健康で長生きするための方法として、世界中で多くの人に実践されているマクロビオティック(通称マクロビ)。同じく、グルテンを避けた食事法・グルテンフリーも、近年、健康的な食事法として注目されています。
この記事では、マクロビやグルテンフリーの考え方をふまえたうえで、グルテンフリーがマクロビにとって必要かどうかについて詳しく解説します。
また後半では、お取り寄せできるマクロビスイーツやグルテンフリースイーツをご紹介します。自然の恵みを生かし、味だけでなく見た目も楽しめるお菓子ばかりですよ。
マクロビオティックはグルテンフリーが必要なの?
ここでは、マクロビオティックとグルテンフリー、それぞれの考え方を説明し、さらに、マクロビにとってグルテンフリーが必要かどうかについて解説します。
マクロビオティックの考え方とは?
マクロビを提唱したのは意外にも日本人で、昭和の時代に活躍した食養指導家で思想家の、桜沢如一(さくらざわゆきかず)氏です。桜沢氏は、日本に古くから伝わる「食養生」を柱に、東洋の伝統的な世界観や現代科学を明快に結びつけ、マクロビの思想と実践方法を確立しました。
マクロビで重要なキーワードとなるのは、「身土不二(しんどふじ)」「一物全体(いちぶつぜんたい)」「陰陽調和(いんようちょうわ)」の三つです。それぞれ、以下のような考え方を表しています。
- 身土不二…人が健康に暮らすためには、その土地や季節に合った食べ物を食べるのがよい
- 一物全体…一つのものは丸ごと食べる事で、栄養をしっかり摂取できる
- 陰陽調和…物事には全て陰と陽があり、食べ物も同様で、陰と陽のバランスを取りながら食事をすることで調和がとれる
マクロビオティックは、このような考え方に基づいて実践されるライフスタイルといえます。
オーガニックとはどこが違うの?
最近ではスーパーなどでも、オーガニック食品を目にする機会が増えてきましたね。
日本には国が認める「有機JAS認証制度」があり、有機食品のJAS規格に適合したものには「有機JASマーク」を貼ることが許されます。さらに、このマークが貼ってある商品にのみ、「オーガニック」と表示できます。
有機食品のJAS規格に適合するには、いくつもの厳しい条件をクリアしなくてはなりません。例えば農産物には、「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない」「遺伝子組換え技術を利用しない」などといった定義が定められています。
マクロビでは基本的に、毎日の食事にオーガニックの農産物や加工食品を使うことが求められます。つまり、オーガニックは材料、それを使った食事により健康的な毎日を送る方法がマクロビ、という関係になります。
グルテンフリーの考え方とは?
グルテンフリーとは、たんぱく質の一種「グルテン」を避けた食生活のことです。グルテンは小麦やライ麦、大麦などに含まれるたんぱく質の一種で、グルテンを控えることで、体調改善効果やダイエット効果が認められるといわれています。
もともとは、グルテンアレルギーの人のための食事だったグルテンフリーですが、テニスのジョコビッチ選手が実践して体調がよくなったことから、健康的な食事として世界中に広まるようになりました。
グルテンを含む食品は、パン・麺・ピザ・餃子・ケーキ・クッキー・シリアルなど、多岐にわたります。一般的な食生活と馴染み深い食品ばかりなので、「大変だ」と感じる人も少なくないかもしれませんね。
マクロビでは小麦粉は使用できない? パンは食べてもいいの?
健康志向の人々に注目されているグルテンフリーですが、マクロビでは小麦粉(グルテン)についてどのように考えられているのでしょうか。
結論から言えば、マクロビでは小麦粉の使用を認めていて、パンも麺もシリアルも、食べることができます。
ただし、小麦粉を使った食品に、マクロビで避けたほうがよい食材が大量に使用されている場合は別です。例えば、白砂糖や牛乳、卵などが使用された、市販の菓子パンやケーキなどは、マクロビでは避けた方がよいと考えられています。
マクロビスイーツをお取り寄せ! おすすめショップを紹介
一般のお店であまり見かけることがない、マクロビスイーツやグルテンフリースイーツ。お取り寄せなら、美味しくて見た目もステキなそれらのスイーツを手軽に購入できますよ。おすすめのお取り寄せショップをご紹介します。
ラ・シュシュ|グルテンフリースイーツもアリ
マクロビスイーツをベースにした、本格的なナチュラルスイーツのお店「ラ・シュシュ」。卵、乳製品、白砂糖を使用せず、玄米や豆腐などで素朴なおいしさに仕上げたスイーツが人気です。マクロビスイーツだけでなく、グルテンフリースイーツも多数用意されています。
人気No1は、玄米ご飯のドーナツ。土鍋で焚き上げた玄米をベースにして生地を作り、一つ一つ丁寧に焼き上げました。フレーバーが10種類以上があり、どの味も噛むほどに自然な甘みが口の中に広がります。小麦粉を使用していないため、グルテンフリースイーツとしていただくこともできまよす。
ほかにもクッキーやパウンドケーキ、マフィン、バースデーケーキなど、気分や目的に応じたマクロビスイーツが利用できます。
Salute(サルーテ)|マクロビオティックケーキ
植物性の原料だけで作られたスイーツ・料理を提供する「Salute(サルーテ)」。マクロビだけでなく、発酵食、ローフード※など、各国の料理の知恵をプラスしたスイーツや料理を楽しむことができます。
(※ローフードとは、野菜や果物、海草などを生(非加熱)に近い状態でいただく食事法)
Saluteで提供している「マクロビオティックケーキ」には、タルトとラスクの2種類が用意されています。
「4種ナッツの塩キャラメルタルト」は、厳しい審査で有名な「おとりよせネット」で、審査員全員が絶賛したお店自慢のタルトです。4種類のナッツが香ばしいキャラメルで包まれ、さらに上質な塩が旨味を引き立てています。
「キャラメルアーモンドラスク」は、長時間発酵させてできたこだわりのバケットの上に、キャラメルアーモンドがぎっしりとトッピングされたラスクです。ティータイムだけでなく、お酒のお供にもおすすめですよ。
BIOKURA(ビオクラ)|クッキー・サブレなど
安心・おいしい食品で笑顔を増やしたいとという想いで、食“良”品を提供している「BIOKURA」。提供されているマクロビスイーツは、卵や牛乳、バターなど不使用で、国産小麦粉や国産てんさい粉など、厳選されたこだわりの材料が使用されています。
スイーツは気軽に楽しめるクッキーやサブレのほか、特別な日にもピッタリの豆腐のケーキやタルトなどもあります。どの商品もかわいらしく、見た目と味の両方を楽しめますよ。
グルテンフリーのスイーツも豊富です。さまざまなフレーバーが楽しめる大豆スナックやチップスなど、手軽に利用できるスナックが充実しています。
マクロビはグルテンフリーでなくてもOK!
マクロビでは、「身土不二」「一物全体」「陰陽調和」などの考え方をもとに、食を中心としたライフスタイルを実践します。グルテンフリーは、小麦粉などに含まれるグルテンを摂取しない食事法です。
マクロビは小麦粉の使用を認めているので、グルテンフリーでなくとも問題はありません。ただし、白砂糖や牛乳・乳製品、卵などは避けたほうがよい食品であるため、これらの材料を使用した菓子パンなどは、控えたほうがよいとされています。
逆に、マクロビをしながらグルテンフリーを実践することもできるので、興味があればチャレンジしてみるのもよいですね。ただ、同時に行うのはなかなか厳しいので、無理のないよう、自分のペースで取り組んでみてください。
参考サイト:
マクロビオティックについて(正食協会)
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~(農林水産省)
グルテンフリーライフ協会
グルテンフリーと小麦アレルギーの違い(一般社団法人日本フードバリアフリー協会)