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バナナの花と小さなバナナ

有機栽培のバナナと普通のとどこが違う? おすすめの販売元もご紹介!

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2020.06.11

日本で販売されているバナナは、ほとんどが輸入商品です。なかでも9割以上がフィリピン産。日本では気候の関係でバナナが育ちにくいため、南国の暑い国から輸入しないと需要に追いつかないのです。

しかし、海外産の食品は安全性がわかりにくいもの。バナナを買うときに困る方もいるでしょう。そこで、有機栽培のバナナはいかがでしょうか。有機栽培には国際的な基準が設けられているので、有機バナナなら比較的安心して食べられるといえます。

有機栽培のバナナと普通のバナナはどこが違うの?

収穫された様々なバナナ有機栽培は、「オーガニック」とも呼ばれる農業形態です。有機栽培されたバナナは、一般的なバナナと何が違うのでしょうか。徹底解明していきます。

有機栽培(オーガニック)のバナナとは?

ここからは、オーガニックバナナとオーガニックではないバナナを比較しながら、有機栽培バナナについて詳しくお伝えします。

化学肥料や農薬を使用せず環境に配慮した方法で生産したバナナ

有機栽培バナナとは、一言でいうと化学物質を使わずに育てたバナナのことです。有機栽培(有機農業)については、農林水産省のサイトにて、以下のように定義が記載されています。

「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業をいう。」

一般的な農業では、化学肥料や化学農薬を使用して、除草や害虫駆除などを行っていることが多いです。しかし、有機農業では、化学肥料や化学農薬を使わないだけでなく、遺伝子組換えを行わない、環境になるべく負担をかけないということを意識して栽培が行われています。

有機農業の基準は、国際的な食品規格を定める「コーデックス委員会」という組織が発表しています。国によって若干の違いはありますが、基本的な考え方は同じです。

つまり、輸入ものであっても、有機栽培と表記されているバナナは、有機農業の定義に準じた生産方法で作られているのです。

輸入バナナ|ポストハーベストや燻蒸はされるの?

輸入物の農産物は、殺菌や防カビなどの目的から、収穫後に高濃度の農薬をかけたり(ポストハーベスト)、気体状の薬剤を浸透させたり(燻蒸)することがあります。

しかし、ポストハーベストで使われる農薬は食品添加物に該当し、表示が義務付けられていますし、何より化学的な物質なので、使用することはオーガニックの考え方に反します。燻蒸処理には表示の義務はありませんが、行われてしまうと有機ではなくなります。

つまり、輸入バナナは、有機栽培の表示がなければポストハーベストや燻蒸の処理が施されている可能性があります。反対に有機表示があるものは、ポストハーベストや燻蒸は行われていません。

日本でオーガニックのバナナを見分ける方法とは?

いざ、スーパーに行って有機バナナを買おうとしても、有機栽培かどうかわからないと困ってしまいますよね。しかし、オーガニックバナナには、わかりやすい見分け方が存在するのです。

野菜や加工食品などの認定規格|有機JAS認定マークとは

実は、オーガニック食品には、認定商品だけがつけることを許される「有機JASマーク」という目印があります。

有機JASマークをつけることができるのは、農産物、加工食品、飼料、畜産物の4ジャンルです。それぞれに「日本農林規格」があり、所定の条件をクリアして認定機関に認められると、有機食品としての販売が許可されます。

この規格に該当して認定を受けることができていれば、バナナにも有機JASマークがついているので、お店でも見分けやすいですよ。有機JASに認められていないバナナは、いくら有機農業に準じた生育方法を取っていても、「有機」「オーガニック」といった表記をすることが禁止されています。

スーパーでも購入できる? 有機栽培のバナナはどこが販売してるの?

収穫前のバナナの房有機栽培のバナナを手に入れるにはどうすればいいのでしょうか。スーパーマーケットや小売店、商店などの実店舗で購入する方法や、インターネットで注文する方法があります。

5種類のオーガニックバナナを例に挙げてみますね。

スミフル|有機栽培バナナ

「甘熟王」というバナナの品種を見たり聞いたりしたことはありませんか?スミフルは、甘熟王を開発した果物の輸入販売企業です。
そんなスミフルで取り扱っている有機栽培バナナは、メキシコ産オーガニック。害虫が少ない場所で育ち、飲み水としても使える天然の地下水できれいに洗い上げたのちに、日本に届けられています。

残念ながら、ネットショップでは有機栽培バナナは販売されていませんが、一部のスーパーで手に入れることができます。ベルマークも3点分ついてきますよ。有機栽培ではない甘熟王でしたら、スミフル公式オンラインショップでも手に入れることが出来ます。

ファーマインド|有機栽培バナナ

ファーマインドでは、自社ブランドやナショナルブランドの商品開発、輸入販売等を行っています。

多数の取り扱い商品のなかでも人気が高い有機栽培オーガニックバナナは、こだわりのメキシコ太平洋岸産日照時間が長い・昼夜の寒暖差がある・土壌のミネラル分が豊富と、おいしいバナナの育成に適した場所で育てられているのです。

日本に到着後、ファーマインドの加工センターで追熟させたのち、スーパーなどで販売されます。CM動画も公開されています。

ドール|オーガニックバナナ

ドールのオーガニックバナナは、世界13ヶ国もの地で愛されています。南米ペルーの砂漠気候のなか、昼夜の寒暖差を利用して育てられました。

皮の部分に「シュガースポット」と呼ばれる黒い斑点が増えてきたら、食べ頃のサインです。すぐに食べ切れない場合は、新聞紙で包んで袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存すると、熟成が止まるので日持ちします。

amazonなどオンラインでも買えますし、スーパーや小売店でも置いているお店がありますので、探してみてください。

ベジタブルハート|オーガニック バナナ

有機食品や自然食品を扱う「ベジタブルハート」では、コロンビアやペルー産のオーガニックバナナを販売しています。

口コミでは太さや長さ、フルーティーな味わいを絶賛する方が多く、一度試す価値ありの有機バナナといえるでしょう。届く際はまだ青い場合が多いので、しっかり追熟させてから頂きましょう。

ヨグモグ|ナチュラルヒーロー

ヨグモグは、国内外の旬の高級フルーツをおいしい状態で届ける「産直プレミアム」という果物専門店を展開しています。

そんな産直プレミアムのラインナップのうち、有機栽培のバナナ「ナチュラルヒーロー」はエクアドルやペルーから届けられる逸品。糖度が高く、濃厚な甘みを味わえるバナナです。

子株の選定・定植から熟成までの9過程を公式通販サイトで公開しているので、安心して購入できますね。

オーガニックのバナナはポストハーベストや燻蒸もなし!

バナナメインの朝食有機栽培のバナナはこだわりを持って育てられていることがわかりましたね。輸入ものが多いですが、日本で認められていない物質を使ったり、ポストハーベストや燻蒸を行ったりはしていないので、安心して召し上がれます。

ビタミンやカリウム、マグネシウムなど、体にうれしい栄養が豊富なバナナ。せっかく食べるなら、有害なものが入っていない安全なものを口にしたいですよね。有機栽培バナナが気になった方は、スーパーに行って探すか、ネット通販を利用して手に入れてみてください。

参考:
バナナの国別の輸入量(農林水産省)
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~(農林水産省)
有機農業・有機農産物について(農林水産省)
有機食品の検査認証制度(農林水産省)

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