More Nature More Nature
風のベールをまとった綿

オーガニックコットンとは? 普通の綿とどこが違うの?

body

2021.06.22

オーガニックコットンと聞くと、お肌に優しいというイメージがあるという方も多いですよね。

しかし、普通のコットンとどのような違いがあるのかと聞かれると、よくわらないという方もいらっしゃるでしょう。こちらでは、オーガニックコットンと通常のコットンの違いや特徴についてご紹介します。

オーガニックコットンとは? 普通のコットンとどこが違うの?

素材の状態の綿

オーガニックコットンと普通のコットンの大きな違いは、オーガニックであるかどうかが大きな違いです。

どちらもコットンであることには変わりありませんが、そのコットンが作られる上での製造過程や栽培方法によって、オーガニックコットンであるか通常のコットンであるかが分かれます。

オーガニック(有機栽培)とは|化学肥料や農薬を使用しない栽培方法

オーガニックコットンの「オーガニック」とは、「有機の」という意味を持っています。ここでいうオーガニック(有機の)コットンとは、有機栽培して育てられた綿花を使って作られるコットンを指しています。

有機栽培とは、化学肥料や農薬を使用しない栽培方法のことであり、有機肥料と言われる生物由来の有機物を原料とした肥料を使用して植物を育てる方法です。

有機肥料に含まれる有機物が微生物にとっての餌となり、微生物の数も増えて行くことで、植物に必要な栄養が行き届きやすくなります。

また、化学的な農薬や肥料を使わないことで、水や土、そして大気汚染を防ぐこともできます。オーガニックコットンが広まるということは、地球環境を守ることにもつながります。

オーガニックコットンとは

オーガニックコットンは、有機栽培で栽培された綿花のことを指します。オーガニックとして認められたコットンには、GOTS認証と言われる国際的な認定が定められます。

GOTS認証の国際的な認定が定められるには、厳しい審査を満たすことが必要です。化学肥料や殺虫剤などの化学薬品を3年以上使っていないことや有機肥料、またてんとう虫を活用することが必要となります。

てんとう虫は、オーガニックコットンに付く害虫を食べてくれるため、農薬を使わずに育てるオーガニックのコットンにとってなくてはならない昆虫とも言われています。手間暇をかけ、徹底した土づくりと環境作りが重要となります。

さらに有機栽培された綿花は、糸や布地に加工する工程の際も化学的な処理を控える必要があります。栽培から商品への製造、すべてにおいて化学的なものを使わないものこそが、オーガニックコットンと定められます。

普通の綿とどこが違うの?

化学的なものを徹底的に排除したオーガニックコットンに比べて、普通コットンとは一体どのような違いがあるのでしょうか。普通コットンというのは、その名の通り化学薬品を用いた栽培のことを指します。

見た目には大きな差はなく、見分け方としでは、国際的にオーガニックと認められたGOTS認証のマークの有無です。このGOTS認証のマークがないということは、オーガニックの商品と謳うことができません。

またオーガニックコットンは、栽培から製造まですべて化学的なものを使用していないことから、地球環境の維持にも繋がる製品とされています。GOTS認証のマークがあるということは、地球環境問題にも積極的に取り組む製品であることが伺えます。

生地・テキスタイル分野の世界基準|GOTS認証

オーガニック・テキスタイルの世界基準のひとつであるGOTS認証は、どのようなものなのでしょうか。GOTS認証とは、オーガニックの商品であることを認めるマークで、GOTS認証を取得するには、国際的に定められた基準を満たすことが絶対条件となります。

3年以上化学的なものを使っていないことを前提に、栽培過程から製造、また保管や輸出入など消費者の手元に届くまで、全ての工程において、この基準をクリアする必要があります。厳しい審査を設けることで、それを通過したからこそのオーガニック商品への信頼が高まります。

テキスタイル分野のオーガニック認証では、原料であるオーガニックコットンに対して、環境負荷の少ない製造加工を前提にすべきという考えがあります。また一方で、一定量のオーガニックコットンを使用することから、従来の製造加工の方法を取り入れることができるという考え方もあります。

こちらは国定の基準ではなく民間組織が策定するため、基準に違いがあるということを頭に入れておくと良いでしょう。

日本にはオーガニックコットンの法的基準がない

日本では、オーガニックコットンの法的基準がありません。栽培や製造過程を明確にするトレーサビリティーの確保が求められていますが、国際的基準を満たすレベルのオーガニックコットンではない商品が出回っていることもありますので、注意する必要があります。

おすすめのオーガニックコットン製品を紹介!

白衣やハサミ等の清潔な道具

自然にも優しいオーガニックコットン。そんなオーガニックコットンを生活に取り入れたいと思う方のために、オーガニックコットンを使用したブランドをご紹介します。

今回は、国産ブランドから選んだオーガニックコットンブランドをピックアップしましたので、それぞれのブランドの特徴を是非ご覧下さい。

イケウチオーガニック|バンブー540 バスタオル

オーガニックタオルの専門店「イケウチオーガニック」は、風力発電を推奨し、「最大限の安全と最小限の環境負荷」を理念に掲げる、世界最高水準を誇るタオルブランド会社です。

中でもこの「バンブー540 バスタオル」は、オーガニックコットンにバンブーを織り交ぜたバスタオルです。しなやかさを特徴とするバンブーは、コットンに比べて吸水性も高く、拭き心地が良いと好評です。

また、このバンブー540 バスタオルは、洗濯後ふっくらとした仕上がりになり、タオルの上質感を肌で感じることができます。

西川リビング|タオルケット

日本を代表する寝具用品ブランド「西川リビング」のタオルケットは、自社が持つ西川コットンファームにて、無農薬で作られたオーガニックコットンを使用したタオルケットです。

契約農家の方が一つ一つ手摘みで収穫を行い、繊細なコットンボールを丁寧に扱うことで、ふんわりと柔らかなコットンボールを使って作ることができます。肌触り滑らかなタオルケットは、思わず顔を埋めたくなる柔らかさで、快適な睡眠を促すおすすめの商品です。
西川リビング|タオルケット

un doudou|日本製 ベビー布団セット 11点

デリケートなお肌を持つ赤ちゃんのための国産ブランド、「un doudou」の日本製 ベビー布団セット 11点は、生まれてくる赤ちゃんを大切に守ってくれるベビー布団セットです。

un doudouの布団カバーは、縫製から裁断、検品まで全て自社の工場で行われています。生まれたての赤ちゃんのお肌にも優しく、ふんわりとした柔らかな肌触りが特徴です。

また、オーガニックコットンを使用しているだけでなく、2枚のガーゼを重ねることで通気性や吸湿性にも優れたカバーへと仕上がります。清潔に保てるよう丸洗いできる布団を用意し、赤ちゃんのお肌のためを想うオーガニックコットンブランドです。

SUN&MOON|泉州産 オーガニック綿毛布

「太陽と共に目覚めて、月と共に眠る」をコンセプトにしたブランド、SUN&MOONから肌触り滑らかな泉州産の「オーガニック綿毛布」をご紹介します。

このオーガニック綿毛布は、柔らかい質感の毛布であるため、アトピー性皮膚炎や化学物質過敏症に悩む方からも評判の毛布です。ベビーケットやシングルサイズまでサイズも幅広く取り扱っているため、

マーナ|オーガニックコットンタオル

「マーナ」のオーガニックコットンタオルは、織物産地として有名な泉州地方で丁寧に織り上げたタオルです。毎日使用するタオルだからこそ、肌にも地球環境にも優しいボディタオルがおすすめです。

泡立ちの良さと滑らかな肌触りで、優しく身体の汚れを落としていきます。無漂白の無着色で、自然な素材と色合いのボディタオルで身体を労わりながら、汚れをすっきり落とすことができます。

スタイレム|オーガニック リュクス イニシャル入り タオルハンカチ

最後にご紹介するオーガニックコットンタオルブランド、「スタイレム」のオーガニックハンカチタオルは、イニシャルを入れた自分だけのオリジナルタオルを作ることができるブランドです。

オーガニックコットンには厳しい基準がある|お気に入りの商品を見つけよう

緑のオーガニックコットンタオル

オーガニックコットンは、栽培から製造までの全ての過程において厳しい基準が設けられています。こちらで紹介したブランドは、そんな厳しい基準を満たし、オーガニックコットンとしての認証を得たブランドとなっています。

オーガニックの本来の意味や地球環境との密接な関係を理解し、お肌にも優しいオーガニックコットンを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

参考:
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~(農林水産省)
有機農業・有機農産物とは(農林水産省)
オーガニックコットンとは(日本オーガニックコットン協会)
オーガニックコットンとGOTS認証(日本オーガニックコットン協会)
Global Organic Textile Standard (GOTS)
GOTS認証詳細(日本オーガニックコットン協会)
オーガニック・コットン表示ガイドライン策定に係る調査(日本オーガニックコットン協会)

関連するキーワードで他の記事を探す
RECOMMEND