ボタニカルカラーは植物由来のカラー剤のことで、植物の力を利用して髪への負担を軽減させながら染めることができるアイテムです。そんなボタニカルカラーの特徴を踏まえたメリットやデメリット、おすすめのボタニカルカラーをご紹介致します。
ボタニカルカラーの特徴とは?
植物由来の成分を配合して髪を染めることができる「ボタニカルカラー」。ボタニカルカラーにはさまざまな種類があり、それぞれの成分を活かしながら髪を美しく染めることができます。
そんなボタニカルカラーにはどのような特徴があるのか、そしてメリットとデメリットそれぞれを解説しながら、おすすめのボタニカルカラーをご紹介致します。
「ボタニカル」ってどんな意味?
ボタニカルカラーの「ボタニカル」とは、一体どのような意味があるのでしょうか。このボタニカルとは、「植物の」という意味があります。
植物に由来したもの全般を表す言葉であるため、スキンケアやコスメ、ヘアケア商品だけでなく、植物をモチーフとした柄物や植物を取り入れた生活などにもこのボタニカルという言葉を使用することができます。
植物が持つ自然の力をさまざまな場面で感じることができるため、身体的にも精神的にも効果を感じることができる言葉です。
ボタニカルカラーとは|植物由来成分やエキスが使用されている
植物を意味する言葉を含んだボタニカルカラーは、植物由来の成分やエキスが配合されているカラー剤のことを指しています。
植物の成分で髪を染めることだけでなく、植物の成分によって髪への負担を軽減するものもあります。ボタニカルカラーの種類によっては、植物による補修作用を活かしたカラー剤もあり、さまざまな形でボタニカルな成分を活用していることが伺えます。
またボタニカルカラーは、自然の草木を原料とした染料を使用することもあるため、草木染めという言葉で現すこともあります。
ヘナとはどこが違うの?
カラー剤の中には、ヘナという植物を使用したカラー剤もあります。どちらも植物由来のカラー剤となっており、その違いが分からないという方も少なくないでしょう。
ヘナは、ヘナのみの力を利用した100%天然のカラー剤です。しかしボタニカルカラーは、必ずしも100%天然というわけでなく、あくまでもボタニカルな成分が含まれたカラー剤です。
またヘナは、カラーバリエーションに限度がありますが、ボタニカルカラーにはその限度がないため、カラーバリエーションの幅の違いもヘナとボタニカルカラーの違いと言えます。
ボタニカルカラーのメリット・デメリットとは?
ボタニカルカラーの定義がわかったところで、お次はボタニカルカラーのメリットとデメリットについてご紹介します。それぞれのポイントを理解することで、ボタニカルカラーを取り入れやすくなりますので、是非ご覧ください。
ボタニカルカラーのメリットとは?
ボタニカルカラーは天然の植物成分を利用して、髪への負担を抑えたカラー剤です。植物に含まれる天然成分を利用しながら髪を染めていくため、植物が持つ補修成分によってダメージを補修していくカラー剤もあります。
一般のカラー剤に含まれるジアミンなどを取り除いたカラー剤もあり、ジアミンに対するアレルギーを持つ方も取り入れやすい染料となっています。
ボタニカルカラーのデメリットとは?
ボタニカルカラーのデメリットは、髪を明るくすることができないということです。通常ヘアカラーを行う場合には、脱色剤の効果により、髪の色を抜きながら色を入れていきます。
しかしボタニカルカラーの場合には、この脱色作用を取り入れずにカラーを行うため、ハイトーンカラーを行うことができないことを頭に入れておくと良いでしょう。
また、配合されている植物に対するアレルギー反応を起こすこともありますので、アレルギー体質の方は、十分な注意が必要です。
ボタニカルカラーがおすすめなのはこんな方!
ボタニカルカラーのメリットとデメリットを踏まえた上で、ボタニカルカラーがおすすめな方の特徴をご紹介します。ボタニカルカラーは、植物の力を利用して髪を染めていくため、化学的に髪の組織を壊すことなく染めることができます。
そのため、髪への負担を極力無くしたい方におすすめです。また、髪を明るい色にすることはできませんが、白髪などの元々色素が抜けた髪を濃く染めることは可能です。
髪に負担をかけずに白髪の部分だけ染めたい方や髪の色が抜けてしまった方などにぴったりのカラー剤です。
ボタニカルカラーの選び方のポイントは?
ボタニカルカラーを使用してみたいと思っても、どんな商品を選べばよいのか迷ってしまいますよね。ここからは、ボタニカルカラーを選ぶときに押さえておきたいポイントについて解説します。
①成分で選ぶ
ボタニカルカラーを選ぶ時は、まず成分表を確認するようにしましょう。ボタニカルカラーには、髪を明るくするブリーチ剤が入っているものと入っていないものが存在します。
髪を一旦明るくしてからカラーリングをしたい方は、ブリーチ剤が入っているものを選ぶようにしましょう。髪の色を抜くことなく白髪にカラーを入れたい方や、今の髪色よりも暗い色にしたい方は、ブリーチ剤が入っていないものを選びましょう。
また、どんな植物が素材として使われているのかもチェックした方がよいでしょう。特に植物アレルギーがある方は、アレルゲンになる植物が使われていないかをよく確認してください。
②使い方で選ぶ
ボタニカルカラーに限らず、ヘアカラー剤にはさまざまなテクスチャがあります。
例えば、クリーム状になっているカラー剤は、粘着性の高いカラー剤を髪に塗布して使用します。部分的に使うこともできるので、気になる生え際だけを染めたいときにも便利な反面、ダマになりやすいため、色ムラも出やすくなってしまいます。満遍なくキレイに塗り広げるのは、少し難易度が高いと言えなくもありません。
他にも、ムース状になっているカラー剤もあります。カラー剤がふんわりと軽い泡になっているため、髪全体に広げやすくクリーム状よりも色ムラになる可能性が少ないです。しかし、部分染めをするには使いづらいため、染め直すには毎回髪全体を染める必要があります。
このように、テクスチャによって使用感や使える部分、仕上がりに差が出てきます。カラーリングを自分でするのが初めて、という方にはムースタイプがおすすめ。何度もカラーリングをしたことがある方や、一部だけ染め直したいという方は、クリームタイプを使うとよいでしょう。
価格で選ぶ
染めたい色や欲しい成分、使い方などが同じようなものが複数あり、迷ってしまったら、価格で選んでもよいでしょう。自分にぴったりのボタニカルカラーが見つかり、もう一度使いたいと思っても、高価すぎてはためらってしまいますよね。
商品の価格だけでなく、色がどれだけの期間もつか、また、複数回染色できる量が入っているかどうかなど、コスパも考慮して選んでみてください。
手軽に染められるトリートメントも! おすすめのボタニカル系ヘアカラーを紹介
ボタニカルカラーについて理解し、ご自身の髪に取り入れたいという方のためにおすすめのボタニカルカラーもご紹介いたしましょう。ご自宅で染められるボタニカルカラーの他に、トリートメント効果も備わったカラートリートメントもご紹介致します。
それぞれ異なる植物が使用されていますので、必ずパッチテストを行ってから使用することをおすすめします。
ネイチャー アンド コー|ボタニカル カラートリートメント
植物の恵みをたっぷりと含んだネイチャー アンド コーの「ボタニカルカラートリートメント」は、髪を保湿しながら染めていくトリートメントタイプのカラー剤です。
ノンシリコンのカラートリートメントで、シアバターやアルガンオイルなどのボタニカルな5つの保湿成分によって、仕上がりを滑らかにしてくれます。
カラー剤のカラー展開は5種類となっており、ブラウン系からアッシュ系までご用意があります。通常のカラー剤に比べてカラートリートメントは、髪への負担が少なく、お肌への刺激も低いのも特徴です。
フューチャーラボ|ヘアボーテエクラ ボタニカル エアカラーフォーム
フューチャーラボの「ヘアボーテエクラ ボタニカル エアカラーフォーム」は、ワンプッシュで簡単に染められる白髪染め用のボタニカルヘアカラー剤です。
ムースタイプのヘアカラー剤となっていますので、髪全体に馴染ませるだけで染めることができます。放置時間は約5分と短時間で染めることができ、医薬部外品の永久染色剤なので、しっかり染めることが可能です。
また、センブリエキスやビワ葉エキスなどの10種のボタニカル毛髪美容成分が配合しており、さらにゴールデンシルクとシルクペプチドの2種のシルク成分が加えられています。
12種類の成分によって、ツヤと潤いのある美髪に仕上げてくれるカラートリートメントです。
カミカ|白髪染めカラートリートメント
同じく白髪用カラー剤であるカミカの「白髪染めカラートリートメント」は、傷んだ髪を補修しながら美しく染めてくれるカラートリートメントです。
カラートリートメントは、シャンプーの後に使用するだけで、髪色とツヤ感の両方を持続することができます。カラートリートメントなので、髪の中の組織を壊さずに染めることができ、また、回数を増やすごとに髪の染まり具合が変わります。
髪に色が馴染んできたら、回数を減らして好みのお色をキープすると良いでしょう。
アンファー|スカルプD ボーテ ヘアカラートリートメント
予防医学を取り入れたのアンファーの「スカルプD ボーテ ヘアカラートリートメント」は、トリートメントの代わりに使用したり、生え際の気になる部分だけをリタッチすることもできるカラートリートメントです。
天然植物由来の成分を11種配合し、髪と頭皮の両方をいたわりながら染めてくれるボタニカルなヘアカラー剤。カラーバリエーションは4種類あり、白髪が気になる方もしっかりと深染めすることができます。
浸透型コラーゲンが毛髪に浸透することで、色持ちも実現してくれるボタニカルなアイテムです。
大島椿|ヘアカラートリートメント
椿油で有名な大島椿の「ヘアカラートリートメント」は、椿油で作られたカラーリングができるトリートメントです。
大島椿のヘアカラートリートメントはナチュラルブラックとダークブラウンの2種類で、男性からの人気も高い白髪染め用のボタニカルなヘアカラートリートメントです。
カラー剤がキューティクルの間に浸透し、髪の表面を椿油でコーティングすることで、カラー剤を髪に定着させながらツヤとコシもキープさせます。
また、開いたキューティクルは、剥がれ落ちやすくなっているため、椿油のコーティング作用を利用して、キューティクルの開きを抑えながらダメージも防いでくれます。
加水分解シルク成分を加えることで、根本からふんわりとボリューム感も与えてくれるため、エイジングケアにも最適なヘアカラートリートメントです。
シラガネーゼ|ボタニカルカラートリートメント
植物由来の染料をベースに、髪の保湿と補強の効果が望めるトリートメントを合わせて作られた、トリートメントカラー剤です。軽やかなイエローブラウンをはじめ、ブラックやダークブラウンのカラーバリエーションがあります。
髪を染めるだけでなく、洗い流したあともトリートメント成分が残り、ツヤのある指通りのよい、しっとりとした髪に仕上がります。
カラーミー|オーガニックカラー
ヨーロッパを中心に、世界各国で販売されている100%自然由来のヘアカラー、「カラーミー オーガニックカラー」。使用している原料のハーブはすべてオーガニック認証を受けており、人にも環境にも優しいボタニカルカラーです。
良質なヘナと天然のハーブがもつ染色力を利用し、オレンジナッツやハニーブロンド、ヴァイオレット(紫色)など、豊富な8種類のカラーバリエーションが用意されています。髪のダメージをケアしながら染め上げるカラー剤は、繰り返し使用することで髪をより美しくしてくれるでしょう。
ボタニカルカラーの取り扱いサロンを探してみよう!
ボタニカルカラーは植物由来のカラー剤であり、ご自宅でカラーリングしたい方にもおすすめのアイテムです。
簡単に染めたい、という方には、ムースタイプで手軽に使用できる、フューチャーラボの「ヘアボーテエクラ ボタニカル エアカラーフォーム」がおすすめ。髪を染めながらヘアケアもしたい、という方は、大島椿の「ヘアカラートリートメント」か、カラーミーの「オーガニックカラー」はいかがでしょうか。
それぞれの特徴をチェックしてご自身に合わせた方法でヘアカラーにチャレンジしてみてください。