オーガニックのケアアイテムの一つであるオーガニックバームとは、どのような特徴のあるアイテムかご存知ですか?ボディクリームとの違いやおすすめの使い方、人気のオーガニックバームをご紹介しましょう。
オーガニックのバームとは? ボディクリームとどこが違うの?
そもそもバームとは、どのような特徴があり、ボディクリームやミルクとどう違うのかなど、実はあまりよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、バームとはどんなアイテムなのかを解説したうえで、オーガニックバームの特徴やメリットについてご紹介します。
バームってどんなアイテムなの?
バームとは、どのような商品なのでしょうか。実は、主成分であるオイルをロウのように固形化したものがバームです。
軟膏などもバームの一種。ほかにも、リップバームやクレンジングバーム、ボディバームなど、スキンケアからボディアイテムまで、バームの中にもさまざまなタイプがあります。
バターのような少し硬めのテクスチャーをしており、オイルが主成分であることから、保湿力が高いアイテムです。
今回は、いろいろなタイプのバームのなかから、オーガニックの「ボディバーム」について詳しく見ていきましょう。
オーガニックのバームと普通のバームの違いは配合成分にあり!
オーガニックなバームと普通のバームでは、どのような違いがあるのでしょうか。実は、オーガニックには「有機」という意味があり、オーガニックのバームは、有機栽培した植物から抽出したエキスや成分が配合されています。
有機栽培とは、化学的な農薬や肥料を使わず、水や土壌など自然界に存在するものの力を最大限に生かす栽培方法です。そして、有機栽培であると認められるためには、所定の厳しい基準をクリアする必要があります。
原材料の一部にオーガニックでない成分を含む商品もありますが、オーガニックのバームは、有機成分など主に天然成分を使用して作られているという特徴があります。
一方で普通のバームは、化学成分の規定がないことから、成分に化学的なものが含まれています。つまり、有機成分を使っているかどうかが、オーガニックのバームと普通のバームの違いなのです。
海外ブランド商品など認証機関による有機認証を受けたアイテムもある
海外には、美容用品に関するさまざまなオーガニック認証規格が設けられています。有名なものの例をいくつか挙げてみると、
- フランスの「ECOCERT(エコサート)」
- アメリカの「USDA」
- ドイツの「BDIH」
- オーストラリアの「ACO」
のようなものがあります。
このように、欧米諸国ではオーガニックに対する整備が進んでいる一方で、日本には美容商品における公的なオーガニックの規定がありません。そのため、日本製でも海外の有機認証を受けたものもあります。
それぞれの規格ごとに固有の認証マークがあるので、オーガニックバームを選ぶ際の基準の1つとして覚えておくと良いでしょう。
ボディクリームとの違いとは?
つづいて、ボディケアアイテムの一つでもあるバームは、ボディクリームとどのように違うのかについて解説します。
ボディクリームとはどこが違うの?
ボディバームとボディクリームの大きな違いは、水分量と油分の割合。ボディクリームやミルクなどは、水分が含まれているため、浸透力と伸びの良さが特徴的です。
しかし、バームはオイルが主成分であるため、水分量がほとんどないものが多く、商品によっては一切水分を含まないバームもあります。
バームは、ボディクリームやミルクに比べて伸びはあまり良くないものの、保湿力が高いため、乾燥から肌を守るアイテムとしてぴったりです。
ナゼおすすめなの? オーガニックのボディバームのメリットとは?
オーガニックのバームは、なぜ普通のバームに比べておすすめなのでしょうか。オーガニックのバームならではのメリットについて解説しましょう。
1. 成分のほとんどが天然由来なので安全性が高い
オーガニックバームのメリットの1つ目は、安全性の高さです。バームを含め、オーガニックのスキンケアアイテムは、有機栽培した原材料や天然由来の成分を使って作られています。
化学合成された着色料や香料、防腐剤などの気になる成分を極力さけた商品が多いことから、化学的な成分によって肌荒れやアレルギー症状を起こしやすい方も使用しやすいアイテムです。
2. 天然アロマの香りで癒やされる
オーガニックバームは、原材料の多くに天然由来の成分を使用していることから、合成香料ではなく天然の精油などで香り付けをしている商品がたくさんあります。そのため、天然成分の純粋な香りを楽しめるでしょう。
リラックスさせ、緊張を解く、イライラを抑えるなど、アロマの香りで全身を癒やしてくれるという効果も期待できます。
保湿ケアに取り入れたい!マルチに使えるボディバームの活用方法
バームの保湿力が高いことはわかりましたが、どのようにして使えばいいのでしょうか。バームの特徴を踏まえて、おすすめの使い方について解説します。
なお、今回の記事は「オーガニックのボディバーム」に関する内容なので、オーガニックのリップバームについて知りたい方はこちらのページ、オーガニックのヘアバームについて知りたい方はこちらのページをご覧ください。
1. スキンケアの仕上げに
バターのような硬めのテクスチャーが特徴のバームは、オイル成分でできているため、質感と配合成分の力によってお肌に薄い膜が形成されます。
基本的なスキンケアの仕上げにバームを取り入れることで、お肌に付けた美容成分や水分を逃さないように膜でカバー。薄い膜はプロテクターの役割も果たし、乾燥による刺激を防いでくれます。
特に、乾燥が気になる冬場や夏の冷房下では、お肌の水分が逃げやすくなることがあります。バームを使って水分の保護を行うと良いでしょう。
2. リップやハンドなど全身の乾燥対策に
「ボディバーム」といっても、体だけでなく、顔、ネイル、ハンド、ヘア、リップなど全身に使えます(前述のリンクからもわかるように、各部位に特化したものもあります)。
唇や手の乾燥、また肘や膝などカサカサしやすい部位のケアにもおすすめです。特にオーガニックのバームは、肌への刺激が少ないものが多いため、水仕事などで手荒れが気になる方や、唇のあかぎれといった敏感な部分にも使いやすいです。
乾燥が気になるシーズンには、ポーチに入れて持ち歩き、唇や手の甲へこまめにバームを塗るよう心がけると良いでしょう。
3. メイク直しにも
保湿剤の役割を持つバームは、化粧直しにも使えるアイテムです。ファンデーションなどのベースメイクの塗り直しの前や、アイメイクのヨレをオフする際など、ベースメイクからポイントメイクまで、さまざまな部分のお直しに役立ちます。
ポイントメイクのお直しにバームを使用するなら、併せて綿棒も用意しておくと便利です。綿棒にバームをつけて、目の下のにじみなどを拭き取ると、パンダ目防止にも繋がります。
こだわりの詰まったおすすめオーガニックバーム9選
オーガニックバームの特徴やお便利な使い方をチェックしたところで、つづいてはおすすめのオーガニックバームをご紹介します。
マルチに使える万能アイテム「オーガニックバーム」各商品の特徴をチェックしましょう。
trilogy(トリロジー)|エブリシングバーム
ニュージーランド発オーガニックスキンケアブランドである「トリロジー」のエブリシングバームは、スウィートアーモンドオイルに11種類の植物成分を配合したバームです。
トリロジーのバームは、顔やボディに加え、爪や髪など全身に使える万能バームで、メイク下地や日焼け跡にも使用することができます。また、コンパクトなので、乾燥が気になるシーズンはポーチの中に入れておくと良いでしょう。
パッケージがとてもおしゃれなので、プレゼントにもぴったりなオーガニックバームです。
Dr.Bronner’s(ドクターブロナー)|オーガニックバーム
カリフォルニア発のナチュラルソープブランドである「ドクターブロナー」のオーガニックバームは、オーガニックのホホバオイルとアボカド油を配合した、天然由来成分100%の保湿力の高いマルチバームです。
合成保存料や合成着色料などの化学的な添加物を一切使用していないオーガニックバームで、赤ちゃんに使える無香料のベビー用バームもあります。
6種類のオーガニックバームは、ベビー用の無香料タイプのほかに、ローズやシトラス、ラベンダーなどさまざまな香り。いいにおいを楽しみながら、身体の至る所を保湿することができます。
erbaviva(エルバビーバ)|ベビーバター
カリフォルニア生まれの「エルバビーバ」は、イタリア語で「生きているハーブ」という意味。ピュアでナチュラルなオーガニックスキンケアブランドです。
カカオバターベースのベビーバターは、体温で溶けてスッと肌になじみ、繊細な赤ちゃんの肌や敏感肌にもやさしくうるおいを与えてくれるアイテム。オーガニックのラベンダーとカモミールがふわりと香り、心地良い気分へと誘ってくれるでしょう。USDA認証取得済みです。
WELEDA(ヴェレダ)|スキンフード ボディバター
すべての商品が「NATRUE(ネイトゥルー)」という有機認証を受けている、オーガニックコスメブランドのヴェレダ。「スキンフード ボディバター」には、ヒマワリ種子油・カカオ脂・カミツレ花エキスなどの有機成分が配合されています。
とろりと肌に溶け込むテクスチャーが、しっとりもちもち肌へと導いてくれるでしょう。ほんのりと甘い香りでヒーリング効果も期待できます。
SHIGETA(シゲタ)|ママンモイスチャーバーム
妊娠期から産後にかけてのおなかの肉割れケアに開発されたボディバーム。妊娠中や授乳中のデリケートな女性の体に配慮したオーガニック商品で、「ECOCERT」と「COSMEBIO」のW有機認証を取得しています。
伸びが良くべたつきにくいのも特徴。ヒマワリ種子油やバオバブ種子油などを配合しており、やわらかくハリのあるお肌を目指せます。石油由来成分・アルコール・鉱物油など、お肌に負担の強い成分は配合されておらず、ママに触れる赤ちゃんも安心でしょう。
NEAL’S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ)|ワイルドローズビューティバーム
ビタミンの含有量がレモンの約20倍といわれる「ローズヒップ(ワイルドローズ)」の果実油やホホバ種子油、ローズマリー葉油など、オーガニック成分をふんだんに使用した贅沢なバーム。イギリスの「ソイルアソシエーション(英国土壌協会)」の有機認証を取得しています。
女性らしさを格上げする、華やかながらすっきりとしたハーブの香りも魅力。うるおいを与えつつ、適切な皮脂バランスを保って弾力のあるツヤ肌へと導いてくれるでしょう。
Jurlique(ジュリーク)|ラブバーム ローズ
ジュリークは、数あるオーガニックブランドのなかでも、有機認証を受けた自社農園で栽培した植物から得られる成分を使用しているのが特徴です。
「ラブバーム ローズ」は持ち歩きにも便利な小ぶりサイズのバームで、オリーブ果実油やサフラワー油、ローズダマスク精油などたっぷりの植物由来成分を配合。ローズの高貴な香りに癒やされながら、しっとりしなやか肌を目指せます。
BADGER(バジャー)|デリケートバーム
USDAのオーガニック認証を受けているバジャーのバームは、目的や部位に応じていろいろな種類があり、容器のデザインもかわいらしくて人気です。
「デリケートバーム」は、赤ちゃんや敏感肌の方でも使いやすいよう刺激を抑えて作られています。カモミールとカレンデュラの優しい香りにも癒やされるでしょう。いくつかの種類を使い比べても楽しいかもしれません。
華密恋(カミツレン)|スキンバーム
華密恋(カミツレン)のブランド名は、保湿力や鎮静力に優れ「ハーブの女王」と呼ばれる、「ジャーマンカモミール」の和名「カミツレ」に由来します。
有機肥料で栽培した国産カモミールから抽出したオリジナルカミツレエキスのほか、可能な限り有機成分を使用した製品作りに取り組んでいるブランドです。
「スキンバーム」はカミツレエキスを20%も使用しており、肌になめらかに溶け込んで乾燥や肌荒れから保護してくれるでしょう。
オーガニックバームの初心者さんにはドクターブロナーがおすすめ
オーガニックバームは安全性が高く自然環境にも配慮した商品であること、また、保湿力が高く、顔や身体だけでなく髪の毛や唇などにも使用できる優秀なアイテムであることがわかりました。
ボディクリームやミルクとの違いもわかったので、使い分けながら気になる箇所を保湿してみましょう。
なお、初めてオーガニックバームを使う方に一番おすすめなのが、ドクターブロナーのオーガニックバーム。比較的プチプラなのに有機成分が高配合されており、持ち運びにも便利なサイズ感です。さらに、6種類のフレグランスから選べる点も魅力です。