オーガニックビールとは、その名の通り、オーガニックな素材で作られるビールのことです。オーガニックな素材で作ると、普通のビールとどのような違いが生まれるのでしょうか。
オーガニックビールの特徴や実際にどんなビールがあるのかなど、オーガニックビールの魅力について解説します。
オーガニックビールと普通のビールの違いとは?
オーガニックビールとは、有機栽培した麦やホップを用いて作られたビールのことです。
では、有機栽培した原材料で作るビールは、普通のビールと比べてどのような違いがあるのでしょうか。オーガニックビールの特徴について解説しましょう。
1. 有機栽培された原材料を使用している
オーガニックビールは、有機栽培で育てた麦やホップなどの原料から作られるビールです。有機栽培とは、農薬や肥料などに化学的な要素を取り入れない栽培方法を指します。
さらに、オーガニック製品は製造過程においても化学的な要素を取り入れずに作ることが基本です。
2. 厳しい認証基準をクリアしている
日本において、酒類は国税庁の管轄で、日本のオーガニック認証機関である「有機JAS」(農林水産省)の規格の対象外商品です。しかし、オーガニックビールの原料となる麦芽やホップが有機JAS法に則った農産物であることから、表示基準は有機JAS規格に沿って記載されています。
そのため、オーガニックビールは、法律で定められた厳しい認証基準をクリアしたオーガニック商品なのです。
オーガニックビールをおすすめしたい理由とは
オーガニックビールは、ドイツで生まれたビールです。では、オーガニックビールが広まっているのはどうしてなのか、そしてオーガニックビールをおすすめする理由を解説します。
安全性が高い
オーガニックビールをおすすめする理由は、安全性の高さです。ビールを毎日飲みたいという方の中には、添加物などの配合成分を気にされる方も少なくありません。
健康面も気遣いつつビールを楽しみたいなら、原料や製造過程において化学的な要素を最小限に抑えた、オーガニックのビールが適しています。安心安全なオーガニックビールは、麦やホップの自然な味わいも楽しめるでしょう。
オーガニックの味わいを楽しんで! おすすめ商品を紹介
オーガニックビールの特徴をお伝えしたところで、お次はオーガニックビールを健康的に取り入れたいという方におすすめの商品をご紹介します。
北海道麦酒醸造|小樽麦酒 ピルスナー
グリーンカラーの見た目が特徴の「北海道麦酒醸造」で生まれた小樽麦酒 ピルスナーは、有機麦芽と有機ホップを使用したオーガニックビール。キリッとした喉越しで、すっきり感のある味わいが特徴です。
ピルスナーは、日本のビールにおいてオーソドックスなタイプのビールであり、クセのない飲みやすさで親しまれています。
北海道麦酒醸造では、地元や地方の生産地にこだわった厳選した素材のみを使用し、北海道でしか作ることのできないビールが数多く作られています。
ヤッホーブルーイング|サンサンオーガニック
太陽をイメージしたラベルが印象的な「ヤッホーブルーイング」のサンサンオーガニックは、有機栽培のモルトとホップを100%使用した、こだわりのオーガニックビールです。
落ち着きのある香りが特徴的なドイツ産のオーガニックホップに、麦芽の柔らかなコクをプラスし、ビールらしいビールの味わいを楽しむことができる商品に仕上がっています。
ラベルのイメージ通り、太陽の光を浴びながらグイッと飲みたくなるオーガニックビールです。
サミエルスミス|オーガニック ペールエール
オーガニックの先進国であるイギリス生まれの「サミエルスミス」のオーガニック ペールエールは、醸造所内にある井戸から汲み上げた天然の硬水と、有機麦芽、有機アロマホップ、酵母から作られた高品質のオーガニックビールです。
オーガニック ペールエールは、イギリスで長年愛されている黒ビールの苦味が苦手な方でも飲みやすい味わい。伝統的なオークの樽にて熟成することで、濃厚かつまろやかに仕上げています。
また、このオーガニックビールは、世界でもっとも歴史のあるヴィーガン協会「The Vegan Society」に登録済みです。100%植物性の原料を使っているため、ヴィーガンやベジタリアンの方にもおすすめします。
サミエルスミス|オーガニックラガー
同じくイギリスのビールブランド「サミエルスミス」から、オーガニックラガーも併せてご紹介します。高めの温度で発酵させるペールエールに対して、こちらのラガービールは、低温でじっくりと発酵させる方法を用いたビールです。
麦の香りが鼻を抜け、キレのある味わいとガツンとくる苦みが感じられるビールで、イギリスらしいビールがお好きな方におすすめの商品。
サミエルスミスの2つのオーガニックビールを飲み比べ、味の違いを楽しむのもおすすめです。
日本ビール醸造|有機農法ビール
「日本ビール醸造」の有機農法ビールは、フランスの画家であるジャン=フランソワ・ミレーの名作「落ち葉拾い」がデザインされた、アートなオーガニックビールです。
土作りからこだわった有機農園で作られたビールは、身体に優しいということに加え、土壌問題に着目し、水や植物にも優しいでしょう。
黄金に輝くピルスナースタイルの有機農法ビールで、オーガニックビールとしては世界初の缶タイプの商品。コクや深み、苦みのバランスがとても良いため、後味もすっきりして喉越しの良さが感じられるビールです。
日本ビール醸造|有機農法富士ビール
有機農法富士ビールも同じく「日本ビール醸造」で作られたオーガニックビール。ミレーの絵がデザインされた有機農法ビールに比べて、少し苦みの効いた味わいが特徴です。
有機農法富士ビールには、日本を代表する名画である葛飾北斎の「赤富士」が描かれています。赤富士の絵のように力強さを感じられる味で、ビールならではの苦味を求める方におすすめです。
おしゃれなデザインの瓶なので、飲み終わった後に部屋に飾っても素敵でしょう。
ピンカス|オーガニック
ビール大国ドイツからは、「ピンカス」のオーガニックをご紹介します。ドイツは、イギリスやフランスと並んでオーガニックの先進国としても有名。
オーガニック先進国かつビール大国のドイツのブランドが作り出すオーガニックビールは、農薬不使用の有機栽培原料を使って作った世界初のオーガニックビールです。
バイオランド認定を取得したこのビールは、厳格な規約のもとに醸造されています。オーガニックビールが広まるきっかけとなったビールを是非一度お試しください。
ブラッセリー ライオン|ホワイト No,5
ベルギーで生まれたオーガニックビール「ブラッセリー ライオン」のホワイト No,5は、デザイン性の高いおしゃれなビール。
有機栽培した大麦やホップに、オレンジピールとコリアンダーをブレンドしたフルーティーな味わいが特徴で、女性からの人気も高い飲みやすさのオーガニックビールです。
また、このブラッセリー ライオンのホワイト No,5に使用されている容器は、100%リサイクル可能なアルミボトルを採用しており、さまざまな視点から環境問題に考慮しています。
さらに、アルミボトルは冷えるスピードが早く、遮光性があることから、ビールやホップの香りを長期間保存するのにも適した容器。時間が経っても、できたてビールの美味しさを損ないにくいのです。
自分好みの一本を見つけて楽しもう!
オーガニックビールは、化学的な要素を取り除いたビールであるため、安全性の高いビールを楽しみたい方におすすめのビールです。
オーガニックビールと言っても一括りにできないほど、商品によって見た目や味に違いがあるので、それぞれ飲み比べながら自分好みの一杯を探してみてはいかがですか?
【参考】
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~(農林水産省)
有機農業・有機農産物とは(農林水産省)
有機食品の検査認証制度(農林水産省)
有機加工食品の日本農林規格(農林水産省)