ヘアケア用品にはいろいろなタイプがありますが、ヘアオイルを使用している方も多いことでしょう。数あるヘアオイルのなかでも、少しでも髪に良いものや安心して使えるものを探している方は、オーガニック商品に目を向けてみませんか。
今回は、オーガニックのヘアオイルがボタニカルとどう違うのか解説し、おすすめ商品を5つ取り上げます。
オーガニックのヘアオイルとは?
はじめに、オーガニックとは何か、オーガニックのヘアオイルとはどのようなものなのかを解説します。
なお、ボタニカルのヘアオイルについては、使い方やおすすめ商品をこちらの記事で解説しているので、気になる方はご覧ください。
オーガニック(Organic)の本来の意味とは?
そもそも「オーガニック」という言葉は「有機」という意味を持ちます。そこから、有機農業(有機栽培)や有機農業で育てられた農作物のことをいう場合にも、「オーガニック」という言葉が使われるようになりました。
有機農業とは、化学物質や遺伝子組換えなど人工的なものを使わず、自然界にあるものの力を生かし、環境への負担を減らしながら作物を育てることです。日本では、「有機JAS」という規定の中で細かい基準が定められています。
日本にはオーガニックの化粧品・ヘアケア用品に明確な基準がない
日本の有機JASで規定があるのは農産物・加工食品・畜産・飼料の4つのジャンルのみで、ヘアオイルのようなケア用品や化粧品といった分野では、オーガニックの公的な規格がありません。
海外にはさまざまなオーガニックコスメ認証制度がある
海外には、コスメジャンルを含めてさまざまなオーガニック認証があります。
たとえば、
オーストラリアの「ACO」
ドイツの「demeter(デメター)」
ヨーロッパの有機認証団体が国際的な基準を定めた「COSMOS(コスモス)オーガニック」
などです。
日本には基準がないため、日本のブランドの商品でも、海外の有機認証を受けたものが存在しています。
有機栽培された植物由来の成分を配合したヘアオイル=オーガニックのヘアオイル
以上のことから、オーガニックのヘアオイルとは、有機栽培された植物成分を配合したヘアオイルのことを指します。
どんな成分が配合されているの?
オーガニックヘアオイルに配合されている有機成分の例を挙げておきます。
ホホバオイル
アルガンオイル
バオバブオイル
オリーブオイル
ヒマワリ種子油
オイル成分のほかに、オーガニック植物から抽出したエキスなどを整髪や香りづけのような目的で配合している商品もあります。
オーガニックのヘアオイルとボタニカルのヘアオイルの違いとは?
オーガニックとボタニカルの違いにも触れておきましょう。実は、「ボタニカル」には「植物(の)」という意味があります。そのため、植物由来成分が配合されたヘアオイルは、オーガニック商品を含めてすべて「ボタニカル」なのです。
なお、よりナチュラルなものを使いたい方には、単なるボタニカル商品や一般的なオーガニック商品ではなく、成分や製法における高い基準をクリアしていると認められた、海外の有機認証取得済みのオーガニックヘアオイルをおすすめします。
オーガニックのヘアオイルはどう選べばいいの?
次に、オーガニックのヘアオイルの選び方のポイントを見ていきましょう。
ほしい成分が入っているかチェック!
まず、求める効果が期待できるかどうか、オーガニックヘアオイルに含まれる成分をチェックしましょう。
具体的には
保湿成分:アルガンオイル、ホホバオイル、オリーブオイル、シア脂など
ダメージケア(補修)成分:椿油、セラミド、γ-ドコサラクトンなど
のようなものがあります。
希望の仕上がりになるか・目的に合っているか
使うオーガニックヘアオイルが自分の髪質に合っているか、理想の仕上がりになるテクスチャーなのかも大切です。うねりや広がりといった悩みを解決できるか、しっとりが良いのか、サラサラに仕上げたいのか、目的や用途に応じて選びましょう。
オーガニックコスメ認証マークがあるか見てみて!
ヘアオイルに有機認証マークがあれば、きちんとオーガニックの認証基準に則って作られた商品であることがわかるため、より安心安全です。マークの有無をチェックしてみましょう。
オーガニックのヘアオイルのおすすめ5品を紹介!
オーガニックヘアオイルのおすすめを5つピックアップして紹介します。
1.オルナオーガニック|ヘアエッセンス
オレンジ果皮油やラベンダー油など、オーガニックを含む天然植物オイルを25種類も配合したヘアオイル。枝毛や切れ毛をケアし、サラツヤ髪へと導いてくれます。
まるで森の中にいるようなナチュラルな植物の香りが漂い、ヘアケアをしながらリフレッシュ気分を味わえるでしょう。
オルナオーガニック|モイスチャーヘアエッセンス
前述した「ヘアエッセンス」のモイスチャータイプ。シア脂やマカデミア種子油などをより多く配合し、セラミドやコラーゲンなどの美容成分もプラスして、髪を乾燥や傷みなどから守りつつうるおいを与えます。
使用後はしっとりした感触で指通りもなめらか。爽やかなシトラスの香りに包まれながら、いつまでも触っていたくなりそうです。
2.ジョアンジュ|オーガニック ニュイヘアオイル
オーガニックのバオバブオイルのほか、ヒマワリ種子油・オリーブ油・ユズ種子油という3種類の植物油を配合したヘアオイル。湿気でボワッと膨らんでしまう髪や、量が多くてまとめづらい髪をやさしくケアします。
ピュアリリーの可憐な香りがふわっと漂い、女性らしい雰囲気をまとわせてくれるでしょう。
3.アースハート|オーガニック ナチュラル オイル
美容室でも使われている、プロ御用達の有機ヘアオイル。パサついたり傷んだりして上手にスタイリングできない髪も、シアバターやベニバナなどの成分のパワーでツヤッとみずみずしく輝いてくれるでしょう。
150mLの大容量で、体にも使えるので、マッサージオイルとしてもおすすめです。柑橘系の香りにも癒やされます。
4.ヴェレダ|オーガニック ヘアオイル
すべての商品が「NATRUE(ネイトゥルー)」という有機認証を取得しているオーガニックコスメブランド、「ヴェレダ」のヘアオイル。乾燥や枝毛などのドライな髪をケアするピーナッツ油が配合されており、やわらかくなめらかな手触りへと導いてくれるでしょう。
髪を洗う前に頭皮や髪にもみ込み、ホットタオルでヘアパックしてからシャンプーするのもおすすめです。
5.spa hinoki|オーガニック アルガンオイル
モロッコ原産の有機アルガンの実から低温圧搾したオイルを100%使用した、ピュアなオーガニックヘアオイルです。「エコサート」と「コスモスオーガニック」の2つの有機認証を受けているので、品質はお墨付き。
化粧前のブースター(導入液)や、ボディの保湿ケアにも使えます。50mLサイズから250mLサイズまで、使用量や頻度に応じてお選びください。
オーガニックのヘアオイルで、うるツヤ髪を手に入れよう!
オーガニックヘアオイルとはどういう商品なのかということや、オーガニックとボタニカルのヘアオイルの違いなどをお伝えしました。認証の有無や認証機関、配合成分などさまざまです。
今回見てきたオーガニックヘアオイルの特徴をふまえ、気になった方はぜひ手に取ってみてください。