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寝そべった赤ちゃん

オーガニックの粉ミルクの特徴やメリット・デメリットは?おすすめ商品6選も紹介

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2021.12.02

赤ちゃんを育てる際に取り入れる粉ミルクには、どんな成分が含まれているか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

安全性を考慮した粉ミルクをお探しなら、オーガニックの粉ミルクを取り入れるのもおすすめです。オーガニックの意味やオーガニックの粉ミルクを取り入れるメリットやおすすめ商品をご提案します。

オーガニックの粉ミルクは普通の粉ミルクとどこが違うの?

粉ミルクと哺乳瓶

赤ちゃんの成長を促す栄養素がたっぷりと含まれる粉ミルク。母乳と併せて取り入れている家庭も多く、子育て中の方やこれから新生児を迎えるお母さんの中には、粉ミルクの購入を検討している方もいらっしゃるでしょう。

そんな粉ミルクを探すなら、オーガニックな材料で作られたオーガニック粉ミルクを使ってみてはいかがですか?オーガニックの粉ミルクの特徴、そしておすすめの商品について詳しく解説します。

1. 飼料は有機栽培|化学肥料や農薬が使用されていない

オーガニックの粉ミルクについて解説する前に、オーガニックという言葉の意味を知っておく必要があります。

オーガニックは、「有機」や「有機栽培」という意味。有機栽培では化学的な農薬や肥料を使用せず、日光・水・土・たい肥など、自然の力を最大限に利用して作物を育てます。

しかし、粉ミルクと有機栽培がどのように関係するのでしょうか。実は、粉ミルクの原料になる乳成分を生み出す、牛やヤギなどの動物の飼料がオーガニックなのです。飼料の栽培に有機栽培を取り入れることで、化学成分を含まない飼料が出来上がります。

このように、オーガニックの粉ミルクは、有機飼料を食べて育った動物の乳を使って製造されます。さらに、加工の工程でも化学的な要素を取り入れずに作られるのが特徴です。

2. 赤ちゃんの健康な発達に必要な栄養素以外の添加物が入っていない

もともと粉ミルクは、母乳に含まれる栄養素など、赤ちゃんの発育に大切な栄養素を含んでいます。

オーガニック粉ミルクの場合、主原料となる乳成分がオーガニックなだけでなく、粉ミルクに加工する段階でも厳しい基準が設けられています。栄養面には配慮しつつ、気になる化学的な添加物もほとんど入っていないため、安心して飲ませることができるでしょう。

赤ちゃんの健やかな成長のために、母乳とあわせて取り入れるのもおすすめです。

3. 海外メーカー|オーガニック認証の厳しい条件をクリアしている

海外メーカー製のオーガニック粉ミルクは、アメリカの「USDAオーガニック」やオーストラリアの「NASSA」、ドイツの「demeter」など有機認証を取得した商品が多数あります。

それぞれ認証マークがあり、認証機関で設けられた厳しい基準をクリアした商品のみに付けることが許可されます。つまり、オーガニック認証マークのある粉ミルクは、高い認証基準を満たした商品であることが一目でわかるのです。

オーガニックの粉ミルクのメリット・デメリットとは?

哺乳瓶に粉ミルクを入れるところ

オーガニックの粉ミルクは、化学成分を抑えた粉ミルクです。では、そんなオーガニックの粉ミルクを取り入れるということは、どんなメリットがあるのでしょうか。デメリットも踏まえて解説致します。

オーガニックの粉ミルクのメリット

オーガニックの粉ミルクには、さまざまなメリットがあります。そのメリットについて詳しく解説していきましょう。

1. 成分の安全性が高くて安心!

オーガニックの粉ミルクは、有機栽培で作られた飼料を与えた牛のお乳から作られた粉ミルクであるため、先ほども説明した通り、化学成分を極限まで抑えた粉ミルクとなっています。

また添加物などを含まないことから、安全性が高い粉ミルクであることがわかります。安全性を考慮して、完母で育てたいという方もいらっしゃいますが、母乳が出ないということもあります。

生まれたての赤ちゃんにも安心して飲ませるなら、オーガニックの粉ミルクがおすすめです。

2. オーガニックを選ぶことで環境保全にも協力できる

オーガニックは、化学的な要素を取り除いた栽培方法や加工方法であるため、地球環境を考慮した取り組みとしても知られています。

通常の栽培では、化学肥料や農薬を使って植物を育てていきますが、これらの化学的な要素は大気汚染や土壌汚染などにも繋がるため、問題視されています。そんな化学的な要素を排除したオーガニック製品を使用するということは、環境保全にも貢献していると言えます。

粉ミルクをきっかけに、赤ちゃんのさまざまなものをオーガニック製品に切り替えてみるのもおすすめです。赤ちゃんの口拭きタオルなどもオーガニックコットンを使用するなど、関連してオーガニック製品を取り入れてみても良いでしょう。

オーガニックの粉ミルクのデメリット

オーガニックの粉ミルクは、メリットがある一方でデメリットも存在します。赤ちゃんに取り入れる前に合わせて確認していきましょう。

1. 価格が高め

オーガニックの粉ミルクのデメリットは、通常の粉ミルクに比べて値段が高いことです。オーガニックの粉ミルクは、飼料の栽培からこだわって作るために、手間がかかる製造方法となります。

そのため市場に売り出す際、普通の粉ミルクと比べて値段が高くなる傾向にあります。オーガニックの粉ミルクは、海外のメーカーが多いのも値段が高くなりやすい要因と言えます。

また海外メーカーの製品は、成分表や作り方などを全て外国語で記載しているため、場合によっては内容を理解できないこともあります。記載内容をしっかり把握したい場合には、日本支社があるメーカーなどのオーガニック粉ミルクを選ぶことも一つの方法です。

2.日本ブランドの製品はない

海外メーカーのオーガニック粉ミルクについて前述していますが、実は、現在のところ日本製のオーガニック粉ミルクはありません。

理由として考えられるのは、日本メーカー6社が製造する粉ミルクの原料に遺伝子組換え作物が使われていることです。

もちろん、赤ちゃんに与えるものなので安全性の確認はされています。しかし、オーガニックでは遺伝子組換え技術の使用が禁止されているため、今のところオーガニックとして販売できる日本製粉ミルクは存在しないのです。

オーガニック粉ミルクのおすすめ商品6選

抱っこされている赤ちゃんと哺乳瓶

ここまで、オーガニックの粉ミルクの特徴やメリット、デメリットをお伝えしました。最後に、おすすめのオーガニック粉ミルク商品を提案します。海外製オーガニック粉ミルクの有名商品を特徴とともに紹介するので、ぜひ選ぶときの参考にしてみてください。

【オーストラリア】Bellamy’s Organic(ベラミーズ オーガニック)|ステップ1 インファントフォーミュラ

ベラミーズ オーガニックは、オーストラリア発のオーガニック粉ミルクブランドです。「ステップ1 インファントフォーミュラ」は、オーストラリアのオーガニック認証機関であるNASSA認証を獲得し、安心安全にこだわった商品です。

このステップ1 インファントフォーミュラに含まれる原料は、無農薬無化学肥料でいて、遺伝子組み換え不使用の粉ミルクです。原料となる牛乳を作る牛は、ホルモン剤を使っていないのもポイントです。

粉ミルクに含まれる成分やアトピー等のアレルギーが気になる方におすすめしたいオーガニックの粉ミルクです。

【ドイツ】HiPP(ヒップ)|1 コンビオティック

ドイツの医療・ベビー用品メーカーで知られる「ヒップ」は、世界的なレベルの品質を誇るベビー用品メーカーとしても有名なブランドです。

このヒップの「1 コンビオティック」は、無農薬で化学肥料を使用していない草原を餌とする乳牛から摂れるミルクを使用しており、草原で伸び伸びと育ったストレスフリーな育て方をしているのもポイントです。

またヒップの粉ミルクは、EUのオーガニック基準をクリアした粉ミルクです。世界的に見ても厳しいと言われるオーガニック基準のオーガニック粉ミルクということもあり、安心感のある粉ミルクです。
他のオーガニック粉ミルクに比べて、コスト面が良心的なのも嬉しいポイントです。

【アメリカ】EARTH’S BEST(アースズベスト)|オーガニック デイリー インファントフォーミュラ

赤いパッケージが目印の「アースズベスト」は、アメリカのオーガニック粉ミルクや離乳食で有名なブランドです。

アースズベストの「オーガニック デイリー インファントフォーミュラ」は、抗生物質や成長ホルモンを投与していない牛から採れたお乳を使用しており、安全性が高いオーガニック粉ミルクとして知られています。

またアースズベストでは、牛乳を主成分にしたオーガニック粉ミルクだけでなく、ソイミルクや低ラクトースの粉ミルクなどの展開もあります。アースズベストは、日本の輸入系スーパーなどでも取り扱っていることがありますので、是非チェックしてみて下さい。

【アメリカ】HAPPY FAMILY ORGANICS(ハッピーファミリーオーガニクス)|ハッピーベビーオーガニクス オーガニック インファントフォーミュラ ステージ1

「オーガニックインファントフォーミュラ ステージ1」は、アメリカの大手ベビーフードメーカーで知られるハッピーファミリーのオーガニック粉ミルクです。

USDAオーガニック認証を獲得した粉ミルクであり、母乳に含まれる「プレバイオティクス」という消化を助ける成分も含まれているのが特徴です。

【スイス】Holle(ホレ)|オーガニックインファントフォーミュラ

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1933年に創業して以来、安心安全な乳幼児食品製造に力を注いでいる、スイスの「Holle(ホレ)」。有機的で持続可能な「バイオダイナミック農法」など、自然と調和する生産方法を活用して商品を製造しています。

ホレの粉ミルクは、有機認証基準のなかでも世界的に厳しいといわれる、ドイツの「demeter」という基準を満たしています。牛の乳を使用したものやヤギミルクを原料にしたものがあり、いずれも世界中の安心安全を求める親たちに人気です。

【アメリカ】Nature’s One(ネイチャーズワン)|ベビーズオンリーオーガニック®プレミアムデイリー幼児用調製粉乳

アメリカの「Nature’s One」では、粉ミルクや子ども用の栄養補助食品・飲料、おむつなど、子どもの健やかな成長をサポートする商品を製造・販売しています。

こちらの粉ミルクは、アメリカのUSDAオーガニック認証を受けた商品。遺伝子組換え成分を含まず、ユダヤ教の人でも安心して口にできる「Kosher(コーシャ)」であり、グルテンやコーンシロップを使わないなど、こだわりの詰まった安心安全な粉ミルクです。

不要なものは入れていませんが、栄養面にはきちんと配慮されており、赤ちゃんもすくすくと発育することでしょう。

はじめてオーガニックの粉ミルクを使うならドイツのHiPPがおすすめ

我が子を抱っこする母親

自然を大切にしながら、化学の力に極力頼らず、健康面にも配慮しているオーガニック粉ミルク。デリケートな赤ちゃんが毎日飲むものなので、安全で品質の良いものを与えたいと考える親御さんは多いことでしょう。

残念ながら現状では国産の商品はありませんが、はじめて有機粉ミルクを子どもにあげようと考えている方には、日本でも購入しやすく安全性にも定評がある、ドイツの「ヒップ」の粉ミルクがおすすめです。

とはいえ、赤ちゃんが健康でのびのびと成長することが一番なので、ご自身のお子さんに合う粉ミルクを見つけてみてください。

参考:
3001 個人輸入とは(カスタムスアンサー)(税関)
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~:農林水産省
粉ミルクの原料について(Q&A)
有機食品の検査認証制度について

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