定期的に髪を染める方の中には、髪や頭皮への負担を避けたカラー剤をお探しの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オーガニックの白髪染めは、髪への負担が気になる方におすすめのカラー剤です。オーガニックの意味やヘアカラーとの違いについて解説しながら、おすすめする理由についてご紹介致します。
オーガニックの白髪染めとは?ヘアカラーとはどこが違うの?
白髪染めの中には、オーガニックな成分で作られた白髪染めがあります。オーガニックとは、有機栽培した植物を表しており、科学的な成分を極力含まないものを指しています。
そんなオーガニックな成分で作られた白髪染めとは、どんな特徴があり、また普通の白髪染めとどのような違いがあるのでしょうか。白髪染めとヘアカラーの違いなども含め、オーガニックの白髪染めについて詳しく解説していきましょう。
白髪染めとヘアカラーの違いとは?
そもそも白髪染めとは、ヘアカラーとどのような違いがあるのでしょうか。
通常ヘアカラーは、脱色剤の力で髪の毛の中にあるメラニン色素を抜きながら、好みのカラーを髪に入れて染めていきます。おしゃれ染めとも言われており、ファッションの一部として、髪色を変えることを目的にしています。
一方で白髪染めは、その名の通り白髪を染めることに特化したカラー剤です。
ヘアカラー剤に比べて、脱色力が弱く、髪を染める力が強いのが特徴です。また白髪染めは、黒い毛と白い毛が混ざった頭髪に使用するため、均等に染まるように作られています。
白髪染めとヘアカラーとでは、染めることの目的の違いが大きなポイントとなります。
白髪染めのメリット・デメリット|髪の毛が痛むのはどっち?
白髪染めとヘアカラー剤は、染める目的に違いがありますが、髪の毛の傷みを考えると、どちらが痛みやすいのでしょうか。
白髪染めは、白髪をしっかりと染めることを目的としているため、脱色剤よりも染色剤が多く含まれています。白髪を黒く染めることで、若々しい印象を与え、ツヤとハリのある髪に仕上げてくれます。
一方染色剤は、髪を美しく染めてくれる分、髪に負担がかかってしまうというデメリットもあります。ヘアカラーは、脱色をしながら染色剤を入れていくため、白髪染めよりも負担をかけるイメージがある方も多いでしょう。
しかしおしゃれ染めを目的としたヘアカラーの中にも、選ぶ色によって白髪染めよりも髪に負担がかかりにくいケースがあります。
白髪染めとヘアカラーは、どちらが髪を痛めやすいとは一概に言うことはできませんが、選ぶ色によって、ヘアカラーの方が髪への負担を減らすことができることもあるでしょう。
白髪染めとヘアカラーはどちらを選ぶべき?
実際髪を染める場合、どちらを選ぶべきなのか悩む方も多いでしょう。カラー剤の選び方は、白髪の量で判断することをおすすめします。黒髪に比べて白髪が多い方は、通常のヘアカラーでは、白髪を染めきることができないこともあるため、白髪染めがおすすめです。
しかし白髪がまだらにある程度の方は、おしゃれ染めを使用して染めることをおすすめします。
明るすぎるヘアカラーでは、白髪をしっかり染めることが難しくなりますが、暗めのカラーを選ぶ場合には、白髪を目立たなくすることができます。白髪の量に合わせて、カラー剤選びをしてみましょう。
オーガニックの白髪染めと普通の白髪染めの違いとは?
オーガニックの白髪染めと普通の白髪染めとは、どのような違いがあるのでしょうか。オーガニックの特徴を踏まえて、具体的な違いについて解説します。
有機栽培された天然由来の成分が配合されている
オーガニックの白髪染めとは、有機栽培された天然由来の成分を配合した白髪染めのことです。有機栽培は、化学的な要素を極力抑えた栽培方法であり、有機栽培された植物の力を使って髪を染めていきます。
また原料となる植物だけでなくその他の配合成分も、科学的な成分を抑えて作られています。
【注意】日本にはコスメやヘアケア製品のオーガニック認証がない
白髪染めやヘアカラーを含む日本のオーガニックコスメには、オーガニックの基準となる原則的な規定がありません。日本のオーガニック認証である有機JAS規格は、農産物・加工食品・畜産・飼料のみ適応されています。
そのため、日本国内で製造されたオーガニックコスメの中には、化学的な要素を含むコスメが出回っている可能性もあります。また海外には、コスメにも適応しているオーガニック認証機関もあります。
日本のオーガニックコスメの中には、海外のオーガニック認証を受けたものもありますので、安心して使用することができる商品もあるということも頭に入れておくと良いでしょう。
オーガニックの白髪染めのメリット|髪の毛をいたわる成分が入っている
オーガニックの白髪染めの大きなメリットは、髪の毛や頭皮への負担が少ないことです。化学的な成分を抑えた白髪染めであり、自然由来の成分で髪を染めていくため、髪への負担が少ないことが特徴です。
また植物の成分によっては、染めるだけでなく保湿や補修成分を含んだものもあるため、髪を労わりながら染めることができます。
オーガニックの白髪染めのデメリット|お値段が高め
髪への負担が少ないオーガニックの白髪染めには、抑えておきたいデメリットもあります。オーガニックの白髪染めは、栽培方法から製造まで化学的な成分をできるだけ含まないように作られているため、手間暇をかけて製造してあります。
そのため、普通の白髪染めに比べて価格が高くなりやすい傾向にあります。髪への負担を軽減させる分、コストがかかることが最大のデメリットになります。
自分に合ったオーガニックの白髪染めを選ぶ4つのポイント
オーガニックの白髪染めには、さまざまな種類があります。自分に合うオーガニックの白髪染めを見つけるために知っておきたい4つのポイントをご紹介します。
1. 認証マークをチェック
先ほど説明した通り海外には、コスメに対してオーガニック認証を行う機関もあります。オーガニック認証機関で認められた商品には、認証マークがついているため、オーガニック認証マークの有無をチェックしてみると良いでしょう。
2. 成分をチェック
オーガニックのコスメの中には、認証マークを取得していない商品もあります。しかし日本の有機JASには、コスメに対する規格がないため、認証マークがないからと言って、必ずしもオーガニックの商品ではないと言い切ることもできません。
オーガニック認証のない商品は、必ず成分表示を確認するようにしましょう。またアレルギーを持つ方や敏感肌の方は、必ずパッチテストを行うようにしましょう。
3. タイプで選ぶ
白髪染めの中には、ヘアカラータイプだけでなく、ヘナやヘアマニキュアなどさまざまな種類があります。また髪を補修しながら染めることができるトリートメントタイプなどもあります。お好みのタイプを選んで取り入れてみるのも良いでしょう。
4. 色で選ぶ
白髪染めを選ぶには、好みの色から選ぶのもおすすめです。特にヘナは、ヘナ特有の色味を出すことができるため、好みが大きく分かれます。お好みの色をチェックしてから、白髪染めを選ぶのも大切です。
自宅で白髪染め! オススメ商品2選を紹介
オーガニックの特徴や選び方のポイントをチェックしたところで、最後に自宅で簡単にオーガニックなセルフカラーができる2つの商品をご紹介します。
自宅でヘアカラーをしている方や髪を労わりながらヘアカラーしたい方におすすめのオーガニックの白髪染めをご提案しましょう。
スカルプD ボーテ|ヘアカラートリートメント
「スカルプD ボーテ」のヘアカラートリートメントは、ジアミン・酸化染料フリーのオーガニックの白髪染めです。11種類の天然植物由来成分を配合し、自然体な深みのある色味に仕上げてくれます。
また、オーガニックなアルガンオイルやホホバオイルを配合しているため、潤いとツヤを与えながら健やかな髪へと導きます。トリートメントタイプなので、取り入れやすいオーガニック白髪染めです。
琉球ヘナ|オーガニック琉球ヘナ
「琉球ヘナ」のオーガニック琉球ヘナは、100%天然染毛料のオーガニック白髪染めです。沖縄産の天然ヘナを使用し、髪への負担を軽減しながら優しく染め上げていきます。
またヘナは、トリートメントの役割もあるため、ヘアカラートリートメント同様に傷んだ髪を修復しながら染めることができます。カラーバリエーションも豊富なので、お好みのカラーが選べます。
オーガニックの白髪染めで髪や地肌をいたわろう!
オーガニックの白髪染めは、天然由来の成分によって、髪や地肌への負担を軽減させながら、潤いとハリのある髪に仕上げてくれるカラー剤です。白髪染めのダメージが気になっている方は、是非一度試してみてはいかがでしょうか。
参考:
有機食品等の検査認証制度(農林水産省)
オーガニックコスメの基準と考え方(JOCA|一般社団法人 日本オーガニックコスメ協会)