健康や美容に効果があると言われているトマト。トマトの栄養を手軽に摂取できるため、健康のためにトマトジュースを飲んでいる方も多いのではないのでしょうか。
そのまま飲むのはもちろん、料理にも取り入れることができるトマトジュースですが、そんなトマトジュースの中から、今回はオーガニックのトマトジュースについて解説していきます。
おすすめのトマトジュースもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
オーガニックのトマトジュースってどこが違うの？
オーガニックのトマトジュースと、普通のトマトジュースはいったい何が違うのでしょうか？まずは、オーガニックのトマトジュースはどういうものなのかについて、見ていきましょう。
有機栽培されたトマトが原材料として使われている
オーガニックのトマトジュースと、普通に販売されているトマトジュースの一番の違いは、原材料であるトマトの栽培方法です。
オーガニックという言葉は、日本語で「有機の」という意味があり、転じて有機栽培された野菜や果物、あるいはそれらを使って作られたものをオーガニック商品と呼んでいます。つまり、オーガニックのトマトジュースは、有機栽培されたトマトから作られているのです。
有機栽培とは？
日本には有機農業推進法という法律があり、有機栽培という栽培方法は、以下のように定義されています。
- 化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
- 遺伝子組換え技術を利用しない
- 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する
つまり、有機栽培とは、化学肥料や農薬を使用せず、自然がもともと持っている力を活かして植物を育てる方法です。
化学的な物質の使用を避けるため、土壌や空気、水などの汚染も抑えることができ、環境保全にも配慮した栽培方法と言えるでしょう。
保存料や化学調味料が無添加
オーガニックのトマトジュースは、原材料の栽培方法が違うだけではありません。普通のトマトジュースは、化学的な保存料などの保存性を高める添加物や、味を良くするための化学調味料が使われています。
一方、オーガニックのトマトジュースは加工の段階にも厳しい基準があり、これらの保存料や添加物、化学調味料が使われていません。
厳しい有機認証検査をクリアして販売されている｜有機JAS
日本には、「有機JAS」という有機食品の規格が存在し、厳しい基準が設けられています。オーガニックのトマトジュースとして販売するためには、この規格に適合しなければなりません。
定められた厳しい基準の審査をパスしたトマトジュースだけが、オーガニックのトマトジュースを名乗ることができるのです。
日本の有機認証検査とは？｜有機JAS
有機JASは、農産物・加工食品・飼料・畜産物の、食品に関する4種目に対応した規格です。有機栽培の基準を満たす生産が行われているかどうかを登録認証機関が審査し、規格に適合した生産であると認証されれば、有機JASマークを貼ることができます。
また、海外にもオーガニックの基準を設けている国や機関があり、審査基準をパスした商品には、認証マークをつけることができます。有機JASマークやそれぞれの認証機関のマークがない商品は、「有機」や「オーガニック」といった名称を記載することができません。
つまり、パッケージに認証マークがついているトマトジュースは、ひと目でオーガニックのトマトジュースだとわかると言えます。
オーガニックのトマトジュースはなぜおすすめなの？
次は、普通のトマトジュースより、オーガニックのトマトジュースをおすすめする理由について見ていきましょう。
安全性が高めで安心できる！
前項で述べたとおり、オーガニックのトマトジュースは、厳しい認証基準をクリアしたトマトジュースです。
栽培時は化学肥料や農薬の使用を避け、加工の段階でも化学的な保存料や添加物、化学調味料の使用をできる限り抑えています。そのため残留農薬や化学物質の心配が少なく、比較的安全性が高く、安心して飲むことができると言えるでしょう。
オーガニックのトマトジュースにもデメリットはある？｜価格が高め
一方で、オーガニックのトマトジュースにはデメリットも存在します。
原材料であるトマトを有機栽培で作っているため非常に手間隙がかかり、加工にもこだわって丁寧に作られているため大量生産ができず、どうしても価格が高めになってしまいます。
一例として、同じメーカーのトマトジュースを比較すると、1缶あたりの値段が約6円ほど違います。トマトジュースを毎日1缶ずつ飲むとすると、積み重なって大きな金額差になってしまうのはデメリットと言えるでしょう。
オーガニックのトマトジュースを選ぶポイントを解説！
オーガニックのトマトジュースを買う時、どこに注目すれば良いのでしょうか？気をつけるべきポイントについて解説していきます。
1. 有機認証マークがあるかをチェック
まずは、有機JASなど、オーガニック認証機関の認証マークがあるかをチェックしましょう。
認証マークは有機JASだけではなく、フランスのECOCERT（エコサート）やアメリカのUSDAなど、世界中で国や機関ごとに独自の認証マークが用いられています。
もちろん海外の認証機関にも、厳しい審査基準が存在しています。これらのマークがパッケージについていれば、審査をクリアしたオーガニックのトマトジュースであるということがわかります。
2. 飲みやすさで選ぶ
一口にトマトジュースと言っても、その味や飲み心地はさまざま。せっかくトマトジュースを飲むのでしたら、美味しく思えるものを飲みたいですよね。
飲みやすさで選ぶのも、一つの方法です。トマトジュースは大きく分けて、ストレートタイプと濃縮還元タイプがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ストレート
ストレートタイプは、絞ったトマトをそのまま容器に詰めたものです。味や風味はそのまま残るため豊かな果実味を味わえますが、商品化するまでにコストがかかるので、価格が高めのものが多いです。
濃縮還元
濃縮還元とは、トマトに限らずジュースを製造する方法の一つです。原料を絞ったあと、ジュースの水分を取り除いて濃縮したものに、再び水分を加えて元の濃度に戻したものを指します。
同じ生産量のジュースでも、水分を取り除いて小さく軽くするため一度に大量に運ぶことができるため、ストレートタイプに比べると流通コストを抑えることができます。
また、濃縮することによって長期保存が可能になるため、年間を通して安定したトマトジュースを生産することができます。
ストレートタイプに比べると、濃縮することによって味や風味が損なわれてしまうので、水分を加えて元の濃度に戻す際、塩や砂糖などで味の調整が行われています。
3. 食塩の有無で選ぶ
トマトジュースは、無塩のものと塩を追加した有塩のものが存在します。トマトジュースに塩を加えることによって、トマトの甘味を引き立て、トマト独特の青臭さを抑えることができるので、有塩タイプはトマトが苦手な方でも飲みやすいでしょう。
塩分の摂りすぎが気になる方は、トマト本来の味を楽しめる無塩のトマトジュースをおすすめします。
オーガニックのトマトジュースのおすすめ商品3選を紹介！
最後に、おすすめのオーガニックトマトジュースを厳選して3つご紹介いたします。インターネット通販で簡単に購入することができるので、ぜひ一度試してみてください。
光食品｜オーガニックトマトジュース 有塩・食塩無添加
美味しくて安心・安全な食品と、環境に優しい食品づくりをコンセプトに掲げる「光食品」。光食品のオーガニックトマトジュースは、有塩・無塩の両タイプがあります。
海外で栽培されたトマトを現地でペーストに加工して輸入し、日本でジュースにしたオーガニックトマトジュースは、有機JASマークを取得しているので安心して購入することができます。
保存料や着色料、化学調味料を使用していない無添加のトマトジュースなので、トマトスープやパスタなど、トマト料理にもおすすめです。
光食品｜オーガニックトマトジュース 有塩・食塩無添加
光食品｜旬の実りをしぼった 国産有機トマトジュース 食塩無添加
同じ光食品から、ストレートタイプのオーガニックトマトジュースもご紹介します。国産有機トマトを100%使用したストレートのトマトジュースは、完熟トマト本来の風味を楽しめるでしょう。
無塩タイプのため、塩分を気にする方も安心して飲むことができます。こちらも同じく、保存料や着色料、化学調味料は使用しておらず、有機JASマークを取得している安心のトマトジュースです。
光食品｜旬の実りをしぼった 国産有機トマトジュース 食塩無添加
イオントップバリュ｜オーガニック トマトジュース 食塩不使用
安定した品質の商品を安価に提供するイオンのプライベートブランド、「トップバリュ」からもオーガニックのトマトジュースが販売されています。カリフォルニア産の有機トマトを使った、ペットボトルの900ml入り。
食塩不使用なので、塩分を気にすることなくゴクゴク飲むことができる、こちらも有機JASマークを取得しているオーガニックトマトジュースです。
イオントップバリュ｜オーガニック トマトジュース 食塩不使用
オーガニックのトマトジュースで手軽に野菜を！
オーガニックのトマトジュースは、普通のトマトジュースよりも労力や時間をかけ、丁寧に作られています。その分価格が高くなる傾向にありますが、化学肥料や農薬などの化学物質が気になる方は、オーガニックのトマトジュースがおすすめ。
不足しがちな野菜の栄養素を、手軽に摂れるトマトジュース。これから始める方は、人体にも環境にもやさしいオーガニックのものを選んでみませんか？
