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自然の中に映える亜麻仁油と原料

亜麻仁油とは? エゴマ油とはどこが違うの?|亜麻仁油に副作用はあるの? 亜麻仁油の弱点とは

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2020.04.10

一度は耳にしたことのある亜麻仁(アマニ)油、身体に必要な脂質と言われているオメガ3脂肪酸が多く含まれており、身体の機能にとても重要な脂質です。

こちらでは、そんな亜麻仁油の特徴やエゴマ油との違いなど、亜麻仁油が持つ性質についてご説明して参りましょう!

アマニ油とは亜麻の種子から抽出される油のこと!

ビンに入った輝く亜麻仁油

まずは、この亜麻仁油がいったいどんなものなのかという点からご紹介して参りましょう。

この亜麻仁油とは、亜麻の種子から抽出される油のことで、青魚やナッツ系に含まれるオメガ3脂肪酸を多く含む油として知られています。

このアマニ油は、食べる油とも言われており、ダイエットなどのスタイルをキープする人たちの天敵とも言われていた油ですが、亜麻仁油は非常に栄養価が高いことから積極的に摂取する女性が増えたことでも知られている油です。

アマニ油の亜麻の花は、薄紫色をした小さな可愛らしいお花で、一年草の一種とされています。この亜麻の花が栽培され始めたのは明治初期と言われており、亜麻の茎をリネンに加工することを主に栽培されていました。

また、インクや塗料など用途もある油となっているため、食用というよりも様々な製品に使われていた油なのです。栄養価が高いことが知れ渡ったことで食用としても普及し、最近ではサプリメントなどにも用いられています。

さらに、その昔の古代ギリシャ時代では、なんと皮膚病に使用する薬としても知られており、古くから知られる歴史的な油でもあります。日本でも江戸時代から薬に使用するために、栽培していたことが記されています。

このアマニ油は、少しクセになる味わいをしているため、お子様の中には少し苦手に感じるお子様もいらっしゃることから、ドレッシングとして他の調味料を加えての手作りドレッシングを作るのもおすすめです。

アマニ油は、圧搾して抽出する方法がほとんどです。アマニ油の選び方としましては、低温で圧搾することができるコールドプレス製法して作られたアマニ油がおすすめです。アマニ油は、熱に弱い性質を持っていることから、この低温で圧搾することができるコールドプレス製法が唯一、アマニ油の良さのみを引き出すことができる製法となっています。

化学溶剤などでの抽出を行なっているアマニ油もありますが、コールドプレス製法という圧搾法を用いたアマニ油を選んでみて下さい。

アマニオイルと不飽和脂肪酸の関係|オメガ3脂肪酸とは?

亜麻仁油の性質と特徴をチェックしたところで、ではこの亜麻仁油が持つオメガ3脂肪酸についても触れていきましょう。亜麻仁油に多く含まれるオメガ3脂肪酸は、不飽和脂肪酸という身体に良いとされている油の分類に含まれています。

先ほどご紹介した通り、このオメガ3脂肪酸は、亜麻仁油や青魚、ナッツなどにも含まれる油となっており、このオメガ3脂肪酸は、人間が身体の中で生成することのできない脂質の分類であることから、食品から摂取することが必要不可欠となります。

そのオメガ3脂肪酸を多く含んでいる亜麻仁油を使った食事を取り入れることで、オメガ3脂肪酸という必須脂肪酸の一つを体内に取り込むことができます。この必須脂肪酸には、身体に必要なビタミン、ミネラル、またホルモンなどを作る材料になります。

さらには、善玉コレステロールを積極的に増やしてくれるため、血管もさらさら血が流れて血管の詰まりなども防いでくれるので、知れば知るだけ、このオメガ3脂肪酸が含まれる亜麻仁油を摂取したくなりますよね。

エゴマ油とはどこが違うの?

さて、アマニ油についての説明をして参りましたが、では同じくオメガ3脂肪酸を含むエゴマ油とどんな違いがあるのかという点も併せてチェックして参りましょう。エゴマ油の原料であるエゴマは、シソ科の植物の一つとなります。

エゴマも亜麻と同様に一年草の植物です。東南アジアが原産で、小さなすずらんのような可愛らしいお花を咲かせます。エゴマは、葉っぱや実など油を抽出するだけでなく様々な食べ方ができるので、日本でも認知度の高い油となっています。

エゴマ油にも含まれているオメガ3脂肪酸、そのオメガ3脂肪酸の中でもα-リノレン酸がたくさん含まれています。このα-リノレン酸もまた、オメガ3脂肪酸の中で重要な働きをしてくれるのでとても大切な脂肪酸となっています。

このα-リノレン酸を含む量が亜麻仁油とエゴマ油の違いとなります。それに引き換え、亜麻仁油にはエゴマ油よりもビタミンKを多く含むと言われております。それぞれ少しずつ、含まれる栄養素の割合が変わるのが大きな違いと言えるでしょう。

また、アマニ油は少しクセのある味わいとなりますが、エゴマ油は味や香りがあまりありませんので、サラダ油に似たタイプの油となっています。

アマニ油のクセを活かしたお料理、そして香りがないことでの万能なエゴマ油、それぞれ香りの有無を利用してお料理によって使い分けをしてみると良いでしょう。

亜麻仁油には副作用はあるの? 亜麻仁油の弱点とは

黄色に輝く亜麻仁油ここまで、アマニ油が持つ性質やエゴマ油との違いなどを一つ一つご説明して参りました。最後にそんな他の油とは違う、栄養素の多いアマニ油ならではの弱点についてご紹介して参ります。

弱点によってどんな副作用が起きてしまうのかについても説明していきますので、注意点も併せてチェックしていきましょう。

アマニ油の弱点|酸化しやすい!

アマニ油の弱点として、3点あります。

  • (開封後)酸化しやすい
  • 熱に弱い
  • 光に弱い

亜麻仁油には、エゴマ油と同様にα-リノレン酸が含まれています。このα-リノレン酸は、非常に酸化しやすいという性質があります。酸化は、開封後から徐々に進んでいき、いくら強く蓋をしても酸化が止まることはありません。

アマ二油は、その酸化のしやすさから、時間が経ち酸化した油が体内で過酸化脂質になってしまうことがあります。酸化しすぎた油によって体内にできた過酸化脂質は身体にとってあまり良くありません。過酸化脂質の影響により、下痢などを引き起こす消化器官への影響、さらに血の流れにも影響を及ぼすので、酸化しすぎたアマニ油は使わないようにしましょう。

さらにアマニ油は先ほどもご紹介した通り熱にとても弱いので、アマニ油を加える調理もあまり良くありません。熱を加えてしまうことで過酸化脂質を促進させてしまい、せっかくのフレッシュな亜麻仁油が台無しになってしまいますので、熱を加えない調理法で使用するようにして下さい。

さらにこのアマニ油の1日の摂取目安は、小さじ1杯を目安にしておくようにしましょう。この小さじ1杯のアマニ油には、約2.4gのα-リノレン酸が含まれております。この約2.4gという数字が、α-リノレン酸の1日の摂取目安となりますので、摂取量もしっかりと守って摂取してあげることが大切です。

アマニは、民間療法または伝統療法において一般的に下剤としての用途があるため、下痢を起こしたという事例があります。また便秘の方は、逆に便秘を悪化させてしまうことがあるとも言われています。対処法として、アマニ油を摂取するときは必ずたくさんのお水と共に摂取するようにしましょう。

保存方法に注意して早めに使い切ろう!

熱に弱いアマ二油は、光にも弱いため、必ず日の当たらない場所に保管するようにしましょう。それでもやはり、一度開封してしまうと酸化が進んでしまいますので、開封後3ヶ月以内を目安に使い切るようにしましょう。

開封前の状態でも光が当たるところはなるべく避けて、日の光が直接当たらないようなところに保管しておくことをおすすめします。

亜麻仁油は亜麻から取れる植物油の一種|開けたら早めに使い切ろう

精製された亜麻仁油と種以上、アマニ油の性質や特徴について細かくご紹介して参りました。

亜麻から取れるアマニ油、体内では生み出すことができないオメガ3脂肪酸を多く含むことから、身体に必要な油であることがお分かりになれたのではないでしょうか。

また、アマニ油が引き起こす副作用などについてもご説明して参りましたので、アマニ油の性質や注意点をよく読んで日頃のお食事に亜麻仁油を取り入れてみてはいかがでしょうか?

参考:
スプーン1杯でカラダが激変!?食べるアブラの新常識(NHK)

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