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器に入ったオートミール

オーガニックのオートミールとは? 選び方や食べ方、おすすめ商品もたっぷり紹介

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2022.01.25

おなかの調子をサポートする食物繊維が豊富で、健康維持のために取り入れている方も多い食品、オートミール。そのなかでも、オーガニックのオートミールとはどのようなものかご存知ですか?

オーガニックオートミールにはどのような規定があるのかや、選び方のコツをご紹介します。オーガニックのオートミールの購入を考えている方のために、おすすめの商品も併せてご紹介しましょう。

オーガニックのオートミールとは?

イチゴがのったオートミール
健康維持などを目的に摂取している方も多いオートミール。オートミールとは、オーツ麦(燕麦=えんばく)という穀物を脱穀し、蒸す・挽き割るなどの加工をして食べやすくした、シリアルの一種です。

白米や小麦などに比べて、食後の血糖値の上昇度を示す指数であるGI値が低いことから、ダイエット食として取り入れている方も多いことでしょう。

オートミールのなかには、オーガニックの商品もあります。オーガニックオートミールにはどのような特徴があるのか、詳しく解説しましょう。

普通のオートミールとどこが違うの?

オーガニックと普通のオートミールとでは、どのような違いがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

1. 有機栽培されたオーツ麦を原材料とするシリアル

オーガニックとは、「有機の」という意味を持つ言葉です。そのため、オーガニックのオートミールとは、有機栽培したオーツ麦から作るオートミールのことを指します。

有機栽培とは、化学的な農薬や肥料などを使わず自然にある日光や土、水などの力を最大限に生かす育て方。さらに、オートミールへの加工の際にも化学的な要素を取り入れません。

それに対して、普通のオートミールは、有機栽培ではないオーツ麦を使って作ります。つまり、一般的なオートミールには、原料であるオーツ麦の栽培や製造工程に化学的な要素が用いられているのです。

2. 製造の段階で添加物不使用

化学的な要素を取り入れない加工方法とは、たとえば加工の過程で、合成された着色料などの添加物を使用しないことが挙げられます。

オーガニックのオートミールには、合成添加物などの化学成分を含まないことが基本。栽培だけでなく製造段階においても、化学的要素が含まれていないことが特徴です。

3. 有機認証基準をクリアして販売されている

日本には、有機JASと言われるオーガニックの規格があり、農産物や加工食品など一部のものに対して、厳しい基準が設けられています。

もちろんオートミールも、オーガニック商品として販売する場合には、有機の基準をクリアする必要があるのです。

オーガニックのオートミールをおすすめしたい方とは?

オーガニックのオートミールは、数ある厳しい基準をクリアしていること、そして化学的な要素を取り入れていないことから、比較的安全性が高い商品であることがわかります。

そのため、食の安全性を気にしつつ健康のことも考える方におすすめです。健康維持のためにオートミールを摂取している方、これからオートミールを取り入れようと考えている方は、オーガニックのオートミールを選ぶと良いでしょう。

オーガニックのオートミールを選ぶポイントを解説!

瓶からこぼれたオートミール
オーガニックのオートミールの特徴を踏まえ、食生活に取り入れたい方が知っておくと便利な商品選びのポイントをご紹介します。

1. 認証マーク

オーガニックのオートミールには、オーガニックであることを証明する認証マークがついています。日本で認められた商品には「有機JASマーク」がつけられるほか、海外にも

  • アメリカの「USDAオーガニック」
  • ヨーロッパの「EUオーガニック」(ユーロリーフマーク)
  • フランスの「AB」(ABマーク)

さまざまなオーガニックマークがあります。

認証マークがあればオーガニックであると一目でわかるので、購入する前にマークがあるかどうかをチェックしましょう。

2. タイプ|ロールド・カットなど

オートミールにはいろいろな形状があり、使いやすさや食べやすさを考えながら、自分に合うものを選ぶのもポイントです。オートミールの4つのタイプを特徴とあわせて紹介しましょう。

ロールドオーツ(オールドファッションオーツ)

蒸したオーツ麦をプレスして平らに押し潰したものを、「ロールドオーツ(オールドファッションオーツ)」と呼びます。適度な硬さがあり、粒も大きく歯ごたえを楽しめるので、オートミール初心者やダイエッター向きといえるでしょう。

独特の風味があり、噛めば噛むほどオーツ麦の味わいを感じられます。粒が大きいため加熱には少々時間がかかるので、後述する「オーバーナイトオーツ」にしたり、クッキーやスコーンに入れたりして楽しんでみてはいかがでしょうか。

スティールカットオーツ(アイリッシュオーツ)

スティールカットオーツとは、オーツ麦のもみがらを除去したのちにカットした(砕いた)もの。加熱をしておらず生のままなので、オーツ麦の成分や栄養素がそのまま残っているのが特徴です。

煮込んだり浸したりと調理に手間がかかりますが、プチッとした弾力のある噛みごたえや香ばしさを感じられます。オートミールの食感や栄養を重視したい方におすすめです。

クイックオーツ

クイックオーツはロールドオーツを細かく砕いて食べやすくしたもので、やわらかくもちっとした食感が魅力です。

調理も簡単で時短できるので、時間がないときの朝食・おやつや手早く作りたい離乳食などにも使いやすいでしょう。なお、離乳食に使いたい場合は、「乳児用規格適用食品」のものを選ぶと安心です。

インスタントオーツ

インスタントオーツは、ロールドオーツを加工調理してから乾燥させたタイプ。加熱しなくても食べられるので、クイックオーツよりさらに手軽に使えるでしょう。

そのままでも食べられるように味つけされた商品や、電子レンジでパパッと調理できるものもあり、スピーディーに口にできます。オートミールの調理に慣れていない方や、オーツ麦特有の食感が苦手な方でも食べやすくておすすめです。

3.味の有無で選ぶ

オートミールには、オーツ麦の味をそのまま生かした商品と、味をつけて食べやすくした商品があります。オートミールを食べる目的や自分の好みに応じて、味がついているものかついていないものかを選びましょう。

オーツ麦100%(味なし)|ダイエットや健康目的の方におすすめ

摂取カロリーを抑えたい方や自分好みの味をつけてオートミールを食べたい方は、オーツ麦100%で味つけがされていないものを選ぶと良いでしょう。ヘルシー志向やダイエットを意識している方におすすめです。

オートミールを主食にしたい場合も、余計な味がついていないのでおかずの味の妨げにはなりません。

味つき|手軽でおいしい

オーツ麦100%ではなく、砂糖やスパイス入りなど、オートミールに味や香りをつけたものもあります。自分で味をつけなくても食べやすいので、手軽に食べたい方やオーツ麦本来の風味が苦手な方は、味つきのオートミールを選んでみてはいかがでしょうか。

なお、オーツ麦にフルーツやナッツがブレンドされて味のあるものは、「オートミール」ではなく「ミューズリー」と呼ばれます。

4. 価格

オーガニックのオートミールは、価格帯もさまざまです。求めやすい価格やコスパの良いオートミールを選ぶことで、日常的に続けやすくなります。健康維持のために取り入れたい方は、長く続けられるオートミールを選ぶのも大切です。

オートミールの代表的な食べ方

食卓のオートミール
ここからは、オーガニックのオートミールを実際に食卓に取り入れる際の調理方法として、代表的なものを3つ解説しましょう。

もちろん、紹介するもの以外にもいろいろなアレンジレシピがあります。料理本やレシピサイトなどを見ながら、好きな食べ方でオートミールを味わってみてください。

主食にする|お米の代替として

1つめは、お米の代わりに主食にする方法です。オートミール1食分(約30g)を50gぐらいの水と混ぜ、電子レンジなどで加熱すると、香ばしくごはんのような感じに仕上がります。

米飯に比べてヘルシーで、ダイエット時にも強力な味方になってくれるでしょう。主食が欠かせないダイエッターさんにおすすめです。

普通のごはんと同じように、納豆を混ぜたりふりかけをかけたりしてもOK。米飯とは違った味わいを楽しめるでしょう。

お粥|離乳食にも便利

2つめは、お粥にして食べる方法です。たっぷりの水や牛乳などでオーガニックオートミールを煮込むと、ヨーロッパで「ポリッジ」と呼ばれるお粥のような料理ができあがります。

だしや塩・うすくち醤油などで和風の味にしても、トマトやコンソメなど洋風の味つけでリゾット風にしても良いでしょう。好みで卵や魚介、肉などの具材を加えてもかまいません。

また、濃い味を加えず赤ちゃんの離乳食に使う手もあります。

オーバーナイトオーツ| 乳製品などに一晩浸して食べやすく

3つめは、オーバーナイトオーツという食べ方です。オートミールを食べる前夜から、水、豆乳、牛乳やヨーグルトといった乳製品などに一晩浸しておきます。

やわらかく戻されたオートミールは食べやすくなっており、そのまま、もしくは簡単な調理ですぐに召し上がれるでしょう。
日中でもおなかが空いて小腹を満たしたいときにすぐ食べられるよう、浸したままで作り置きしておくのも良いですね。

Amazonや楽天、コストコなどで購入できるオーガニックオートミールのおすすめ人気商品を紹介

オートミールとフルーツオーガニックオーガニックオートミールの特徴や選び方・食べ方をチェックしたところで、早速取り入れたいと思う方におすすめの商品をご紹介します。それぞれ味も特徴も違いますので、お好みのオーガニックオートミールを探してみましょう。

日食|オーガニックピュアオートミール

有機栽培されたオーツ麦100%の「日食」のオーガニックピュアオートミールは、保存料や着色料を一切使用しておらず、原料そのものの味を楽しめるオートミールです。

有機JASマークを取得した国産のオートミールで、シリアルやドライフルーツなどを混ぜるだけで食卓に並べることができるため、朝食にもおすすめ。乳児用規格適用食品なので、離乳食にも安心です。

また、オートミールは、クッキーやビスケット、パンなどさまざまなアレンジでスイーツとして頂くこともできます。

安心の日本製なので、オートミール初心者の方でも手に取りやすい商品です。

NATURE’S PATH(ネイチャーズ パース)|オーガニック オートミール オリジナル

非遺伝子組み換えの有機全粒押しオーツ麦を原料にした「ネイチャーズ パース」のオーガニック オートミール オリジナルは、鮮やかなパッケージが目印のアメリカのオーガニックオートミールです。

このオートミールは、日本の有機JASやアメリカのUSDAオーガニックの認証を取得した、世界的に認められているオーガニック商品。

ほんのりとした甘みがあり、豆乳やミルクなどとの相性が良いのも特徴です。メープルシロップやハチミツなどをかけて食べるのもおすすめ。

ALARA(アララ)|オーガニック ジャンボオーツ

1975年創業のイギリス生まれのオートミールブランドである「アララ」のオーガニック ジャンボオーツは、有機栽培で育てた大粒のオーツがたっぷりと入ったオーガニックオートミールです。

アララは、ロンドンにある食品卸しのお店を営む夫婦が作ったブランド。健康面や環境保護につながるオーガニックに関心を寄せたことがきっかけで、リサイクルを推進する活動なども行っています。

そんなアララのオーガニック ジャンボオーツは、自然志向の国であるイギリスでも高く評価されるオートミールです。

ALISHAN(アリサン)|有機オートミール

「アリサン」のオートミールは、有機栽培したオーツ麦を蒸気で蒸し、ローラーで押し潰したオーガニックなオートミールです。

豆乳やミルクなどをかけてそのまま食べることもできますし、水を加えてお好みの柔らかさに煮てから頂くのもおすすめ。メープルシロップやフルーツと混ぜて食べるなど、お好みの甘さに調節しても良いでしょう。

また、クッキーやスコーンの材料として使用するなど、さまざまな使い方ができるオーガニックオートミールなので、キッチンの常備食としてぴったりです。

Bob’s Red Mill(ボブズレッドミル)|オーガニックスティールカットオーツ

淡いブルーのパッケージがかわいい「ボブズレッドミル」のオーガニックスティールカットオーツは、アメリカのUSDAオーガニック認証を取得したオートミールです。

さらに、このオートミールは、ヴィーガンな商品でもあります。オーガニックかつ小麦を使用しないグルテンフリーなオートミールなので、食への制限が多い家庭の食卓にも並べることができるでしょう。

また、スコットランドで開催された「ポリッジ(お粥)」の大会でチャンピオンになるなど、世界的にも認められた商品。

そのまま食べるのはもちろんのこと、リゾットやピラフなどの料理に使用するのもおすすめです。

こめたつ|自然の蔵 オートミール

有機JASの認定を受けたオーツ麦を仕入れて加工した、有機オーツ麦100%のオートミール。オールドファッションオーツで、電子レンジでも加熱調理できます。

人気女性雑誌に取り上げられた経験を持ち、大手ショッピングサイトではリアルタイムのランキングでオートミール部門の第1位に輝いたこともあるヒット商品。およそ9万食売れている大人気のオートミールです。

ヨーグルトに混ぜ、ブルーベリーとはちみつを加えるだけで、簡単な朝食に早変わりします。クッキー、パン、ビビンバなどにしてもおいしく召し上がれるでしょう。

QUAKER OATS(クエーカーオーツ)|オーガニック オールドファッション オートミール

クエーカーオーツはアメリカの人気オートミールメーカーで、オールドファッションオーツやクイックオーツ、スティールカットオーツ、グルテンフリーオートミールなど幅広いラインナップです。

こちらの商品は、USDAの有機認証を受けているロールドオーツのオーガニックオートミール。NON-GMO(非遺伝子組換え)マークもついています。オーツ麦本来の味わいを感じられる品質の良い食品です。

ミルクを加えて甘くしたり、お粥にしたりお菓子の具にしたりと、いろんな味わい方でお楽しみください。

スローフードキッチン(スローフーズ)|プレミアムオートミール

安全性に徹底的にこだわり、放射能・化学薬品・細菌・燻蒸(ポストハーベスト/虫の発生を防ぐ薬)・土壌汚染といった検査で軒並み合格した、非常に安心なオートミール。高い基準を持つアメリカの「OTCO」というオーガニックの認定を受けています。

生のままでは食べられないので、必ず加熱してから召し上がってください。グラノーラ、お菓子、パン、お粥などにして、日々の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

エルサンク・ジャポン|有機オートミール

エルサンク・ジャポンでは、安全や健康のことを考えたこだわりのオーガニックシリアルを提供しています。取り扱い商品はミューズリー、クランチ、グラノーラなどさまざまです。フランスから適切な温度を保って運ばれてきます。

「有機オートミール」は、小粒にした有機オーツ麦100%の商品。豆乳や牛乳とともに煮込んだり、スープに加えたり、ビスケットやケーキの生地に混ぜたりして食べてみてください。

BJORG(ビオルグ)|オートミール

1988年にフランスで創立された「ビオルグ」は、ヨーロッパ全土でも知名度のあるオーガニックの食品ブランドです。

「有機オートミール」はドイツ産の有機オート麦100%で作られた全粒のフレーク状オートミール(クイックオーツ)で、砂糖や添加物は不使用。有機JAS、EUオーガニック、ABオーガニックという3つの有機認証を取得しています。

オーツ麦本来のほんのりとした甘みがあり、乳製品やフルーツなどと相性抜群。もう少し甘くしたい方は、メープルシロップやはちみつなどの甘味料を加えても良いでしょう。毎日の朝食や、ダイエット中の主食としてお楽しみください。

なお、袋にジッパーがついていないため、長期保存の際にはジップつきの袋や密閉容器に入れ替えるのがおすすめです。

ナチュラルキッチン|オーガニック・オートミール

有機JASを取得したオーガニックのドライフルーツや小麦粉、シリアルなどを豊富に取り扱う「ナチュラルキッチン」。

ロールドオーツタイプのこちらのオートミールも、もちろん有機JAS認定商品です。アメリカやカナダ産のオーガニックオーツ麦を、オールドファッションの厚さに仕上げています。

和風スープやコンソメ・ブイヨンなどと混ぜてポリッジにしたり、パンやクッキーの生地に混ぜ込んだりして味わってください。

低カロリーで健康的な食品、オーガニックオートミールで体を気遣おう!特におすすめなのは「ビオルグ」

ヨーグルトとオートミール
オートミールは、食物繊維が豊富でカロリーやGI値も低いことから、健康維持やダイエット志向の方にもおすすめの食品です。さらに、オーガニックなら化学的なものも控えられており、より安心して食べられるでしょう。

今回はいろいろなオーガニックオートミールを紹介しましたが、一番のおすすめは「ビオルグ」の商品。ビオルグはフランス発のオーガニック食品ブランドで、ヨーロッパの有機食品界でも名が知れています。

商品自体もたくさんの有機認証を受けていて安全度が高く安心。オートミールにフルーツやナッツなどがブレンドされた、有機ミューズリーも人気です。

日頃からオートミールを食べている方や、これから取り入れたいと思う方は、今回の内容を参考に、身体に優しいオーガニックなオートミールを選んでみてはいかがでしょうか。

参考:
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~(農林水産省)
有機農業・有機農産物とは(農林水産省)
有機食品の検査認証制度(農林水産省)
有機加工食品の日本農林規格(農林水産省)

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