More Nature More Nature
アルガンオイルのボトル

オーガニックアルガンオイルとはどんなアイテム?選び方や使い方、おすすめ商品も紹介

life

2021.12.02

美容への意識が高い方から支持を得ているアルガンオイル。実際に使ったことのある方や、興味を持っている方も多いことでしょう。

今回More Natureでは、さまざまな化粧品メーカーから発売されているアルガンオイルのなかでも、オーガニックのアルガンオイルに注目しました。安心して使えるアルガンオイルをお求めの方や、ナチュラル志向の方は要チェックです。

オーガニックアルガンオイルって何?効果もチェック

花とオイルの瓶
はじめに、オーガニックアルガンオイルとはどんな商品なのか、「オーガニック」と「アルガンオイル」という言葉ごとに順を追って解説します。さらに、アルガンオイルがもたらしてくれる効果についても説明しましょう。

オーガニックアルガンオイルとは

なんとなく「良いもの」というイメージはあっても、オーガニックとは何なのか、理解できていない方もいるのではないでしょうか。そこで、今さら聞けない「オーガニック」の意味を解説します。また、アルガンオイルとはどんなオイルなのかもお伝えします。

オーガニックの意味

オーガニックという言葉は、「有機(の)」という意味を持っています。そこから、化学物質である農薬や肥料を使わず、太陽・水・土など自然界に存在するものの力を利用して農業や加工を行う方法や、その結果得られた農産物・加工品などのことも指すようになりました。

ただし、オーガニックと名乗るためには、生産や加工の段階で定められた厳しい基準をクリアする必要があります。例えば、日本には農林水産省が管轄する「有機JAS」というオーガニックの規格があり、基準を満たしていると認められたものには、有機JASマークを付けることが許可されます。

ただし、アルガンオイルのような美容ジャンルにおいては、今のところ日本には統一された公的なオーガニックの規格はありません。

アルガンオイルはモロッコ原産の「アルガン」から得られるオイル

アルガンは「奇跡の木」とも呼ばれるモロッコ原産の樹木。5年間雨が降らなくても枯れないといわれ、ほとんどが砂漠という過酷なモロッコの乾燥地域でも耐え抜く生命力を持っています。アルガンはモロッコにとって、完全な砂漠化を防いでくれ、人々の生命にも関わる重要な存在です。

アルガンオイルは、このアルガンの種子の核にあたる部分(仁)から得ることができます。現地では今もなお、人々が手作業でアルガンオイルを作っているのです。

オーガニックアルガンオイルの主成分は有機アルガン(アルガニアスピノサ核油)

ここまでの内容から、オーガニックアルガンオイルとは、有機栽培されたアルガンを原料にしたオイルであることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

暑くて雨も降らないモロッコというワイルドな環境でたくましく育ったアルガンのオイルには、ビタミンEやオレイン酸、リノール酸などの栄養素が豊富に含まれています。

なお、原材料名の表示としては、「アルガニアスピノサ核油」と書かれていることが多いです。

アルガンオイルの効果|乾燥から守り保湿する

アルガンオイルは保湿・保水力に優れています。それもそのはず、原料のアルガンは砂漠でほとんど雨が降らなくても生き抜けるほど、水分を保つことができるためです。

肌なじみも良く、肌にスッと浸透してうるおいを保つのに役立ってくれます。皮膚だけでなく髪や爪のケアにも役立つでしょう。

さらに、ビタミンEの抗酸化作用により、エイジングケア効果も期待できます。老化を進行させるといわれる「活性酸素」を取り除き、肌トラブルを防げるほか、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を促進して、いきいきとした健康的な肌をサポートしてくれるでしょう。

オーガニックアルガンオイルを選ぶコツ

オイルとスポイト
オーガニックアルガンオイルの特徴がわかったところで、つづいては商品を選ぶときのポイントを押さえてみましょう。

①オーガニック認証を受けているか

日本にはコスメ関連のオーガニックの統一規格がありませんが、世界には国や地域ごとにさまざまな有機認証規格が存在しています。そのため、オーガニックアルガンオイルを選ぶとき、有機認証を受けているかを判断基準にしても良いでしょう。

たとえば、

  • アメリカの「USDA」
  • フランスの「ECOCERT(エコサート)」や「COSMEBIO(コスメビオ)」
  • ヨーロッパの「NATRUE(ネイトゥルー)」や「EUオーガニック」

などの認証があります。

②原材料をチェック|有機アルガン100%や添加物不使用など

より安全性の高いオーガニックアルガンオイルを選びたいなら、原材料にも目を向けましょう。「オーガニック」や「アルガンオイル」とうたっていても、合成保存料などの添加物が含まれていたり、香りづけなどの目的で他の原材料を使用していたりすることもあります。

品質を保つためや香りを良くするためなど、メーカーの工夫によるものですが、気になる方は無添加の商品や有機アルガン100%の商品を選びましょう。

③圧搾方法|「低温圧搾法」だと酸化しにくい

アルガンオイルはアルガンの「仁」の部分から得られる、と前述しました。実際には、仁を搾ってオイルを抽出します。

搾り方には「低温圧搾」と「高温圧搾」の2通りありますが、おすすめは低温圧搾されたアルガンオイル。加熱せずに圧をかけながらオイルを抽出するため、酸化しにくく栄養素も損なわれにくい良質なオイルが得られるのです。

ただし、高温圧搾に比べて取れるオイルの量が少なく、コストがかかるというデメリットもあります。

④精製の有無|未精製か精製か

オーガニックアルガンオイルが精製されているかどうかもポイントです。

未精製の場合、アルガンオイルがもともと持っているビタミンEなどの栄養素も残ったままなので、エイジングケアに向いています。ただし、未精製であるがゆえに不純物が残っている可能性もあり、敏感肌の方は使用に注意が必要でしょう。

一方、精製タイプはアルガンオイルに含まれる栄養素が失われますが、同時に不純物も取り除かれています。また、未精製に比べてアルガンオイル特有の香りが抑えられている点や、変質しにくい点もメリットです。

保湿のみを目的にしている方や敏感肌の方には、精製されている商品がおすすめです。

⑤オイルの色|黄金色がベスト

新鮮でピュアなオーガニックアルガンオイルは、美しい黄金色をしています。酸化したものや品質の良くないものは、透明感がなく色もきれいではないため、選ぶときの基準にしてみてください。

⑥容器は「遮光瓶」かどうか

オイルは日光や熱などの影響で酸化し、変質してしまうという特徴があります。そのため、遮光性のある容器に入ったオーガニックアルガンオイルがおすすめです。さらに、オイルはプラスチック容器と相性が悪いため、ガラス製容器が良いでしょう。

また、保存時には直射日光や暑い場所を避け、変質を防ぐことが大切です。

部位ごとに見るアルガンオイルの上手な使い方

オイルを肌に垂らすイメージ
ここからは、部位ごとにオーガニックアルガンオイルの上手な使用方法を解説していきましょう。

ちなみに、多くのオーガニックアルガンオイル商品が全身に使えます。ただし、商品によっては部位が限定されており、他の箇所に使うと予期せぬトラブルが起きてしまう可能性もあるので、使用できる範囲はしっかり確認しましょう。

顔|ブースター・美容液としてスキンケアに

オーガニックアルガンオイルをブースター(導入液)として使用する方法があります。1~2滴垂らして顔全体にハンドプレスでなじませると、うるおいをあたえるための土台ができ、肌もしっとりもちもちに。次に使用する化粧水の浸透も高まるでしょう。

また、顔になじませてから蒸しタオルを当て、パックとして使う方法や、クレンジングオイル代わりにメイク落としとして使う方法、スキンケアアイテムに1滴混ぜたりスキンケアの仕上げに美容液として使ったりする方法もあります。

髪|傷みやパサつきを補修してツヤを出すヘアケアに

オーガニックアルガンオイルは、ヘアオイルとして使うこともできます。毛先などパサつきの気になる箇所にもみ込めばツヤが出ますし、傷みの補修にも一役買ってくれます。また、ドライヤーで髪を乾かす前になじませれば、熱ダメージを和らげられるでしょう。

ただし、髪全体ではなく毛先を中心につけることと、少しずつつけることが大切です。つけすぎは、べたつきやボリュームダウンの原因につながります。

体|ふっくらもっちりさせながらマッサージ

ボディにつけてマッサージオイルとして使用する方法もあります。肌がやわらかくもちもちになり、体もすっきりして一石二鳥です。

ただし、皮膚に浸透しやすいぶん、広範囲でマッサージしようとすると滑りが良くないこともあります。その場合、オーガニックアルガンオイルをたっぷりつける方法も良いですが、マッサージ専用のオイルのほうが適しているでしょう。

その他|頭皮マッサージやネイルケアにも

頭皮の乾燥やフケなどが気になる方には、頭皮マッサージ用のオイルとして頭にしっかりもみ込み、タオルで蒸らしてケアする方法があります。頭皮がきれいになることで健康になって、新しく生えてくる髪にも良いでしょう。

また、他の箇所をケアした後に指先に残ったオーガニックアルガンオイルを爪につければ、ツヤが出てピカピカネイルに。

いろいろな方法でオーガニックアルガンオイルの使用感を体験してみてください。

高品質なオーガニックアルガンオイルのおすすめブランド商品8選

雑貨とオイルの瓶
最後に、おすすめしたいオーガニックアルガンオイルを8つ紹介します。商品の特徴を見ながら、自分に合いそうなものを選んでみてください。

reMio(レミオ)| オーガニック アルガンオイル

モロッコの農園や精製所と直接契約を結んで製造されている、低温圧搾のこだわりのアルガンオイル。ABオーガニック・USDA・EUオーガニック・ECOCERTという4つの有機認証を受けており、品質の良さがうかがえます。

べたつかず軽やかな使用感なのもポイント。100%ピュアなオイルは全身のケアに使え、頭のてっぺんから足の先までツヤピカを目指せます。

mondaymoon(マンデイムーン)|アルガンオイル・未精製・オーガニック

モロッコの生産者から直輸入されている、低温圧搾かつ未精製のオーガニックアルガンオイル。ECOCERT認証を取得しています。

1滴ずつ出てきて、量を調整しやすく出しすぎを防げるボトル入り。さらっとしたテクスチャーで使いやすく、ブースター、ヘアオイル、マッサージオイルなどマルチに活躍してくれるでしょう。10mL・50mL・200mLなどサイズ展開があり、良心的な価格も魅力です。

Melvita(メルヴィータ)|ビオオイル アルガンオイル

低温圧搾された一番搾りのオーガニックアルガンオイル。COSMEBIOとECOCERTの認証を受けています。

洗顔後の肌にブースターとして使い、その上から化粧水やクリームを乗せれば、うるおいをしっかり抱え込んでもちもちツヤツヤに。肌のキメやハリにも働きかけ、エイジングケアをサポートしてくれます。

出す量を調節しやすい、独自開発の「MYドロップ・アプリケーター」というボトルの口の部分にも注目です。

生活の木|有機アルガンオイル・クリア

国内外の提携先から、ハーブや植物油など厳選した自然の恵みを仕入れ、アロマテラピーやハーブの普及に努めてきた生活の木。原宿表参道でオープンして以来、全国におよそ110店舗を構え、多くのファンを虜にしています。

オーガニックのアルガンオイルにはリノール酸やオレイン酸が豊富。肌をやわらかくほぐし、ハリを与えてくれるでしょう。ナチュラルな使用感で、心地良いスキンケアタイムを過ごしていただけます。

john masters organics(ジョンマスターオーガニック)|ARオイル N

有機アルガニアスピノサ核油100%の純粋なオーガニックアルガンオイル。

実は、アルガンオイルは100kgの実からわずか1Lしか得られないという希少なオイルです。ジョンマスターオーガニックでは、低温圧搾した新鮮かつ貴重なアルガンオイルを、ナチュラルなまま遮光ボトルに閉じ込めて提供しています。

USDA認証取得済みで、肌やボディにはもちろん、ヘアケアへの効果に期待が高い商品です。

NEAL’S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ)|アルガンオイル

オーガニックかつ、環境や人権の保護に寄与する「IMO Fair for life」認定を受けた、アルガニアスピノサ核油のみで作られています。

ビタミンEでエイジングケア、サポニンで肌をもっちりやわらかく。さらに、かさつく頭皮になじませてほぐせば、スカルプケアとして美髪の土台ができあがるでしょう。

全身に使うことができ、日々のはつらつをサポートしてくれるアイテムです。特に、肌への浸透力が高まっているお風呂上がりのスキンケアがおすすめ。

CODINA(コディナ)|アルガンオイル

コディナは、植物油のオーソリティーとして名高いフランスのミシェル・ポベダ氏によって1994年に創始されました。

コディナのアルガンオイルは、有機アルガンから得られた低温圧搾の一番搾りオイルのみを使用。未精製ながら不純物は2回ろ過してしっかり取り除かれており、安心な使い心地の商品です。

創始者のこだわりを形にしたフレッシュで高品質なオイルは、輝くような濃い黄金色をしています。「NOUVELLE COSMETIQUE(ヌーヴェル・コスメティーク)」という有機認証を取得済みで、モデルやセラピストなどのプロも愛用している商品です。

桧 spa hinoki(スパヒノキ)|オーガニック アルガンオイル

東京にあるプライベートサロン「ヘッドスパ専門店 桧 spa hinoki」のオリジナル商品。有機アルガンを低温圧搾したオイルを、デオドライズドで香りを抑えてマイルドに仕上げています。ECOCERTとCOSMOSのオーガニック認証を取得済みです。

フェイスケア、ボディオイル、髪のアウトバストリートメントなどに使用できます。50mL~290mLまで4種類のサイズがあるので、使う部位や使用頻度に合わせてお選びください。

オーガニックアルガンオイルでうるツヤ美人に!イチオシはプチプラなのに品質も良い「mondaymoon」のアルガンオイル

雑貨とアルガンオイル
今回は、オーガニックアルガンオイルについて特集しました。古くからモロッコの地で親しまれてきた貴重な「生命の木」の恵みを、日本に居ながらにして使用できるのは嬉しいものです。

いくつかのおすすめ商品を例示しましたが、これから試そうと思った方には、特にマンデイムーンの商品をおすすめします。

他社に比べて低価格ながら、きちんとオーガニック認証も受けていて品質はお墨付き。サイズも選べるので、はじめは15mLや50mLの少量から試しても良いでしょう。

自分に合ったオーガニックアルガンオイルで、健康的にさらなる美しさを手に入れたいですね。

参考:
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~:農林水産省
“有機農業”ってこんな農業。
有機食品の検査認証制度:農林水産省

関連するキーワードで他の記事を探す
RECOMMEND