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MCTオイルをすくうイメージ

オーガニックのMCTオイルとは? 選び方のポイントとおすすめ商品5選を紹介!

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2021.12.16

美容や健康に気遣う方々から注目を集める「MCTオイル」。しかし、どんなものなのかや使い方などがわからず、ためらっている方もいるかもしれません。

今回は、MCTオイルのなかでもオーガニックのものに注目し、MCTオイルの概要やオーガニックMCTオイルの特徴を解説します。さらに、おすすめの使い方や選び方のコツ、ぜひ使ってほしい商品もご提案しましょう。

オーガニックのMCTオイルとは?

ココナッツとMCTオイル
では、そもそもMCTオイルとは何なのかを含め、オーガニックのMCTオイルについて見ていきましょう。

MCTオイルとは?|中鎖脂肪酸油

MCTオイルのMCTとは、「Medium Chain Triglyceride(ミディアム チェーン トリグリセリド)」の頭文字を取ったもので、日本語では「中鎖脂肪酸」と呼ばれます。つまり、MCTオイルを日本語に直訳すると「中鎖脂肪酸油」。

そして、MCTオイルは、ココナッツやパームなど中鎖脂肪酸を多く含むヤシ科の植物から中鎖脂肪酸のみを精製して作られたオイルです。

ケトン体生成にも役立つ|ケトン体は第2のエネルギー

人間の脳はブドウ糖をエネルギー源にしています。しかし、加齢や病気によりブドウ糖をうまく使えなくなることがあります。

そこで、「第2のエネルギー」として注目されたのがケトン体。ケトン体は肝臓で脂肪酸をもとにして作られる物質で、さまざまな研究の結果、ケトン体を作るのにMCT(中鎖脂肪酸)が活躍するということがわかってきました。

中鎖脂肪酸によって豊富に生成されたケトン体が、ブドウ糖の代わりに脳や体のさまざまな部分のエネルギー源となることが期待されています。

ココナッツオイルとはどこが違うの?

ココナッツオイルは、ココヤシの実の中にある「胚乳」という白い部分から得られます。一方のMCTオイルは、ココナッツやパームなどの種子の核におよそ60%含まれる中鎖脂肪酸を精製して作られており、ほぼ100%中鎖脂肪酸です。

さらに、中鎖脂肪酸のなかにも種類があり、ココナッツオイルにはC12(ラウリン酸)が多く含まれ、MCTオイルにはC8(カプリル酸)やC10(カプリン酸)が多く含まれています。

オーガニックのMCTオイルとは?

オーガニックMCTオイルとは、オーガニック原料を使用して作られたMCTオイルのことです。オーガニックとは「有機」を表す言葉で、有機栽培や有機栽培した作物、広義には有機作物から作られた製品のことを指す場合もあります。

オーガニックMCTオイルは、有機栽培されたココナッツやパームヤシが主原料です。オーガニックでない一般的なMCTオイルには、有機の原材料が使われていません。

では、有機栽培(有機農業)とはどんな農業なのかというと、日光・土壌・空気・水など自然の生態系を大切にし、化学的な肥料や農薬、遺伝子組換え技術を使わずに生産する方法のこと。

化学の力に頼らないため生産の手間はかかりますが、環境への負担を減らすと同時に、化学物質による人間の体への負担も軽減することが期待されているのです。

日本では、有機農産物や有機食品などに対して「有機JAS」という規格が設けられています。厳しい基準をクリアしたものには有機JASマークが付与され、「オーガニック」や「有機」と称することが可能です。また、海外のオーガニック認証を受けた商品も一部流通しています。

オーガニックMCTオイルのメリット|安全性が高めで安心

前の見出しの内容からもわかるように、オーガニックのMCTオイルは化学物質の使用を控えた原材料から作られています。そのため体への影響が気になる成分も入っておらず、安全性が比較的高いので、安心して使用できるといえるでしょう。

オーガニックMCTオイルのデメリット|流通数が少なく価格が高め

オーガニックMCTオイルは普通のMCTオイルより生産にコストや手間ひまがかかるため、商品数が限られており価格も高めです。しかし、安全性やこだわりぶりを考えると致し方のないこと。納得したうえで選びましょう。

MCTオイルはどう使う? おすすめの食べ方を紹介

グラノーラにMCTオイルをかける
オーガニックMCTオイルはどのようにして摂取すればいいのでしょうか。おすすめの使い方を紹介します。

摂取量|1日に大さじ1~2杯程度

MCTオイルはたくさん摂ればいいというものではなく、適量を摂取することが大切です。摂りすぎるとおなかがゆるくなったり、胃が悪くなったりすることもあります。はじめは1日に小さじ1杯程度から始め、慣れてきたら大さじ1~2杯を目安に摂取してみてください。

基本の使い方|料理や食品にかける・混ぜる

オーガニックMCTオイルの基本的な使い方を学んでみましょう。

加熱はNG! 出来上がった料理に使おう

MCTオイルは発煙点が低く、加熱調理には向いていません。炒め物や揚げ物をすると、煙が出たり泡立ったりする恐れがあります。そのため、食品やできあがった料理に「かける」「混ぜる」のが基本です。

料理|サラダ・味噌汁など

無臭のオーガニックMCTオイルなら、味噌汁や炒め物、サラダなどの料理にかけてお召し上がりください。また、ココナッツの香りがあるものは、エスニック料理やアイスクリームなどにかけるとよく合うでしょう。

飲み物|コーヒー・プロテインなど

オーガニックMCTオイルは、コーヒー、牛乳、スムージー、プロテインなどのドリンクに混ぜてもOK。ただし、オイルのため浮きやすいので、シェイカーやミキサーなどでしっかり撹拌しましょう。

保管方法|常温暗所で保存

オーガニックMCTオイルは直射日光を避けて常温暗所で保存し、早めに消費することが大切です。賞味期限や容器に関わらず、開封後は酸化しやすくなるため、1~2ヶ月を目安に使い切りましょう。

オーガニックMCTオイルを選ぶ5つのポイント

MCTオイルと花
ここからは、オーガニックMCTオイルを選ぶときのポイントを見ていきましょう。

1. 製品のオーガニック認証マークをチェック

まず、オーガニック認証マークがあるかどうかを確認しましょう。日本には有機JASという規格があることを前述しましたが、海外にも

  • アメリカの「USDAオーガニック」
  • ヨーロッパの「EUオーガニック」

など、国や地域ごとにさまざまな認証機関・規格があります。

2. 原料・産地で選ぶ|オススメはココナッツ100%

オーガニックMCTオイルの原料や産地をチェックしましょう。MCTオイルの原料となるのは、大きく分けてココナッツ(ココナッツオイル)とアブラヤシ(パーム油)の2種類です。

アブラヤシのほうが低価格の傾向がありますが、おすすめはココナッツ100%のもの。アブラヤシよりも酸化しにくく熱に強いとされています。

さらに、ココナッツの産地として名高く品質の高さにも期待できる、フィリピン産の有機ココナッツを使用しているものなら一層おすすめです。

3. 成分で選ぶ|C8・C10

中鎖脂肪酸は炭素結合の状態によって種類分けされ、炭素の元素記号「C」に続く数字が小さいものほど結合が短くスピーディーに働きます。前にも触れたC8(カプリル酸)やC10(カプリン酸)の割合の高いものを選ぶことがおすすめです。

4. 容器・容量で選ぶ|ガラス遮光瓶がGOOD

オイルとプラスチックは相性が悪いといわれています。そのため、ガラス製の容器で、かつ、なるべく直射日光を避けられる遮光瓶に入った商品を選びましょう。

また、一度開封すると酸化しやすくなるため、1~2ヶ月で使い切れる量のものを購入することも大切です。

5. 通販で注文する場合|配送料無料やお届けまでの必要日数など

オーガニックMCTオイルを通販で購入するなら、配送料や届くまでの日数などもチェックしましょう。送料は無料のものと有料のものがあります。

また、早いものなら注文日から1~2日で到着しますが、商品や状況によっては1週間前後かかることもあり、トラブルのもとになることも考えられるため注意しましょう。

おすすめのオーガニックMCTオイル5選を紹介!

MCTオイルの合う食品のイメージ
ここまでの内容を参考に、More Nature編集部がオーガニックMCTオイルのおすすめ商品をピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。

フローラ|オーガニックMCTオイル

カナダにあるフローラは、環境や人にやさしい最高の自然健康品を人々に提供することを目指しており、東京ドームおよそ7個分もの自社農場や、オーガニック栽培を行う数々の契約農家を世界中に持っています。

こちらのMCTオイルは、フィリピンやインドネシア産のオーガニックココナッツで作られた商品。低温遠心分離で安全に抽出しており、ココナッツ特有の風味がないため料理や飲み物の味を邪魔しません。

C8が55~65%、C10が35~45%で構成されています。サラダやスムージー、コーヒーなど、日々の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

そうまファクトリー|MCTオイル

そうまファクトリーは、スーパーフード・フィットネス・アウトドアなどの事業展開を行っている日本の企業です。品質・安全性・価格すべてにこだわりながら、人々の生活をサポートします。

MCTオイルは、スリランカ産ココナッツ100%の有機JAS認証品。無味無臭の透明オイルで、いろいろな食品やドリンクに合わせやすいです。1日30~100g程度を目安に摂取しましょう。

レインフォレストハーブジャパン|オーガニックMCTオイル

フィリピンのルソン島で有機栽培されたココナッツのオイルから抽出した有機JAS認証済みのMCTオイル。C8が約60%、C10が約40%という比率で配合されています。

有機JASやUSDAなどのオーガニック認証のほか、HACCPの認定を受けており、衛生管理にも配慮された工場で製造して日本に届きます。栽培時はもちろんのこと、製造の過程でも当然化学物質は使用していないため、ピュアで品質の高いオイルです。

コーヒーやココアに混ぜて飲んでみてはいかがでしょうか。

ココウェル|有機ココナッツMCTオイル

有機JAS認定商品。低温圧搾した有機ココナッツのバージンオイルをゆっくり低温化して不要な脂肪酸だけを丁寧に取り除き、残ったオイルは95%という高純度の中鎖脂肪酸で構成されています。

ほのかにココナッツ特有の甘い香りも残っており、グラノーラやフルーツ入りのサラダなどによく合うでしょう。冷たいものに混ぜても固まりにくいのが嬉しいポイントです。

スポーツリサーチ|オーガニックMCTオイル

100%有機ココナッツ由来で、USDAオーガニック認定を受けているMCTオイル。ヴィーガンやグルテンフリー、NON GMOにもこだわっています。

大容量でコスパが良く、家族みんなで摂取するのにおすすめです。コーヒー、スムージー、ドレッシングなどに混ぜてお使いください。なお、日本ではインターネットだけでなく、コストコでも購入できるようです。

初めて使うならフローラのオーガニックMCTオイルがおすすめ!

MCTオイルとドリンク
今回は、オーガニックMCTオイルについて特集しました。今さら聞けない「MCTオイル」の正体や、オーガニックとはどんなものなのかも理解していただけたことでしょう。少しでもナチュラルで安心安全なMCTオイルお使いたいなら、ぜひオーガニックの商品を選んでみてください。

なお、初めて使う方には、安定した人気を持つフローラのオーガニックMCTオイルがおすすめです。ただし、1~2ヶ月で250mlを使い切る自信がない場合、170mlと少量のレインフォレストハーブジャパンの商品で始めるのも良いでしょう。

参考:
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~:農林水産省
有機食品の検査認証制度:農林水産省

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