らしにぴったりな「オーガニック」を取り入れてみてくださいね。

参考:

有機食品の検査認証制度:農林水産省(農林水産省)

Q&Aでオーガニックを知ろう!(日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会)

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