汗をかく季節、嫌なにおいやべたつきを爽やかに抑えてくれるデオドラント。さまざまなメーカーから多数の商品が発売されています。
その中から、今回はオーガニックのデオドラントに注目しました。オーガニックデオドラントとはどのようなアイテムなのでしょうか。一般的なデオドラントと比較し、メリットやデメリットを解説します。
オーガニックのデオドラントとは? 普通のものとどこが違うの?
デオドラントには、「防臭剤」や「消臭剤」という意味があります。人間が汗をかいて時間が経つと、菌が繁殖して体臭が発生しやすくなるため、そのにおいを抑える役割を果たします。
「制汗剤」と混同して使われることが多いですが、制汗剤は汗を一時的に止めることを目的とした商品なので、デオドラントとまったく同じではありません。
では、オーガニックのデオドラントは、普通のデオドラントとどう違うのでしょうか。
有機栽培された天然由来成分が使用されている
一般的なデオドラントとは異なり、オーガニックデオドラントには、有機栽培(オーガニック)の天然由来成分が配合されています。
有機栽培とは、農薬や肥料など化学的な成分を使わず、遺伝子組換えの技術にも頼らないで、自然のものを生かして育てる農業方法です。厳しい認証基準があり、認証機関に認められなければ、「オーガニック」や「有機」と名乗ることができません。
合成成分やアルミニウムなどが配合されていないものが多い
普通のデオドラントは、効果を高めるためやコストを抑えるためなどの理由から、化学合成された成分やアルミニウムなどが用いられています。
化学成分やアルミニウムは、体への害を指摘されていたり、肌への刺激が気になったりと、積極的に使いたくない方もいることでしょう。
オーガニックのデオドラントには、これらの成分が配合されていないことが多いので、比較的安心して使えます。気になる方は、事前に配合成分をチェックしてから購入してくださいね。
海外ブランド|オーガニック認証基準をクリアしている
オーガニックの認証基準は、機関によって異なります。海外ブランドのオーガニックデオドラントは、各認証機関が設けたオーガニックの基準にのっとって、オーガニックであることを認められているのです。
イタリアのICEA(イチェア)、ドイツのdemeter(デメター)、イギリスのSOIL ASSOCIATION(英国土壌協会)などさまざまな認証機関があります。
日本にはコスメやボディケア用品の有機認証基準がない
実は日本では、コスメやボディケアにおける明確なオーガニック認証基準がありません。化粧品のメーカーや団体が独自の基準を設けて品質を精査している場合もありますが、認知度が低いのが現状です。
ちなみに、現在の日本における有機認証は、農産物・加工食品・飼料・畜産物という食品関係の4部門のみ。
オーガニックのデオドラントがおすすめな理由とは?
オーガニックのデオドラントはどんな点が優れているのでしょうか。おすすめする理由を解説します。
比較的肌に優しい
オーガニックのデオドラントには、有機成分のほかにも、自然由来や植物系の成分など、肌に負担をかけにくい成分が使われていることが多いです。そのため、皮膚の薄い脇などの部位に毎日使っても刺激が少なく、敏感肌の方でも使いやすいでしょう。
厳しい認証基準をクリアしているので安心して使える
有機認証を受けるには厳しい基準があることをお伝えしました。オーガニックデオドラントはその基準を満たした商品であるため、肌や健康に悪い影響を与えにくく、安心して使用できるでしょう。
オーガニックのデオドラントにも注意点がある?
オーガニックデオドラントを使う前に注意したいのは、アレルギー反応です。オーガニックの商品は、天然由来の成分が配合されています。そのため、使ったときにかゆみやかぶれを起こす方がいるのです。
肌に直接触れるものなので、特に肌が弱い方はパッチテストをしてから使うことをおすすめします。
オーガニックのデオドラントを選ぶ3つのポイント
つづいては、オーガニックのデオドラントを選ぶときのコツをお伝えします。選び方がわからず困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 海外ブランド|認証マークをチェック
海外ブランドのデオドラントでは、まず有機マークの有無で判断する方法があります。オーガニックの認証マークがあれば、有機デオドラントであることは間違いありません。
ただし、マークが付いていないからといって、オーガニックでないとは限りません。判断するための1つの方法として覚えておき、マークがない場合は、商品の詳細を確認しましょう。
2. 成分表示をチェック
デオドラントを選ぶとき、においを抑える成分がどれぐらい入っているかはもちろん重要なポイントです。さらに、オーガニックのデオドラントの場合は、どんな有機成分がどれぐらい配合されているかもチェックしたいところ。
細かい配合比率までは明記されていない場合もありますが、商品のパッケージやメーカーサイト、販売サイトなどで成分表示を確認しましょう。
3. タイプで選ぶ
オーガニックのデオドラントにはいくつかの形状があります。使いやすいタイプから選ぶのもおすすめです。
スプレータイプ
気になる部位にシュッと吹きつけるスプレータイプは、手軽さがGOOD。ひと吹きで広範囲に行き渡ってくれるので、「たくさん汗をかいたけどケアする時間がない」というときに便利でしょう。
デオドラントには清涼感を感じられる商品も多いので、噴霧したときに広がるスッとした涼しさが気持ちいいですよ。直接肌に当てずに使えるため、他人との貸し借りもしやすいのがメリットです。
ロールオンタイプ
ロールオンは、直接肌に当てて塗るタイプのデオドラント。きちんとケアできている感覚を味わえます。
デオドラントをよく使用する脇は、成分の経皮吸収率(皮膚内に吸収される率)が高い部位ですが、オーガニックなら比較的安心して使えますね。
スティックタイプ
繰り出し式のスティックタイプのデオドラントは、スプレーとロールオンのハイブリッド型。お手軽かつ密着度があり、心地よい使用感を楽しめるでしょう。
ニオイを抑えて快適に! おすすめのオーガニックデオドラント3選
最後に、オーガニックデオドラントのおすすめ商品を3つピックアップしてご紹介します。
ニールズヤードレメディーズ|レモン&コリアンダーデオスプレー
香料として有機精油を配合。レモンやライムなど柑橘系の香りでさっぱりとケアできる、スプレー式のオーガニックデオドラントです。
体への害が気になるパラベンやアルミニウム化合物が含まれておらず、安心して使えるでしょう。
ヴェレダ|ヒッポファン リフレッシュ ロールオン
有機エタノールや有機カンゾウ根エキスなどを配合した、ロールオンタイプのオーガニックデオドラント。汗ばんで不快にまとわりつくにおいも、フルーティで心地よいデオドラントの香りが包み込んで撃退してくれるでしょう。
オールグッド|エチケットスティック
オーガニックのエッセンシャルオイルと天然酵素が入ったスティック状のデオドラント。サトウキビやカレンデュラといった植物由来成分配合で、肌にやさしくなじみます。
パラベン・グルテン・アルミニウムなどの体に気になる成分は無添加で、ヴィーガンの方にも対応したアイテムです。4種類の香りから好きなタイプを選べるのも魅力。
自分に合ったオーガニックのデオドラントを見つけて!
オーガニックデオドラントの特徴や選び方のポイントなどをご紹介しました。
オーガニックのデオドラントは、原材料の生産時に第三者の厳しい目でしっかりチェックが行われていることがわかりました。体につけるものの安全性が気になる方でも使いやすい仕様です。
おすすめの商品も厳選してお伝えしましたので、ぜひ気になるアイテムをチェックしてみてください。汗ばむ季節も、オーガニックデオドラントを使って健康で快適に乗り越えましょう。