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2種類の味噌

オーガニックの味噌って何が違うの? 選び方のポイントとおすすめ商品3選を紹介!

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2021.06.20

日本の食卓に欠かせない味噌。お味噌汁はもちろんのこと、料理の味付けにもなる和食向けの調味料です。

そんな味噌には、身体のことを考えた食事を心がけたい方におすすめしたいオーガニック素材の商品があります。選ぶポイントやメリットを踏まえて、おすすめの商品をご提案します。

オーガニックの味噌とは? 普通の味噌とどこが違うの?

すくわれたあわせ味噌
オーガニックの味噌とは、どんな味噌であり、普通の味噌とどのような違いがあるのでしょうか。まずは、オーガニックの味噌の特徴について解説していきましょう。

有機栽培された大豆などの原材料が使用されている

オーガニック味噌とは、有機栽培して育てられた大豆などを原料とした味噌のことを指します。普通の味噌と違いオーガニック味噌を作るには、栽培方法から加工工程までさまざまな規定が設けられています。

原料にこだわりのない味噌は、一般的な普通の味噌を表していることになりますが、オーガニックの味噌は、必ず有機栽培と言われる栽培方法を取り入れていることがポイントです。

有機栽培とは?

有機栽培(オーガニック)とは、化学肥料や農薬などの化学的な物質に頼らない栽培方法のこと。自然界に住む生物たちの生態系を守ることを目的とした自然循環型の農業形態でもあります。

また有機栽培は、遺伝子組換え技術を取り入れないことや土づくりに関する規定なども存在します。有機肥料を使うだけでなく、他にもさまざまな基準があることを抑えておくと良いでしょう。

熟成・加工の過程にも厳しい規定がある

オーガニックの味噌は、熟成・加工の過程にも厳しい規定が設けられています。有機加工食品に該当する味噌を含んだオーガニック商品は、原材料の95%が有機農産物で加工されていることが条件になります。

有機的な加工品は、発酵など生物の働きを利用した加工方法を用いて生産することが基本。化学的な添加物や薬剤の使用も極力避けることが定められています。添加物を含む場合は、使用量の制限などもあることも併せて抑えておくようにしましょう。

有機認証の検査に合格したものが販売されている|有機JAS

オーガニックの味噌は、有機認証の基準を合格したものがお店で販売されています。

日本のオーガニック認証規格「有機JAS」は、農産物や加工食品、飼料・畜産物の4つの項目に対応。加工食品に分類される味噌は、認証規格が定める有機認証の検査に合格していることが必要です。

認証基準は、栽培前の土づくりから加工工程まで細かい基準が設けられています。オーガニックと謳うには、厳格な基準をクリアしていることを表す有機JASマークをつけていることが求められます。

なぜおすすめ? オーガニックの味噌のメリットとは

うつわに入ったあわせ味噌
オーガニックの意味や特徴を確認したところで、続いてはオーガニックの味噌のメリットについて解説します。なぜオーガニックの味噌がおすすめなのか、そしてデメリットとなる点も合わせてご案内しましょう。

安全性が高めだから安心して料理に使える

オーガニックの味噌は、上記で説明した通り、認証規格の基準をクリアしたものが店頭に並びます。さまざまな工程に厳しい基準が設けられているので、普通の味噌に比べて安全性が高いことが伺えるでしょう。

食生活に気を遣っている方にとって、おすすめしたいポイントになります。

環境保全にも貢献できる

オーガニックは、循環型の手法を取り入れることで、生物・植物の生態系や自然の健康を保つことも目的の一つ。栽培方法から加工工程まで化学的な要素を抑えて商品が作られているため、環境汚染防止にもつながります。

化学的な要素は、土づくりでの化学肥料による土壌汚染や農薬による大気汚染など大きな影響を与えます。オーガニック商品を選ぶということは、必然的に環境保全への貢献にもなると言えるでしょう。

オーガニックの味噌にもデメリットはある?

オーガニックの味噌は、安全性の高さや環境保全につながる一方で、デメリットもあります。味噌を含むオーガニック商品は、こだわって製造されているため、値段が高くなりやすい傾向にあります。

また普通の味噌に比べて流通数も少ないので、たくさんの種類から選ぶこともできません。いくつかのデメリットを踏まえながら選ぶようにすると良いでしょう。

オーガニックの味噌を選ぶポイントを解説!

綺麗な大豆とお米
オーガニックの味噌を選ぶには、どのようなポイントを踏まえて選ぶべきなのでしょうか。商品選びをする前におさえておきたいチェックポイントをご案内します。

1. 認証マークをチェック

オーガニックの味噌は、日本の有機JASなどのオーガニック認証マークがつけられています。まずは、認証マークが付いているかどうかをチェックするようにしましょう。

認証マークが付いている商品は、一目でオーガニックであることを見分けることが可能になります。

2. 種類で選ぶ

味噌には、さまざまな種類があります。大豆から作られる味噌は、発酵に使う麹の種類によっても風味や味わいが異なります。原材料や好みの味から選ぶのもおすすめの選び方です。それぞれの特徴も併せてお伝えしましょう。

米味噌

「米味噌」とは、大豆と塩をベースに米麹を使って発酵させた味噌です。米味噌は、熟成期間によっても味わいが異なります。5~7%の塩で2週間以下の熟成期間の味噌が「白味噌」、そして数ヶ月間熟成させたものが「赤味噌」です。

米味噌は、麹の量が多ければ多いほど甘味のある味噌に仕上げることができます。

麦味噌

「麦味噌」とは、大豆と塩に麦麹を加えて発酵させた味噌です。麦味噌も米味噌同様に熟成期間によって味わいが異なります。1~3ヶ月程度熟成させた味噌を「甘口」、3~12ヶ月のものを「辛口」と表します。

料理ごとに味噌の味を変えて使用するのもおすすめです。

豆味噌

「豆味噌」とは、大豆に麹菌を植え付けて豆麹を作る味噌のことです。豆味噌は、他の味噌と異なり、熟成期間が5~20ヶ月と長いことが特徴、濃い赤褐色をしています。

八丁味噌や名古屋味噌と言われる東海地方の味噌は、この豆味噌に当たります。

おすすめのオーガニック味噌3選を紹介!

美味しそうな赤味噌
オーガニックの味噌の選び方をチェックしたところで、最後におすすめの商品をご案内しましょう。3種類の味噌、それぞれから一つずつピックアップして、ご紹介します。

ひかり味噌|こだわってます 無添加

有機みそが揃うひかり味噌の「こだわってます 無添加」は、JAS認定の有機栽培大豆と有機栽培米を原料とした米味噌です。添加物や保存料を一切使用せず、長時間熟成させた味噌本来の味わいを楽しむことができます。

有機みそを得意とするひかり味噌ならではのこだわりが詰まった自然なおいしさはいかがでしょうか。

マルカワ|有機みそ 麦みそ

マルカワの「有機みそ 麦みそ」は、生産量が少ない貴重な有機国産麦を使った麦みそ。麦の香りが良い甘味のある味わいが特徴なため、九州地方で特に好まれています。

マルカワは、有機栽培した原料を使用していることはもちろんのこと、自然を美しく保つことも視野に入れたブランドです。味噌炒めや味噌なべなどにも適しており、一人暮らしにも嬉しい少量のチューブタイプの商品なども販売されています。

まるや八丁味噌|有機赤だし八丁味噌

最後にご紹介するまるや八丁味噌の「有機赤だし八丁味噌」は、二冬二夏の歳月をかけ熟成させたこだわり味噌です。この八丁味噌は、単なる豆味噌ではなく有機栽培米で醸造した米みそをブレンドした赤だし味噌。

合成保存料や化学調味料、遺伝子組換え大豆を使用していない有機JAS認定の味噌を味わうことができます。

オーガニックの味噌を毎日の食卓に取り入れよう!

大豆とお味噌
オーガニックの味噌は、原料作りから加工・製造まで、こだわって作られた味噌です。地球環境や生態系の維持など、環境保全の一環として取り入れることもできます。

メリットや選び方、そしておすすめ商品もご案内しましたので、気になる方はぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

参考:
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~(農林水産省)

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