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薄紫色の保湿クリーム

オーガニックのオールインワンとは? ボタニカルとの違いを解説|おすすめ商品3選を紹介 !

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2021.10.21

出勤前の忙しい朝や、お風呂上がりにお子さんのお世話に追われているとき、スキンケアに時間を取ることは難しいですよね。化粧水や乳液、美容液などさまざまな成分が一つに含まれているオールインワンなら、スキンケアにかける時間を短縮することができます。

ドラッグストアやインターネットなどで販売されているオールインワンの中には、オーガニックのものがあることをご存知でしょうか?今回は、オーガニックのオールインワンとはどういうものなのかという解説とともに、おすすめのオールインワンをご紹介します。

オーガニックのオールインワンとは? ボタニカルとはどこが違うの?

ボタニカルなクリーム

スキンケアにはどんなアイテムを使用していますか?多くの方は化粧水と美容液、乳液やクリーム、オイルなどを組み合わせて使用していると思います。オールインワンとは、これらの性能をひとつにまとめてスキンケアの手間と時間を短縮してくれるアイテムです。

オールインワンなどの化粧品には、ボタニカルと書かれているものもありますが、オーガニックとボタニカルはどう違うのでしょうか?オーガニックのオールインワンについて、ボタニカルとの違いを含めて説明していきます。

オーガニックには有機栽培された天然由来成分が配合されている

オーガニックとは日本語で「有機の」という意味で、転じて化学肥料や農薬に頼らず、自然の力を用いた農業方法や生産物のことを指します。

オーガニック(有機農業)は、有機農業推進法という法律で以下のように定義されています。

  • 化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
  • 遺伝子組換え技術を利用しない
  • 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する

つまり、オーガニックとは人体や肌に優しいだけでなく、土壌や水など環境の汚染をできる限り抑えた農業方法や生産物のことです。そんな有機栽培された素材から抽出された成分を使って作られたオールインワンが、オーガニックのオールインワンです。

海外ブランドの場合|オーガニック認証基準をクリア

オーガニックの化粧品は、海外で作られたものも数多くあります。海外には、国によってECOCERT(エコサート)やCOSMEBIO(コスメビオ)など厳しい基準を設けたオーガニックの認証機関があり、基準を満たした化粧品だけが認証マークを入れることができます。

海外ブランドの場合、オーガニック認証マークが入っていれば、認証基準をクリアしたオーガニックのオールインワンであることがわかります。

国内ブランドの場合|コスメやヘアケア商品の認証基準がない

日本国内にも有機JAS規格という、オーガニックの認証基準があります。しかし、この認証は、農産物・加工食品・畜産・飼料という主に食品に関する商品の基準で、コスメのオーガニック認証基準は存在していません。

独自の基準を設けているブランドや団体もありますが、海外に比べて信頼性も知名度も低いです。日本ブランドの商品でも、海外の有機認証を受けている商品もあります。

また、国産・海外産にかかわらず、パッケージにオーガニックと表示されていても、必ずしもすべての成分がオーガニックとは限らないので注意しましょう。

ボタニカルのオールインワンの違いとは?

オーガニックと同じように、肌に優しいイメージのある「ボタニカル」という言葉があります。ボタニカルは、日本語で「植物の」という意味を持ちます。植物由来の成分や植物性の素材を使った商品、草花の柄を使ったデザインにも使うことが出来る言葉です。

ボタニカルのオールインワンにも植物由来の成分が使われていますが、有機栽培された素材は使われていません。また、全ての成分が植物由来とも言い切れません。

実は、成分に植物由来のものが一つでも入っていれば、ボタニカルを名乗ることができるのです。全体の成分をチェックしないと、どれだけの割合で植物由来の成分が使われているかわからないこともあります。

ボタニカルのオールインワンについては、こちらをご覧ください。

なぜ人気なの? オーガニックのオールインワンのメリットとは

オーガニックなクリーム

環境にも優しいオーガニックのオールインワンは、近年非常に人気が高まってきています。オーガニックのオールインワンの人気の秘密を見ていきましょう。

ケミカル成分に比べて肌に優しいものが多い

オーガニックのオールインワンは、化学的に合成された成分をできるだけ避け、有機栽培された素材から抽出した成分を使用しています。

化学的に合成された成分がすべて肌に悪いというわけではありませんが、精製度が上がるにつれ効果が高まる一方、肌への刺激が強くなってしまうなどの副作用が大きくなります。

オーガニックのオールインワンは天然由来の素材から抽出した成分を使用しているので、肌への負担を抑えることができ、肌に優しいと言えますね。

比較的安全性が高いので安心して使える

オーガニック認証マークが入ったオールインワンは、有機栽培された素材を使っていること、化学的に合成された成分の使用を極力避けていることなど、海外の認証機関が設けた厳しい基準をクリアしています。

そのため、認証マークがあればひと目で肌に優しい商品であることがわかり、肌荒れを起こしやすい敏感肌の方も安心して使うことができるでしょう。

天然アロマの香りで癒やされる

有機栽培された素材から作られたオーガニックのオールインワンは、使用されている香料も植物から抽出した精油であることが多いです。天然由来の香りはリラックスできたり、イライラや不安を抑えたり、安眠へ誘ったりと様々な良い効果があります。

天然アロマの香りで、肌だけでなく精神面も癒やすことができます。

オーガニックのオールインワンにも注意点やデメリットはある?

肌にも環境にもメリットの多いオーガニックのオールインワンですが、良いことばかりではなくデメリットも存在します。

主なデメリットの1点目は、植物由来の成分を使用しているからこそ、植物アレルギーを持っている方は注意が必要なことです。もし原料となっている植物にアレルギーを持っていたら、オーガニックのオールインワンが原因でアレルギーを起こしてしまうことも考えられます。

使用する前に成分表をチェックしてアレルギーを持つ植物が使用されていないかどうかを確認し、パッチテストも行うようにしましょう。

2点目は、値段が高めになってしまうことが挙げられます。オーガニックのオールインワンは素材や製法にこだわり、品質の良い素材を使って丁寧に作られているため、どうしてもコストがかかってしまい、価格も高くなります。

また、海外のオーガニック認証機関で認証された商品も多く、輸入コストや関税がかかってしまうのも理由の一つです。

オーガニックのオールインワンを選ぶ3つのポイント

アロマキャンドルと保湿クリーム

オーガニックのオールインワンを選ぶときは、どのような基準で選べば良いのでしょうか?

3つのポイントを解説していきます。

1. 海外ブランドは認証マークをチェックしよう

海外アイテムの場合、オーガニックの認証マークがあるかを確認しましょう。前述したエコサートやコスメビオの他に、EUのNaTrue(ネイトゥルー)、ドイツのdemeter(デメター)など、認証機関ごとにそれぞれ認証マークがあります。

購入する前に、これらの認証マークが付けられているかチェックしましょう。

2. どんなオーガニック成分が使われているかチェックしよう

オーガニックのオールインワンは、商品によってさまざまな成分が配合されています。すべてがオーガニック成分とは限らないので、どれくらいの割合でオーガニック成分が配合されているのかチェックしましょう。

また、植物アレルギー反応などが出てしまうこともあるので、アレルゲンの天然成分が使用されているかチェックするだけではなく、腕の内側などに少量使用し、パッチテストを行ってください。

お肌に異常が出た場合はすぐに使用を中止して、医師へ相談してくださいね。

3. 肌質や目的に合わせて選ぼう

肌のお悩みは人によってさまざま。乾燥で悩んでいる方もいれば、べたつきが気になる方もいますよね。肌のお悩みがある方は、それぞれの肌質に合うものを選ぶようにしましょう。

他にも美白効果があるものや保湿効果が高められているものなど、自分がどんな肌になりたいのか目的に合わせて選ぶのも良いですね。

オーガニックのオールインワンで手軽にケア! おすすめ商品3選を紹介

淡い色の華と小瓶ン入ったクリーム

オーガニックのオールインワンについて、選び方や注意するべきポイントを知ることができました。最後に、ネット通販で購入できるおすすめのオーガニックオールインワンを3点ご紹介します。

イルチ|美容水液ロージィ

「ILCSI(イルチ)」は、世界23カ国のスパやサロン、美容皮膚科などで使用されている、ハンガリーのコスメブランドです。ハンガリー国内数カ所にEUの厳しい基準をクリアした自社農園を持っており、オーガニック栽培したハーブやフルーツ、野菜などからハンドメイドで製品を開発しています。

イルチの「美容水液ロージィ」は100%天然由来成分から作られ、導入から潤いの浸透、マスクの役割まで、1本で化粧水と美容液のいいとこ取りをしてくれるオールインワン。ドイツのBDIH(医薬品・化粧品商工業企業連盟)という公的機関から認証を受けた、オーガニックコスメです。

洗顔後にたった2滴を顔になじませるだけでケアが完了します。美白やシワ、たるみなど気になる部分のエイジングケアにも使えます。

クオン|ビューティーアクチュアライザー

「QUON(くおん)」は、できるだけ海外輸入に頼らずに国産の自然原料を使用し、日本人の肌に合うコスメを開発しているオーガニックコスメ専門のブランドです。化粧水、乳液、美容液の役割を果たす「ビューティーアクチュアライザー」は、天然成分100%、化学成分完全フリーのオールインワンです。

茶葉だけでなく花や実からも成分を抽出し、お茶の持つ力を活かしてお肌の酸化を防ぎ、美白をしながらみずみずしい潤いをお肌に与えてくれます。

爽やかな橙や気品溢れるローズなどの天然植物精油をブレンドした香りが、肌だけでなく心も癒やしてくれるアイテムです。

アロインス|ナチュラルイン パーフェクトゲル

「本当の安心・安全は、私たちの手で目でつくりあげる。」というブランド信念のもとで作られた、アロインスの「ナチュラルイン パーフェクトゲル」。厳選されたオーガニック成分をベースとしており、アロエ液汁が日焼けによるしみ・そばかすを防ぎます。さらに、優れた浸透力で弾力やツヤを与えてくれるホホバ油などが配合された、美白とエイジングケアをより実感できるオールインワンです。

ほかにもオリブ油、シア脂など植物由来の保湿成分を配合。スキンケアだけでなく、化粧下地にも使用することができます。

自分に合った商品を選んで毎日のケアを簡単に!

エッセンシャルオイルとクリーム

オーガニックのオールインワンは肌に優しいだけではなく、土壌や空気、水の汚染などの環境問題にも配慮したコスメアイテムです。それぞれのブランドが厳選した有機農産物を使い、配合や製造方法にもこだわって作られています。

メリットとデメリットを考慮し、紹介した商品も参考にして、毎日のスキンケアにオーガニックのオールインワンを取り入れてみてくださいね。

参考:
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~(農林水産省)
有機食品の検査認証制度(農林水産省)

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