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カゴに入れられた彩豊かな野菜

ヴィーガン生活でペットに必要な栄養素は与えられる? 犬や猫が食べてはいけない野菜・果物とは

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2020.04.11

ヴィーガンを取り入れている菜食主義者の中には、犬や猫など飼っているペットにもヴィーガンを取り入れようと考える方もいらっしゃるでしょう。ペットの食事にヴィーガンを取り入れる際の、注意点や与えると良い栄養素などをご紹介致しましょう。

ビーガン・ベジタリアン生活でペットに必要な栄養素は与えられる?

猫を見つめる子犬ヴィーガン・ベジタリアン生活というのは果たしてペットにとってどんな影響があるのかという点からお話して参りましょう。
ペットのヴィーガン・ベジタリアン生活について、実はあまり研究が進んでいないのが現実です。

しかしながら、イギリスには飼い主のヴィーガン生活によって育てられた犬がなんと25歳まで生きたというデータが残されているのです。
犬の25歳というのは、人間にして約175歳とも言われており、普通ではまず考えられない年齢と言えるでしょう。

ヴィーガンで育てられた犬が与えられていたものというのが、玄米・植物性タンパク質・レンズ豆、ハーブ類や酵母エキスなどということが分かっています。

実際に長生きしたペットがいるということは、ヴィーガン・ベジタリアン生活でもペットに必要な栄養素は与えられるということが言えるでしょう。

ヨーロッパでは、このことがきっかけにペットに与える食事をヴィーガンにした人が増えたと言われていますが、反対に虐待ではないのかという疑問を持つ方も増えてしまいました。
その背景には、同じようにヴィーガンで育てられたペットが亡くなるケースも出てきてしまったことが原因とみられています。

特に身体の弱い子猫や子犬などの時期から栄養の偏りや栄養不足になってしまうと、身体に大きな負担をかけることになり、死に至るということもあるのです。

ペットがヴィーガン・ベジタリアン生活を行う場合には、それぞれのペットに必要な栄養素をしっかりと把握して、十分な栄養を与えることが絶対条件となるでしょう。

ペットにとってヴィーガン・ベジタリアン生活は、しっかりと栄養が与えられることで初めて良いとされることを覚えておかなければなりません。

犬の場合は? 注意するポイントとは

犬にとって必要な栄養素は、基本的にタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル、水の6つの栄養素が必要と言われております。
中でも「三大栄養素」であるタンパク質、炭水化物、脂質は、人間同様に大きなエネルギー源となるため、必要不可欠な栄養素となっています。

人間と同じような栄養素を必要とするため、一見同じ食事内容で良いと思いがちですが、人間と犬では3つの大きな違いがあります。

  1. 消化酵素「α-アミラーゼ」が含まれていない
  2. 歯」の形が鋭い
  3. 腸」の長さが短い

この3つの違いにより、人間と同じ食事をしてしまうことで消化不良を起こしてしまう可能性があります。

α-アミラーゼは、食べ物に含まれるでんぷんを分解することで胃での消化を助ける役割があり、α-アミラーゼが含まれない犬の唾液では、消化しきれない食べ物などがあります。

また、大きな食べ物を砕くことに特化している犬の鋭い歯や、腸の短さなども消化不良の原因になると言われています。栄養を吸収しきれないまま便になってしまうこともあるので、消化の良いものを選んであげる必要があります。

さらに犬は、肉食寄りの雑食と言われています。動物性食品から取れる栄養素もしっかりと補う必要があるため、犬にとってヴィーガン・ベジタリアン生活は、不足しやすい栄養素が出てしまうことがわかります。

肉類から取れる主な栄養素といえば「ビタミンB12」です。ビタミンB12は、血液を作る上での材料として、とても重要な働きを持っています。

肉類を食べる習性があるということは、必要な栄養素であるため、ヴィーガン・ベジタリアン生活を行う場合には、犬用のビタミンB12サプリなどを用いて、必ず与える必要があります。

猫の場合は? 菜食生活をさせてもいいの?

雑食な犬に対して、猫は完全な肉食動物と言われています。猫は、人間に比べておよそ5~6倍ものタンパク質が必要で、特に動物性の高消化性タンパク質が不可欠と言われております。

植物性の食品だけでは、十分な栄養が摂取できないことから、ヴィーガン・ベジタリアン生活は、犬よりもリスクが高いことを抑えておく必要があります。

また肉食である猫の胃や腸というのは、動物性の食品の栄養を吸収するために発達しているため、植物性の食品は、消化や吸収をしにくい傾向にあります。猫にとって動物性の食品というのは、必要な栄養素が多いだけでなく、消化吸収などにも関係していることがわかります。

犬同様に、ビタミンB12などの動物性食品から摂取できる栄養を含んだ猫用のサプリも出回っていますので、ヴィーガン・ベジタリアン生活をする場合には、必ず取り入れるようにしましょう。

完全なヴィーガン・ベジタリアン生活よりも、猫の健康を考えたゆるめのヴィーガン・ベジタリアン生活をする方が、栄養に偏りが少なくなるため、猫にとってバランスの良い食事が取れるのではないでしょうか。

ヴィーガンのドッグフード・キャットフードを選ぶ時の注意点

ヴィーガン・ベジタリアン生活を愛犬・愛猫に取り入れる場合には、ヴィーガンのドッグフードやキャットフードなど取り入れる方が多いでしょう。そんな時に注意したいのがヴィーガンなドッグフードやキャットフードの選び方です。

ヴィーガンなドッグフードやキャットフードには、必要な栄養素が補われたものから、完全なるヴィーガンなものまでさまざまあります。

犬も猫もそれぞれ動物性の食品から摂取するべき栄養素が必要となりますので、完全なヴィーガンなものを選ぶよりも、必要栄養素が含まれているものを選ぶことをおすすめします。

ヴィーガンのドッグフードやキャットフードというのは、必ずしも高品質なものばかりではありません。ドッグフードやキャットフードを選ぶ際には、かかりつけの獣医に相談しながら選ぶことで、ペットの健康を維持しながらヴィーガン・ベジタリアン生活を取り入れることができるでしょう。

食事を手作りする前に|犬や猫が食べてはいけない野菜・果物とは

傾いた玉ねぎとニンニク市販のヴィーガンなドッグフードやキャットフードではなく、ヴィーガンな食を手作りする方も少なくありません。その場合、犬や猫が食べてはいけない野菜・果物があることを覚えておく必要があります。

気をつけるべき食材をご紹介して参りますので、ヴィーガン食を手作りする前に必ずチェックしておきましょう。

犬・猫|玉ねぎ・ねぎ・ニラなど

ペットを育てる上で一度は耳にしたことがある、注意食材が「玉ねぎ・ねぎ・ニラ」などのネギ類ではないでしょうか。

犬や猫にとってネギ類というのは、溶血性貧血や血色尿を引き起こす原因になります。摂取することで、有機チオ硫酸化合物が血液中の赤血球を壊し、さらに腎臓までも壊すと言われる恐ろしい食材になります。特に犬よりも猫の方がこのネギ類に敏感ですので、絶対に取り入れないように気をつけましょう。

犬・猫|アボカド

犬や猫にとって、避けるべき食材はネギ類だけではありません。人間にとって栄養価が高いことで知られているアボカドも注意する必要があります。

アボカドには、ペルシンと言われる殺菌作用のある毒素が含まれているのです。ペルシンは、人間に無害であっても犬や猫にとって有害になる可能性があります。
犬や猫の体調によって反応しないこともありますが、ペルシンが原因で胃炎による嘔吐をする場合がありますので、十分気をつけるようにしましょう。

犬・猫|ぶどう・レーズン

犬や猫にとって、ネギ類と同等に注意しなければならないのがぶどうやレーズンです。

一見、ぶどうやレーズンは、果物ということもあり、ペットに与えて良いイメージを持ちがちですが、これらは下痢や腹痛、嘔吐、最悪の場合には腎不全な起こすことがあります。

ペットたちの健康のために、絶対にぶどうやレーズンは与えないようにしましょう。

犬・猫|マカダミアナッツ

ヴィーガンやベジタリアンたちは、ナッツ類を取り入れる場合があります。ナッツ類の中でもマカダミアナッツは、犬や猫に悪影響をもたらすことが研究で分かっています。

マカダミアナッツ中毒の原因となるものは、正確にはわかっていないものの、血液検査等で無気力や嘔吐などを引き起こすと言われています。

猫よりも犬がマカダミアナッツ中毒を引き起こしやすいと言われていますが、猫も同様に気をつける必要があります。

人間と動物では食べられるものが違う|ペットの健康に必要な栄養を与えよう!

ジャレあう犬と猫犬や猫などのペットには、避けるべき食材や必要不可欠な栄養素があることがわかります。

食べられるものが違うことから、ヴィーガン・ベジタリアン生活をペットに取り入れる場合には、最善の注意を払い、ペットの健康に必要な栄養をしっかりと与えるようにして、健康的な食生活を心掛けるようにしましょう。

参考:
犬や猫が食べてはいけないもの(公益社団法人 栃木県獣医師会)

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