健康や美容のために、「オーガニック」に興味をお持ちの方は大勢いらっしゃると思います。でもオーガニックとはどういうことなのか、何故健康に良いのか、どうやって情報を集めたら良いか…などでお悩みではありませんか?
そんなオーガニックについて、資格が存在しているのはご存知でしょうか。今回は、オーガニックの資格を取得するメリットや資格を取得するための講座、おすすめのオーガニック系資格について解説していきます。
オーガニックの資格を取得する3つのメリット
オーガニック系の資格はいくつかありますが、どれも民間資格で国家資格のような公的な資格ではありません。しかし、資格を取得するにあたってさまざまなメリットがあります。オーガニック系の資格を得ることでどんなメリットがあるのかご紹介します。
1. オーガニックについて正しい知識を得られる
オーガニックの資格は料理系からコスメまで多岐に亘りますが、様々なジャンルの資格取得に向けて勉強する過程で、オーガニックについて正しく学び、知識を身につけることができます。
正しい知識を日々の生活に取り入れ活かすことで、健康的な生活を送ることができるようになります。
仕事の幅が広がる・採用に有利になる
オーガニックの知識や資格を得ることで、仕事の幅が広がったり就職活動で有利になることがあります。コスメ系の資格を取得すれば化粧品の販売アドバイザーや営業、商品企画。料理系の資格ならば料理研究家やフードコーディネーター、自宅やカルチャースクールの講師など。
いずれの職業も、採用する企業から見ると、有資格者であるということで即戦力として迎えられる可能性が上がります。
3. 野菜や化粧品など、知識を活かしたモノ選びができる
資格をする過程で得た知識を元に、野菜や化粧品などを選ぶときに、より安全性の高いモノ選びができるようになります。
野菜なら本当にオーガニック栽培されたものなのかどうか、化粧品なら使われているオーガニック素材の割合はどれくらいなのか、他に配合されている成分は何かなど、自分自身で判断できるようになります。
おすすめのオーガニック系資格5選を紹介!
オーガニックの資格を取得するメリットに紹介したところで、続いてはおすすめのオーガニック系資格についてもご紹介します。増えた在宅時間を利用してオーガニックについて学んだことを、日々の生活に活かし身の回りのものをオーガニックなアイテムで揃えることもできるようになりますよ。
資格ごとで受験資格や試験内容も異なりますので、併せて解説していきます。
FOS|オーガニックアドバイザー(初級)
オーガニックアドバイザーは、内閣府認可の一般財団法人である職業技能振興会(FOS)が認定する資格です。
オーガニックアドバイザーの資格試験では化学物質や添加物に関する基礎知識やJAS法に関する基礎知識、食品以外のオーガニック商品の基準やオーガニック世界の枠組みなど、幅広い知識を求められます。
取得することでオーガニックを見極める知識を身に着けることができるでしょう。
どうすれば取得できる? 試験はある?
試験は毎月第3日曜日に行われます。受験をするためには、全6回の課題を3ヶ月以内に提出し終了する必要があります。課題終了月の受験が原則ですが、都合次第で翌日の試験を受けることも可能です。
資格のために勉強するテキストや課題はすべてデジタルコンテンツで送付され、試験もWEB試験でインターネットを通して行うため、講座に出向いたりする必要はなく特定の試験会場もありません。
FOS|オーガニックコーディネーター(中級)
こちらも職業技能振興会が認定するオーガニック資格です。オーガニックアドバイザー(初級)と比べてより深い知識の取得を求められ、オーガニック商品の企画や輸入・輸出の仕組み、流通や広告などの関連法、世界情勢などを学びます。
オーガニックをビジネスに活かす方には必須の資格と言え、食品業界や化粧品メーカーなどの仕事に活用できるでしょう。
どうすれば取得できる? 試験はある?
試験はインターネットを通じてのWEB試験で、毎年3回、3月・7月・11月の最終日曜日に行われます。(2020年現在)
受験するためには職業技能振興会の受験対策講座もしくは受験対策実施校で行われる講座を受講し、規定の課題をすべて提出する必要があります。受験の申込みをするとデジタルコンテンツの公式テキストが送付され、講座もWEBを通して行われるので、すべて在宅でこなすことが可能です。
FOS|マスターオーガニックコーディネーター(上級)
職業技能振興会認定の、前述のオーガニックコーディネーターよりもさらにプロフェッショナルな資格です。有機JASの検定員と同レベルの総合的な知識を求められ、表示違反などのリスクマネジメントにも必要な知識を習得でき、オーガニックに関する自律的な判断力を身につけることができます。
セミナー講師やご自身で教室を開きたい方、食品からエステなど広くオーガニックの生産・製造業に関わる方などにおすすめ。
どうすれば取得できる? 試験はある?
マスターオーガニックコーディネーター講座を受講し、規定の課題を提出する必要があります。さらに試験に合格する必要があり、2020年は3月・7月・11月の3回、試験が行われています。
上記に加えて、
- オーガニックコーディネーター合格者
- 調理士、栄養士、ビオトープ管理士などの資格を有するもの
- 看護師、薬剤師の資格を有するもの
など、いくつかの条件のうち1つを満たしている必要があり、オーガニック系の資格の中でも難しいものと言えるでしょう。この資格も講座・試験ともにインターネット上で行われ、在宅で受けることが可能です。
JOCA|オーガニックコスメ・アドバイザー
オーガニックコスメ・アドバイザーは、一般社団法人「日本オーガニックコスメ協会」(JOCA)が認定する、オーガニックコスメに特化した資格です。日本にはオーガニックコスメの規格・定義がなく、安全性の高い製品を選ぶには、化粧品の成分を理解する必要があります。
この資格を取得するため学ぶ過程で化粧品の成分を読み取るようになれるだけでなく、オーガニックコスメの歴史や製造のポイントなどについての知識を取得することができるでしょう。
どうすれば取得できる? 試験はある?
オーガニックコスメ・アドバイザーには資格試験がありません。6ヶ月間の通信講座を受講し、毎月1巻ずつ送られてくる教材学習した後、同封されているレポートを提出する必要があります。
課題レポートは教材の範囲に沿って出題されるので、きちんと勉強すれば資格取得は難しくないでしょう。
JOCA|オーガニックコスメ・セラピスト
オーガニックコスメ・セラピストは、上記で紹介したオーガニックコスメ・アドバイザーよりも上の資格です。オーガニックコスメの理論に加えて、日々の生活でオーガニックコスメを使いこなす方法を学ぶことを目的としており、オーガニックコスメの具体的な使用法や製造法など、実践的な知識を得ることができます。
化粧品やエステに関わるお仕事の方におすすめで、お客様に具体的なアドバイスをすることができるようになります。
どうすれば取得できる? 試験はある?
この資格を取得するには、オーガニックコスメ・アドバイザーの通信講座を修了する必要があります。資格試験はありませんが、東京近郊で行われる講座に参加しなければなりません。
講座は1回3時間を10回、合計30時間行われ、理論を学ぶだけではなく、スキンケアやヘアケアの方法、素肌トラブル改善のための食事療法など、実習講座も行われます。これらの講座を受けることによって、オーガニックコスメ・セラピストの資格を取得することができます。
オーガニック資格を取得して知識を深めよう!
オーガニックの資格は、基礎的な知識を求められるものから、セミナー講師を務められる深い知識を求められるものまであります。内容もオーガニック全般に関わることや、化粧品に特化したものなどさまざま。
オーガニックの知識を身に着け資格を取得することによって、日々の生活の美容や食事に活かすだけでなく、仕事のキャリアアップに繋げることもできるようになります。それぞれの資格について興味を持った方は、まずは資料請求から始めてみてはいかがでしょうか?
参考:
オーガニック・アドバイザー(初級)(一般財団法人 職業技能振興会)
オーガニック・アドバイザー(中級)(一般財団法人 職業技能振興会)
オーガニック・アドバイザー(上級)(一般財団法人 職業技能振興会)
オーガニックコスメ・アドバイザー通信講座のご案内(日本オーガニックコスメ協会)
オーガニックコスメ・セラピスト実地講座のご案内(日本オーガニックコスメ協会)