肌寒いときなど、膝や肩にちょっと掛けるのに役立つブランケット。素材やサイズなどさまざまなタイプが発売されていますが、普段どのようなアイテムを使用していますか?
今回は、オーガニックのブランケットに注目しました。オーガニックブランケットは一般的なブランケットとどう違うのか、またメリットや選び方などもあわせて解説します。
オーガニックのブランケットとは? 普通のものとどこが違うの?
オーガニックのブランケットとはどんな商品なのでしょうか。普通のブランケットとどこが違うのかに触れながら、くわしく解説します。
有機栽培された素材が使用されている
普通のブランケットとは異なり、オーガニックのブランケットには有機栽培された素材が使用されています。そもそも「オーガニック」という言葉は、「有機」という意味です。
有機栽培は「有機農業」とも呼ばれ、厚生労働省のホームページには「生物の多様性、生物的循環及び土壌の生物活性等、農業生態系の健全性を促進し強化する全体的な生産管理システム」と記載されています。
難しく書かれていますが、化学的な農薬や肥料、遺伝子組み換えなどの技術を使わず、土・水・太陽光など自然の力を生かして生産する方法のことです。
なお、オーガニックと認められるためには、認証基準をクリアしているかどうか、第三者機関による厳しいチェックがあります。
オーガニックコットンってどういうもの?
オーガニックのブランケットによく使用される素材の1つに、オーガニックコットンがあります。
オーガニックコットンは、前述したように自然の恵みを生かして栽培された綿のこと。育てるための土壌は、おおむね3年以上化学物質を使っていないなど厳しい条件があります。さらに、紡績や織布などの加工の過程でも、化学薬品を使用せずに製品化されるのです。
【注意】日本にはオーガニックコットンの法的基準がない
現状として日本にはコットンなどの素材に対してオーガニックの法的な基準がなく、ガイドラインのみ設定されています。
ただし、オーガニックコットンに関しては「JOCA(日本オーガニックコットン協会)」という団体が存在。国内で、JOCAが認めるオーガニックコットンの生産も行われています。
また世界的に見ると、コットンやウール、麻などの素材に対して「GOTS認証」というオーガニックテキスタイルの世界基準があります。JOCAもGOTSの国際作業グループの一員です。
なぜおすすめなの? オーガニックのブランケットのメリットを解説
オーガニックブランケットの特徴がわかったところで、つづいてはメリットとデメリットをお伝えします。
安全性が高めで赤ちゃんにも安心! ギフトにもおすすめ
オーガニックのブランケットは、前述のようにこだわって作ってあるため、比較的安全性が高いといえます。化学的な成分を極力使わずに作られていることから、デリケートな肌を持つ赤ちゃんや敏感肌の方も使えるでしょう。
そのため、贈り物にも喜ばれやすい商品です。
オーガニックのブランケットにもデメリットはある?
前に述べたように、オーガニックブランケットは原料の栽培や加工の過程で化学成分を使わないなど、こだわって作られています。そのため、生産コストがかかり、値段が高めになってしまいがちです。
参考までに、同じメーカーのオーガニックコットンブランケットと普通のコットンブランケットの価格を比較したところ、オーガニックのブランケットは約2倍の値段で販売されていました。(あくまでも一例です)
また、オーガニックのブランケットは流通数が少ないのでメーカーやデザインもあまり多くなく、選択肢が狭いというデメリットもあります。しかし、こだわりが詰まっている分、普通のブランケットより品質が高いといえるのではないでしょうか。
どこがポイント? オーガニックのブランケットを選ぶ方法を解説
次に、オーガニックブランケットを選ぶ方法を解説しましょう。
1. オーガニック認証を受けているか
日本には、オーガニック素材の公的な基準がないとお伝えしました。そのため、公的な有機認証を受けていなくても、ある程度の水準を満たしていればオーガニック製品としてブランケットを販売できます。
しかし、オーガニックブランケットを選ぶ際は、GOTSなどの有機認証があるとより安心でしょう。
2. サイズで選ぶ
オーガニックブランケットをサイズで選ぶ方法もあります。どれぐらいのサイズのものがあるのでしょうか。サイズ別の特徴とともにお伝えします。
シングルサイズ
130×180cm前後のシングルサイズは、毛布代わりにも使える便利な大きさ。大人二人でソファに並んで腰かけ、一緒に膝掛けとして使っても十分なサイズです。
ハーフサイズ
シングルのおよそ半分、90×130cm前後のハーフサイズは、羽織ったり、そのままや二つ折りにして膝に掛けたりと、多彩な使い方ができます。持ち運ぶには少し大きいですが、コンパクトに畳めばキャンプや旅行にも持って行けるでしょう。
ミニサイズ
80×100cm前後のミニサイズのタイプは、バッグなどに入れて持ち運ぶにも程よい大きさです。ドライブやアウトドアのお供に向いています。
3. カラーや柄で選ぶ
好みのカラーや柄のオーガニックブランケットを選んでも良いでしょう。普通のブランケットよりは流通数が少ないですが、デザイン性のあるオーガニックブランケットも存在しています。
オーガニックコットン100%! おすすめブランケット3選を紹介
最後に、おすすめのオーガニックコットン100%のブランケットを3商品ご紹介します。
クリッパン|シュニールコットン シングルブランケット
KLIPPAN(クリッパン)は、1879年に創業されたスウェーデンのホームテキスタイルブランド。シュニールコットン シングルブランケットは、GOTS認証を受けたオーガニックコットンブランケットのシングルサイズ(140×180cm)です。
2014年に発売された、デザイナー・皆川明氏のブランド「ミナ・ペルホネン」とのコラボ商品の復刻版。大きくあしらわれたサンゴの模様がかわいらしいリバーシブルのブランケットで、うたた寝の時間などに活躍してくれるでしょう。
洗濯機で丸洗いOK。高級な「シュニールコットン」というオーガニックコットンの、やわらかで心地よい肌触りを楽しめます。
ファブラスグース|Fox tailブランケット120x150
ファブラスグースは、スウェーデン生まれのコットンブランケットブランド。北欧らしい模様が特徴です。ファブラスグースFox tailブランケットは、GOTS認証オーガニックコットン100%で作られた20×150cmのブランケット。コットンなので静電気も起きにくいのが特徴です。
かわいらしいキツネのデザインで、ユニークで遊び心あふれるデザインのブランケットは、子どものお昼寝にぴったり。ふわふわの起毛が気持ちよく、すやすやと眠れそうです。
コフク|ふんわり麻の葉アフガン
同じくGOTS認証のオーガニックコットン製ブランケットです。アメリカ・テキサスで生産されたオーガニックコットンを日本で加工して製品化。赤ちゃんのおくるみに使いやすいミニサイズ(85×85cm)です。
日本で昔から縁起が良いとされてきた麻の葉の模様に編んだアフガンで、ふっくらとしたやわらかい手触りが特徴。通気性が良く蒸れにくいので、汗をかきやすい赤ちゃんも快適でごきげんに過ごせるでしょう。
オーガニックの肌触りに癒やされよう
オーガニックのブランケットは、こだわりの素材を使って丁寧に作られていることがわかりました。化学成分をなるべく使わず、肌や環境への負荷を極力抑えたアイテムなので、手触りがなめらかで快適に使えそうですね。
オーガニックブランケットは、出産祝いや誕生日などのギフトにもおすすめです。商品例も挙げているので、気になる商品があればぜひ選んでみてください。
参考:
GOTS ( ゴッツ ) と は(オーガニックテキスタイル世界基準)
GOTS認証詳細(日本オーガニックコットン協会)
オーガニックコットンとは(日本オーガニックコットン協会)
「オーガニック・コットン表示ガイドライン策定に係る調査」 (独立行政法人 中小企業基盤整備機構)