果物を乾燥させて作られたドライフルーツは、旨みがギュッと詰まっていておいしいですよね。なかでもオーガニックのドライフルーツは、体に入れるものを気遣う方々から多くの支持を得ています。
しかし、オーガニックドライフルーツのどんなところがいいのでしょうか。今回は、オーガニックのドライフルーツについて深く解説し、選び方やアレンジ方法、おすすめ商品をご紹介します。
オーガニックのドライフルーツとは
オーガニックのドライフルーツは、普通のドライフルーツとどう違うのか、正しく理解できていない方も多いはず。真相に迫ってみましょう。
オーガニックの定義
そもそもオーガニックとは、「有機」「有機栽培(有機農業)」などを指す言葉です。では、有機栽培とはどのような栽培方法なのでしょうか。日本では、農林水産省の管轄下において、以下のように規定されています。
「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業をいう。」
難しい言葉で回りくどく書いていますが、有機栽培では、除草剤や防虫のための薬剤、農作物を大きくしたり形をきれいにしたりする肥料など、化学的なものを使っていません。また、遺伝子組換えという人為的な操作も行わず、自然にあるものを生かして育てています。
さらに、オーガニックと称するためには、厳しい審査基準を満たして専門の認証機関に認定される必要があるのです。国や地域によってさまざまなオーガニックの基準が設けられており、いずれかに認められれば、オーガニックと名乗ることができます。
オーガニックドライフルーツは有機食品として認められている
オーガニックの意味が理解できたら、オーガニックドライフルーツとはどんなものか、おのずとわかってきたことでしょう。オーガニックドライフルーツは、有機栽培された果物で作られたドライフルーツのことです。
なお、「有機JAS」という日本のオーガニック認証では、農産物・加工食品・飼料・畜産物という4つのジャンルでオーガニック認定を行っています。ドライフルーツのような有機加工食品の場合は、加工の段階でも厳しい基準が存在しており、クリアしないとオーガニックであると認められません。
オーガニックドライフルーツの選び方
つづいては、オーガニックのドライフルーツを購入するとき、どんな点に気をつければいいかをお伝えします。
果物の種類で選ぶ
ドライフルーツに使われる果物には数多くの種類がありますが、ぶどうから作られたレーズンや、バナナ、りんご、マンゴー、プルーンなどのドライフルーツが有名ですね。自分の好きなものや、食べるときのアレンジ方法に合った果物を選ぶと食べやすいでしょう。
合成添加物が使われていないかどうか
オーガニックの果物がメイン原料でも、香料や保存料、着色料など、合成添加物が使われているオーガニックドライフルーツも存在します。
体のことを考えるなら、なるべく化学的な添加物を使用していないタイプを選びましょう。せっかくのオーガニックが台無しになるより、化学的なものが混ざっていないほうが安心して食べられますね。
ノンシュガーならヘルシー
オーガニックドライフルーツには、味を良くするために砂糖や甘味料が加えられているものもあります。たしかに甘みが強いとよりおいしく感じられますが、ヘルシーさに欠けるのが難点。
シュガーフリーのオーガニックドライフルーツで、素材となる果物そのものの味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。
オーガニックドライフルーツの食べ方アレンジ
ここからは、そのまま食べてもおいしいオーガニックドライフルーツを、さらにおいしく楽しむためのアレンジ方法をご紹介します。
オートミールやグラノーラに混ぜる
オーツ麦や玄米、ハト麦などから作られるグラノーラや、乾燥オーツ麦でできたオートミールは、オーガニックドライフルーツとの相性ばっちり。朝食や、小腹が空いたときのおやつにぴったりでしょう。
ヨーグルトに入れる
すっぱいヨーグルトと、甘みのあるオーガニックドライフルーツもよく合います。ドライフルーツの歯ごたえをそのまま楽しんでもいいですし、しばらく漬け込んで柔らかくなってから食べても美味。おすすめはマンゴーのオーガニックドライフルーツです。
お菓子作りに使う
オーガニックドライフルーツを混ぜ込んだ焼き菓子もおいしいです。パウンドケーキやクッキー、ブラウニーなどの具に使ってみましょう。一口かじれば、旨みの詰まったオーガニックドライフルーツの味わいが口いっぱいに広がります。
フルーツティーにする
紅茶を入れるときに、オーガニックドライフルーツも一緒に加えてみましょう。香り豊かで甘みのある本格的なフルーツティーを、自宅で手軽に味わうことができます。柑橘類やりんごなどのドライフルーツがおすすめ。
オーガニックドライフルーツのおすすめ商品
いよいよ、オーガニックドライフルーツのおすすめ商品を発表します。お気に入りを見つけてみましょう。
AFC|ナチュラルキッチン オーガニック・ドライフルーツミックス
ぶどう、クランベリー、ブルーベリーといったベリー系など5種類の果物のオーガニックドライフルーツがミックスされた、欲張りさんにおすすめの商品。サラダに混ぜてもおいしく、一度にいろいろな味わいが楽しめるユニークなオーガニックドライフルーツです。
ママパン|有機JAS 有機ドライいちじく(白フィグ)
無添加・無漂白・無農薬、さらに防腐剤や砂糖も使用していない高品質のオーガニックドライいちじく。トルコの高知で育った甘みたっぷりの大粒白いちじくが原料で、ねっちりとした濃厚な味わいは、クリームチーズとの相性がばつぐんです。
Nova(ノヴァ)|有機プルーン種あり
アメリカ・カリフォルニアの大地で育った大粒のプルーンを、種つきのまま乾燥させたオーガニックドライフルーツ。種の周りの果肉は甘みが詰まっていておいしいのです。
そのまま食べてもよし、酸味のあるものと合わせたり、煮込み料理に加えたりしてもOK。
神戸のおまめさんみの屋|【有機JAS】オーガニックレーズン
添加物やオイルを使用せずに作られた、アメリカ産原料の有機干しぶどう。有機JAS認証を受けた、品質の良いオーガニック食品です。
自然乾燥させて、ぶどうの旨みを凝縮させています。少し手間はかかりますが、レーズンパンにするとおいしいでしょう。
オーガニックドライフルーツをたっぷり味わおう
オーガニックドライフルーツは、ナチュラル志向の方も安心して食べられそうですね。また、さまざまな味わい方があることがわかりました。ご紹介した方法以外にも、自分流のおいしい食べ方を見つけてみてください。
いろいろな種類のオーガニックドライフルーツで、天然素材の本来の味を楽しんでいただければ幸いです。