オリーブオイルは健康や美容への効果も期待できることから、使ってみたいと考える方も多いことでしょう。しかし、オーガニックオリーブオイルと普通のものの違いがわからず、どれを購入したらよいか悩む方もいるのではないでしょうか。
この記事では、オーガニックのオリーブオイルが普通のものとどこが違うのかを説明します。また、そのメリットや選び方のポイントをお伝えし、併せておすすめの商品5選をご紹介しますね。
オーガニックのオリーブオイルとは？
ここでは、オーガニックのオリーブオイルとはどのようなものなのかをお伝えします。
有機栽培されたオリーブが使用されている
オリーブオイルはオリーブの実から作られています。普通のオリーブオイルに使われるオリーブの実や葉には、栽培の過程で化学肥料や化学農薬が使用できます。
しかし、オーガニックのオリーブオイルに使われるオリーブは、化学的な農薬や肥料を使用しない有機栽培という方法で生産されています。有機栽培された農産物は「オーガニック」や「有機」と表示されますが、どちらも同じ意味です。
また、どうしても農薬や肥料が必要になった場合も、使用できるのは天然と認められた安全性の高いものだけです。
有機栽培とは？
有機栽培とは、できる限り化学的な肥料や農薬を使わずに農産物を栽培する方法をいいます。近年話題の遺伝子組換え技術を使わないことも条件です。
また、栽培する農作物についての決まりだけではなく、その栽培過程において周囲の自然環境への配慮も厳しく取り決められています。
健康志向が高まり、できるだけ農薬の少ないものを選びたいという消費者が増えてきました。もっと詳しく有機栽培について知りたいという方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
有機栽培・有機農業とは？ オーガニックや無農薬とはどこが違うの？
有機認証基準をクリアして販売されている｜有機JAS
有機認証基準とは、オーガニックについて細かく定められた基準のことです。この基準をクリアすると、国に有機商品であると認めてもらえます。
日本では「有機JAS」という有機に関する規格があり、その基準をクリアしたものに対して、有機JASマークをつけることが認められるのです。
普通のオリーブオイルはこのような基準を満たしていません。厳しい有機認証基準をクリアしたもののみ「オーガニックオリーブオイル」と呼ばれます。
加工の過程にも厳しい基準がある
オリーブオイルが有機認証を受けるには、オリーブの栽培から精製にいたる過程でも厳しい基準をクリアする必要があります。
有機JASの規格では、農産物（オリーブ）の加工時も基本的に化学物質の使用はできません。精製から商品を保管する段階まで周囲の環境へ気を配り、自然環境への負担を最小限に抑えるのもルールです。
このように工程のすべてで厳しい有機認証基準をクリアしているため、有機JASマークは安心の証ともいえます。
オーガニックのオリーブオイルを選ぶメリットとは？
ここからは、オーガニックのオリーブオイルを選ぶメリットについてお伝えします。
1. 口に入るものだから安心！ 安全性が比較的高い
前項でお話ししたように、有機認証を受けたオーガニックオリーブオイルは、品質の管理に細かく気を配りながら作られています。
できるだけ自然の力を生かして製造されているので、口に入れても安心で、比較的安全性の高い食品といえるでしょう。
2. 選ぶことで環境保全にも協力できる
有機栽培方法は、農作物を育てる過程で化学肥料や化学農薬を使わないので土壌への汚染を最小限に抑えることができます。肥料は家畜の糞などの自然由来の堆肥を使ったり、害虫や雑草の駆除も太陽熱を利用した土壌消毒などを取り入れたりしています。
このように、化学成分に頼らない方法を選ぶことで、土地に負担をかけずにその場所に生息する生物と共存することができます。そのうえ、土地にやさしい農法を続けることで生物の多様性が増し、さらに豊かな土地づくりに貢献することにもつながるのです。
オーガニックのオリーブオイルにもデメリットはある？
オーガニックのオリーブオイルは精製方法に厳格な基準があるため、通常のオリーブオイルよりも製造者が少ない傾向にあります。そのため流通量が少なく、普段利用するスーパーでは手に入らないこともあります。
また、通常のオリーブオイルに比べ精製過程に手間ひまをかけているため、価格も高めです。商品やメーカーなどによって異なりますが、容量500mlの価格が通常のものは800円前後に対し、オーガニックのものは1600円前後と倍ほどの違いがあります。
それでもオーガニックのオリーブオイルを選ぶ人は増えているのです。
オーガニックのオリーブオイルを選ぶポイントを紹介！
ここからは、オーガニックのオリーブオイルを選ぶときに大切なポイントを4つお伝えします。
1. 認証マークをチェック
有機認証を受けたオーガニックオリーブオイルには、有機認証マークが貼られています。有機認証マークはオーガニックのオリーブオイルを選ぶときの大きな判断材料です。
また、海外の有機認証を受けた輸入オリーブオイルであっても、日本の有機認証と同等の基準を満たしている商品には有機JASマークが貼られています。日本でオーガニックオリーブオイルを買うときは、有機JASマークがあるかをチェックしましょう。
2. 容器で選ぶ｜遮光瓶・ステンレス製など
オーガニックのオリーブオイルは、遮光瓶やステンレス製の容器に入ったものを選ぶのがおすすめです。オリーブオイルは紫外線を浴びたり酸素に触れたりすると酸化し、品質が落ちるといわれています。
そのため、オリーブオイルの劣化を防いでくれる容器に入った商品を選ぶと安心です。しかし、遮光性の高い容器に入ったオリーブオイルといえど、直射日光の当たる場所に保管することは避けましょう。
3. 容量で選ぶ
容量は、1〜2ヵ月で使い切れるものがおすすめです。オーガニックのオリーブオイルは、開封後、空気に触れると劣化が早まり、だんだん風味が損なわれていきます。
よい風味のままでおいしいオリーブオイルを楽しめるのは、開封から1〜2ヵ月と言われています。そのため、おいしく味わえる期間で使いきれる量のものを購入するとよいでしょう。
オーガニックのオリーブオイルにはさまざま容量のラインナップがあるので、普段使う量を考えながら自分に合うものを選んでくださいね。
4. 賞味期限をチェック
オリーブオイルの賞味期限はおよそ2年とされています。より新鮮なオリーブオイルを選びたいのなら、賞味期限が1年半後や2年後になっているものを選びましょう。
未開封のものであっても、時間の経過とともにオリーブオイルは少しずつ劣化していきます。購入したらできるだけ早く使い切りましょう。
おすすめのオーガニックオリーブオイル5選を紹介！
おすすめのオーガニックオリーブオイル5選をご紹介します。
ヴィラブランカ｜オーガニック エクストラバージンオリーブオイル
スペインアンダルシア地方の豊かな大自然の中で有機栽培されたオリーブを使用。高い鮮度でボトリングをされたオイルは、原料そのままの味わいを保っています。
フレッシュでフルーティーな味わいとまろやかな口当たりに心が弾みます。クセがなくさまざまな料理に合いますし、カルパッチョやサラダにそのままかけてオリーブの香りを楽しむのもおすすめです。
アルチェネロ｜有機エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル ドルチェ
アルチェネロはイタリアのオリーブオイルの老舗。人と自然を尊重するという理念のもと、地球環境に配慮した製品づくりをしています。
温暖な気候の南イタリアで育った有機オリーブのみを使っています。独特のピリっとした辛みがアクセントになり、オリーブオイル好きに人気の高い商品です。ぜひパンにつけてお召し上がりください。
ビオプラネット｜BIOPLANETE 有機エキストラヴァージンオリーブオイル ミディアムフルーティー
有機オリーブを、本来の味わいを壊さないよう丁寧に低温圧搾しています。名前通りのフルーティーな香りが特徴的です。
マイルドな口当たりで、さまざまな料理と合わせやすいのも嬉しいポイント。トロっとした食感がお好きな方にもおすすめです。生食用にも加熱用にも向いているので、一度注文すると気に入ってリピートする人も多いです。
ビオプラネット｜BIOPLANETE 有機エキストラヴァージンオリーブオイル ミディアムフルーティー
オロ・デル・デシエルト｜オーガニック・ エキストラバージン・ オリーブオイル クパージュ
国際オリーブオイルコンテストで何度も1位を獲得しているオリーブオイルです。品質にこだわり手摘みで収穫された実は、有機オリーブ本来の香りと豊かな味わいを楽しめます。またオリーブオイル特有の、程よい苦味と辛みが特徴です。
バランスのよくとれた風味で、どんな料理も引き立ててくれます。おすすめはそのままスプーンで召し上がっていただくことです。本物のオリーブオイルの青々とした風味を堪能できるでしょう。
biologicoils｜エキストラヴァージンオリーブオイル
原材料には、地中海の太陽をたっぷり浴びた100%イタリア産の有機オリーブだけを使用。国際規格HACCPの認証を受けた製造工場で精製されるため、高い安全性を保持しています。
さわやかな香りの中にオリーブのみずみずしい青さも感じられる味。あっさりとしていてクセが少ないのに、後味にうまみが残る味わい深さもあります。フルーティーなので、ヨーグルトにかけていただくのもおすすめです。
風味豊かなオーガニックオリーブオイルを食卓に！
オーガニックのオリーブオイルとはどういうものか、また普通のものとの違いを栽培方法や認証基準などの観点から説明しました。
ご紹介したオーガニックオリーブオイルの中には初回注文時にかぎり、無料配送される商品も多いので気軽に試していただけます。ぜひお気に入りの1本を見つけて、毎日のお料理に取り入れてみてください。
参考サイト：
【有機農業関連情報】トップ ～有機農業とは～（農林水産省）
有機農業
有機食品の検査認証制度（農林水産省）
