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新鮮な野菜で作られた顔

フードシェアリングとは? おすすめのフードシェアリングサービスを紹介!

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2020.04.10

世界中で毎日「食べられる食品」が大量に廃棄されています。廃棄されるのは飲食店やスーパー、食品工場などからだけでなく、家庭からのものも少なくありません。

 近年では、そういった「食べられる食品」の廃棄を少しでも減らすため、さまざまな活動が行われています。その中でも今回は、個人でも気軽に始められる「フードシェアリング」に注目し、実際の利用方法などを含めてご紹介いたします。

フードシェアリングとはフードロスを削減する取り組みのこと!

綺麗に並べられた様々なパン

フードシェアリングとは、食べられるのに廃棄されてしまう食品を「欲しい」人へ提供するサービスのことです。深刻なフードロス問題を解決する方法の一つとして注目を集めています。ここではまず、フードロスやフードシェアリングについての考え方をご紹介します。

フードロスとは?

「フードロス」とは、食べられるの食品が廃棄されてしまうことです。2016年度に農林水産省が発表したデータによると、日本のフードロスは年間約643万トンと推計されました。

2018年版「世界の食料安全保障と栄養の現状(2018年版)」によると、世界には飢餓に苦しむ人が8億2100万人もいると報告されています。643万トンの食糧とは、そうした飢餓に苦しむ世界の人々に向けた食糧援助量の約1.7倍に相当するのだそうです。

フードロスの内訳は、飲食店やスーパー、食品工場などから排出される売れ残りや規格外品などが約352万トン、一般家庭から排出する食べ残しなどが約291万トンといわれています。

食べられるのに捨てられる、という現実だけでももったいないのですが、さらにフードロスを廃棄するために多額のコストがかかり、また焼却することで発生するCO2や、焼却後の灰を埋め立てることによる環境負荷も問題視されています。

フードロスを削減することは、現代人の重要な課題の一つなのです。

出典:
食料安全保障と栄養の現状(2018)(国際連合食糧農業機関)

まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品を減らそう!フードシェアリングの考え方

多くの飲食店や小売店は「販売しきれない」「売れ残りそう」「規格が合わない」などの理由で、食べられるのに廃棄されそうな食品を抱えています。フードシェアリングはそういった食品を、「欲しい」と希望する人に販売するシステムのことです。

飲食店や小売店は捨てるはずだったものを販売するため、廃棄するコストが削減できるうえ、利益を得ることができます。また、消費者はフードロスを削減しながら商品をお得に手に入れることができるため、双方にとって利益が生まれます。

フードシェアリングサービスを利用すれば、スマホのアプリやウェブサイトを通して簡単にフードシェアリングに参加することができます。

おすすめのフードシェアリングサービスを紹介!

フライパンで炒める野菜と肉と米

「フードシェアリングサービスを利用して、お得に楽しくフードロス解消に努めたい!」という人のために、実際の利用方法をご紹介します。どれも手軽に利用できるものばかりです。

シェアリングサービスは店舗訪問とネット通販の2種類!

フードシェアリングサービスには、現在2種類あります。都市部を中心に展開されている「店舗訪問タイプ」と、都市部以外でも利用可能な「ネット通販タイプ」です。

店舗訪問タイプのしくみ|アプリに登録して飲食店からの情報チェック

店舗訪問タイプは、飲食店がその日に余りそうな食品や、余剰材料を使った料理などを安く提供するサービスです。そのため利用者は提供する飲食店へ足を運び、サービスを受けます。

利用者がアプリに必要な情報を登録し、飲食店からの情報をチェックして、指定された時間に飲食店を訪問して食べ物を受け取る流れになります。

ネット通販タイプのしくみ|サイトから商品を購入しよう

ネット通販タイプのフードシェアリングサービスは、お買い物感覚でフードシェアリングサービスを利用できます。サイトへアクセスして会員登録し、気に入った商品を買い物かごへ入れて購入手続きをすれば、自宅に配達してもらえますよ。ネット通販対応であれば、店舗訪問タイプが実施されていない地域でも、気軽にフードシェアリングを始められますね。

おすすめのフードシェアリングサービスを紹介!

店舗訪問とネット通販、それぞれのタイプから3つずつ、おすすめのフードシェアリングサービスをご紹介します。

【店舗訪問】TABETE(タベテ)
TABETEは2018年4月にサービスを開始し、現在、東京・大阪・神奈川・埼玉・石川・静岡・愛知で展開しているフードシェアリングサービスです。飲食店などでこれまで捨てられていた食品を消費者がレスキュー(購入)することができます。

レスキューする食品はTakeOutの状態で渡してもらえます。余った料理を詰めた弁当や売れ残りそうな調理パン、また捨てるはずだった食材の余りを使って作った弁当などさまざまです。

利用法は、まず「TABETE」のアプリに登録します。取りに行ける場所を指定すると、レスキューして欲しい食品が価格つきで表示され、食べたいものがあれば「レスキューする」と予約します。クレジットカードで決済すれば、あとは指定された時間に引き取りに行くだけです。

利用者の希望する場所に希望する食べ物がない可能性もありますが、社会貢献の一環と考えればうれしいサービスですね。

【店舗訪問】ReduceGO(リデュース ゴー)
ReduceGoは現在、関東エリアと名古屋エリアに対応している、定額制が特徴のフードシェアリングサービスです。

料金は月額1,980円(税別)で、1日2回までであれば月に何度も利用可能です。定額制で料金を気にせず利用できることや、注文するたびに決済しなくてよいのはうれしいですね。また、利用料金の2%は社会活動団体へ寄付されているので社会貢献もできますよ。

ReduceGOアプリに登録すると、指定した場所で余っている食品の一覧が表示されます。たくさん残っている食品は上位に表示されるようになっています。

サービスを利用するのであれば、月額料金を支払います。注文後は指定された時間にお店に受け取りに行くだけです。お弁当やパン、ジュースなど、さまざまな食品を救済できますよ。定額制なので、毎回の支払いを気にせずにフードロス削減に協力できますね。

【店舗訪問】FOOD PASSORT(フード パスポート)
FOOD PASSORTは関西圏を中心に関東圏でも展開中のサービスで、特徴的なのが店内飲食でのみ利用できることです(テイクアウト不可)。月額980円(税別)で1日1回・月10回までの定額制になります。

アプリ登録をすると、希望する場所周辺の飲食店で提供される料理一覧が表示されます。一覧から食べたいものを選び、あとは提供時間内に入店して美味しくいただくだけです。その際、ワンドリンクや突き出しなどの料金は利用者の自己負担となります。(料理一覧の閲覧までは月額利用料は必要ありません)

一見、フードロス削減と関係のないサービスにも感じますが、提供される料理は本来なら捨てられるはずだった食材などで作られたものです。また、利用金額の一部は食品廃棄量削減の活動をする団体などへ寄付され、間接的に貢献することもできます。

【ネット通販】KURADASHI.jp(蔵出し.jp)
KURADASHIは「賞味期限が短い」などの理由から特別価格で安く販売されている商品を購入することで、フードロス削減や社会活動団体への寄付ができるネット通販サービスです。安く商品を販売できるのは、活動に賛同したメーカーが特別に提供する商品を扱っているためです。

ネット通販を利用するには、無料会員、または月額500円(税別)のプレミアム会員に入会します。無料会員は送料が1回500円(税別)かかりますが、プレミアム会員は何回購入しても送料無料です。

購入できる商品は、食料品や日用品、美容・健康に関するアイテムまでさまざま。お得に買い物ができてフードロス削減や社会貢献もできる、嬉しいフードシェアリングサービスです。

【ネット通販】tabeloop(たべるーぷ)
傷がついている野菜や賞味期限が迫っている加工品、包装が汚れている食品は、たとえ食べるのに問題が無くても販売を躊躇する小売店は多いですね。

tabeloopは、そんな訳ありの商品と「傷があっても食べられるなら欲しい」という消費者を結ぶネット販売サービスです。利用者が支払った代金の一部は世界の飢餓で苦しむ人たちの救済のために寄付される仕組みになっており、社会貢献までできますよ。

Tabeloopでは農産物や水産物などの生産者からさまざまな食品の提供を受けられます。ただし、1個当たりの販売量が多く、個人でも購入することができますが、どちらかといえば飲食店などの業者向けネット通販のようです。

【ネット通販】Otameshi(オタメシ)
Otameshiは、賞味期限が迫っているなどの理由から廃棄対象となった商品を、メーカーから買い取って安く提供するフードシェアリングサービスです。売り上げの一部はさまざまな社会活動をする団体に寄付されています。

利用するにはまずサイトで会員登録を行います。あとは楽しく買い物をするだけ。気になる送料は税込3,000円以上購入で無料になります。

Otamesiは支払い方法にも特徴があります。クレジットカードのほか、コンビニ後払いや楽天ペイ、アマゾペイなども利用することができるので、利用者にあった方法が選べますよ。

フードシェアリングサービス利用でもったいない削減に協力しよう!

作り置き商材あれこれ

食べられるのに捨てられてしまう食品を救済する、フードシェアリングサービス。今回は簡単に利用できる三つのアプリと三つの通販サイトをご紹介しました。

これらは利用するだけでフードロスの削減に貢献できるすばらしいサービスです。気に入ったフードシェアリングサービスは、今日からでも利用できます。一消費者として、飲食店の皆さんと協力してフードロス削減を始めましょう。

参考:
食品ロスについて知る・学ぶ(消費者庁)
食品廃棄物等の利用状況等(平成28年度推計)<概念図>(環境省)

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