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オーガニックのヘアカラーで髪を染める女性

オーガニックのヘアカラーで染めてみよう!コツとアフターケアについても解説

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2021.10.01

おしゃれ染めや白髪染めなど、ヘアカラー剤を使用している方も多いことでしょう。自分で染める方の中には、なるべく髪や皮膚に負担がないものを使いたい方もいるのではないでしょうか。

そこで、オーガニックのヘアカラーに目を向けてみませんか。特徴や染め方のポイントを解説します。

オーガニックのヘアカラーって?

オーガニックのヘアカラーの泡で髪を染める女性まずは、オーガニックのヘアカラーとはどのようなものなのか解説します。

「オーガニック」ってどういう意味なの?

もともと「オーガニック」には「有機(の)」という意味があります。そのため、「有機栽培」「有機栽培されたもの」などを指す場合もあります。

有機栽培とは、化学的な物質や遺伝子組換え技術などに頼らず、自然にあるものを生かして農作物などを育てることです。日本には「有機農業推進法」という法律や「有機JAS」という規定などがあり、細かい基準が定められています。

日本には化粧品やヘアケア用品の有機規格がない

実は、「有機JAS」で基準が定められているのは、農産物・加工食品・飼料・畜産物の4つの分野のみ日本では、ヘアカラーのようなヘアケア用品や化粧品にはオーガニックの公的な規定がないのが現状です。

海外にはオーガニックコスメの認証制度がある!

一方、海外ではコスメなどのジャンルにもさまざまなオーガニック認証が存在します。

アメリカの「USDAオーガニック」
フランスの「ECOCERT(エコサート)」
ヨーロッパの「NATRUE(ネイトゥルー)」
などです。

そのため、日本の商品でも海外の有機認証を受けたものもあります。

オーガニックのヘアカラーはこんなカラー剤!

ここまでの内容をもとにまとめると、オーガニックのヘアカラーとは、有機栽培された原材料を使用して作られているヘアカラー剤です。オーガニックのヘアカラーについて、もっと詳しく知りたい人は、こちらのページをご覧ください。

オーガニックのヘアカラーを選ぶ時のポイントとは?

オーガニックのヘアカラー用セットつづいては、オーガニックのヘアカラーを選ぶ際にチェックしたいポイントをお伝えしましょう。

成分

オーガニックヘアカラーには、有機成分が入っています。しかし、それ以外の成分に化学成分が使われている場合もあるため、自分にとって刺激になる成分が含まれていないかどうか、事前にチェックが必要です。

たとえば、アレルゲンである「ジアミン」を含む商品もあるため、アレルギー体質の方はノンジアミンの商品を選ぶと良いでしょう。

また、植物アレルギーがある場合は、ヘアカラー剤に含まれる植物の成分でアレルギー反応を起こす可能性があるため、事前にパッチテストを行うことをおすすめします。

使ってみたいオーガニックヘアカラー剤が見つかったら、白髪染めや黒染めなど自分の希望の色に染められるかどうかを確認しましょう。なお、オーガニックヘアカラーは一般的なカラー剤より脱色効果が小さいため、ハイトーンにしたい方には不向きです。

価格

オーガニックのヘアカラーは通常のカラー剤よりも原価が高いため、商品価格もドラッグストアなどで購入できる商品の3~4倍と、高い傾向があります。染髪の頻度を考えつつ、財布と相談して選ぶことも大切です。

オーガニック認証マークの有無

前述したように、日本にはヘアケア用品におけるオーガニックの規定がないため、より信頼できるオーガニックのヘアカラー剤を使用したい場合は、海外の有機認証マークが付いた商品を選ぶと良いでしょう。

自分でやってみよう!染め方のポイントを解説

オーガニックのヘアカラーを手袋でする女性ここからは、オーガニックのヘアカラーの染め方とコツを解説します。なお、商品によって使用方法や放置時間が少しずつ異なるため、商品の説明書をよく確認することも大切です。

事前に準備するもの・しておくこと

染める前には道具をそろえ、下準備をしましょう。必要な道具は、ヘアゴム・手袋・タオル・ラップなど。100円ショップなどに売っている、毛染め用品セットを購入するのもおすすめです。

また、商品によっては水で溶かしてから使うものがあり、ぬるま湯やボウルなどが必要なため、商品の説明書きをよく確認しましょう。

保護クリームを生え際に塗る

地肌が染まらないようにするため、染め始める前に、おでこの生え際や耳・首周りといったフェイスラインにワセリンなどの油性クリームを塗って保護しましょう。

髪をブロッキングする

髪を念入りにとかしたら、耳前の左右・後頭部の上下という4つにブロック分けし、ゴムでしっかり結びましょう。

髪に塗っていこう!

ここまで用意できたら、いよいよ染めていきます。染めるときのポイントを解説しましょう。

①染まりにくい部分から順番に塗布していく

手の届きやすい場所など好きなところから塗ってしまいがちですが、体温が低い襟足の髪は染まりにくく、体温の高い顔周りや頭頂部は染まりやすいという傾向があります。そのため、染まりにくい部分から塗っていくのがおすすめです。

ブロッキングした場所でいうと、後頭部下→後頭部上→耳前のサイド(こめかみ周辺)から頭頂部にかけて→前髪・生え際、という順番に塗っていきましょう。

②キッチンラップを巻いて時間を置く

全体にヘアカラー剤を塗布したら、ラップやシャワーキャップで髪を覆い、パッケージに書かれている時間を守って放置します。

③洗い流す

時間が来たら、ヘアカラー剤を洗って落とします。商品説明に従い、ぬるま湯やシャンプーを使って、色の付いた水が出なくなるまでしっかり洗い流しましょう。

アフターケアを忘れずに!

染め終わったら、髪のダメージを抑えるため、カラーケア用のトリートメントやアウトバストリートメントを使用してしっかりと髪を乾かしましょう。

以下でトリートメントを選ぶ際のポイントもお伝えします。

1.髪質・悩みに合ったタイプを選ぶ

髪質や髪のお悩みに合ったタイプのトリートメントを使用しましょう。

たとえば、
傷み・乾燥→ミルク、オイル
やわらかい・細い→ミルク、ミスト
硬い・太い・くせ毛→オイル、クリーム
がおすすめです。

2.目的に合った成分が入っているか

ヘアカラー後のダメージ補修や保湿など、目的に合った成分がトリートメントに配合されているかも確認しましょう。

例としては、
ダメージ補修→加水分解植物エキス、パンテノール、ケラチンなど
保湿→加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、植物由来のエキスやオイルなど
があります。

3.肌トラブルに繋がる成分を避ける

刺激の強い成分が配合されている場合、頭皮や顔などに触れると肌トラブルが起きる可能性があります。

特に敏感肌の方や無添加にこだわりたい方は、シリコン(ジメチコン、~~ポリマーなど)・防腐剤(パラベン、安息香酸ナトリウムなど)・アルコール(イソプロパノール、エタノールなど)のような、トラブルが疑われる成分が含まれていないものを選びましょう。

色持ちを良くするカラー後シャンプーって?

オーガニックのヘアカラー後にシャンプーをされている女性ここからは、染髪後の色持ちを良くするケア用品、「カラー後シャンプー」について説明します。

カラー後シャンプーを使おう!

カラー後シャンプーは、ヘアカラーを定着させて色持ちを良くするとともに、髪のダメージを抑える働きをしてくれるシャンプーです。カラーリングの際はぜひ使ってみましょう。以下で選び方を説明します。

1.洗浄力が強すぎるものを避ける

カラー後シャンプーとしては、洗浄力がやさしくてカラー剤が落ちにくく、保湿にも効果的な「アミノ酸系シャンプー」がおすすめです。「~~メチルアラニン」「ココイル~~」「ラウロイル~~」のような成分が入っているものを選ぶと良いでしょう。

2.カラー後の髪にうれしい成分が入っているもの

いかにオーガニックのヘアカラーといえど、髪へのダメージがゼロというわけではありません。

前述した保湿成分(加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、植物由来のエキスやオイルなど)のほか、グリシン・チロシンなど髪のもととなるタンパク質を補える成分入りのものがおすすめです。

髪にやさしいオーガニックのヘアカラーを楽しもう!

オーガニックのヘアカラーで髪を染められている女性オーガニックのヘアカラーは、有機成分を使用しており原材料にこだわったカラー剤であることがわかりました。セルフカラーを検討しているなら、今回紹介した特徴や選び方を参考にしながら、オーガニックのヘアカラーを試してみてはいかがでしょうか。

参考:
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~(農林水産省)
有機農業・有機農産物とは(農林水産省)
有機食品の検査認証制度(農林水産省 )
オーガニック、有機の意味、無農薬との違い、有機農法、有機肥料(日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会)
オーガニックコスメの基準と考え方(日本オーガニックコスメ協会)
世界のオーガニックコスメ認証制度の現状(日本オーガニックコスメ協会)

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