More Nature More Nature
ヘナでヘアカラーをする女性

オーガニックのヘナと普通のヘナはどう違う?|メリットや選び方、おすすめ商品も紹介

life

2022.01.13

年齢と共に気になる白髪。定期的に髪を染めるなら、髪や頭皮を労ってくれる低刺激なアイテムを使用したいですよね。

そんな方におすすめなのがオーガニックのヘナです。ヘナとはどんなヘアカラー剤なのか、普通のヘナとどんな違いがあるのかをご紹介しながら、オーガニックのヘナの魅力について詳しく解説していきましょう。

オーガニックのヘナとは?

ヘナ粉とヘナペースト
ヘアカラー剤の一種であるヘナ。ヘナにはさまざまなタイプの商品があり、オーガニックのヘナもあります。では、オーガニックのヘナとは、普通のヘナとどのような違いがあるのでしょうか。

ヘナで染めることのメリットなどを確認しながら、オーガニックのヘナについて解説します。

ヘナとはハーブの力を使用した白髪染めのこと

そもそもヘナとは、一体どのようなものなのでしょうか。ヘナとは、ミソハギ科の植物の一種であり、インドの医学療法であるアーユルヴェーダなどでも薬草として使用されることの多いハーブです。

ヘナの葉には、ローソンと言う赤色酵素色素が含まれており、その色素が髪のタンパク質部分に反応し、発色していくことで髪を染めていきます。

ローソンは、赤みのある色素であるため、ヘナを使用して染めていくとオレンジ系の色に染まるのが特徴です。

またヘナは、白髪にアプローチするカラー剤なため、黒髪の色を変えることができるヘアカラー剤ではありません。あくまでも白髪を染めるためのヘアカラー剤ということを押さえておきましょう。

ヘナ染めが人気の理由

ヘナには、普通のヘアカラーの主成分として含まれることの多いジアミンが含まれていないものがあります。ジアミンは、アレルギー反応を起こしやすい成分であり、敏感肌の方やアレルギー体質の方にとって避けたい成分です。

しかし、ヘナの中には、そのジアミンが含まれていないジアミンフリーなヘアカラーも存在するため、ジアミンに頭皮が反応する方でも髪を染めることができるヘアカラー剤です。

また、ヘナにはトリートメント効果もあるため、髪の傷みを修復しながらヘアカラーを行うことができます。髪や頭皮を傷めずに染められるのが、ヘナの大きな魅力です。

ヘナの注意点

敏感肌の方でも取り入れやすいヘナには、気をつけたい点もあります。
ヘナは、ローソンという赤色酵素色素が含まれているため、赤みのある色素で髪を染めていきます。

そのため、カラーバリエーションの幅があまり広くなく、オレンジ系をベースとしたカラーの商品が多いのです。

ヘナの中にもカラーバリエーションが豊富なものもありますが、その場合、ジアミン入りのヘナである可能性が高く、敏感肌の方やアレルギー体質の方は注意する必要があります。

ヘナのみで作られているものはオレンジ系の色味に染まること、カラーバリエーションのあるヘナにはジアミンが含まれている可能性があるという点に気をつけて、成分表を確認するようにしましょう。

オーガニックのヘナと一般的なヘナの違い

ヘナの特徴を確認したところで、次はオーガニックのヘナとは、普通のヘナとはどう違うのかを解説しましょう。日本のオーガニック規格についても併せてチェックしていきます。

有機栽培されたヘナを原材料に使用

オーガニックとは、「有機」という意味を持つ言葉。そして、オーガニックのヘナとは、ヘナの原料である指甲花(シコウカ)を有機栽培して育て、その指甲花の「葉」の部分を使って作ったものです。
有機栽培とは、化学的な農薬や肥料を使わず、自然界に存在する水・空気・日光などのナチュラルな力を生かして作物を育成することをいいます。

つまり、オーガニックヘナと普通のヘナとの違いは、原材料が有機栽培かどうかという点。普通のヘナは、有機栽培にこだわらずに育てた指甲花(シコウカ)を原料としているため、育てる過程において、化学肥料や農薬を使用するため、化学成分を含んでいます。

なお、オーガニックのヘナは、ヘナ以外の成分においても化学的なものを極力抑えて作られ、一般的なヘアカラーの主成分であるジアミンを含んでいないものがほとんどです。

【注意】日本にはヘアケア商品の公的なオーガニック基準がない

日本のオーガニックの商品は、農林水産省によって定められた「有機JAS」という規格によって厳しく管理されています。

しかし、有機JASは、農産物や加工食品、畜産物、飼料に適応されるもので、化粧品やヘアケア商品は対象ではありません。

JOCA(日本オーガニックコスメ協会)」という民間の認証はありますが、知名度が高くなく、権威としては強くないのが現実です。

そのため、オーガニックの化粧品やヘアケア商品と謳いながらも、化学的な成分が含まれている場合があるので、敏感肌の方やアレルギー体質の方は、十分気をつける必要があります。

オーガニックヘナのメリット・デメリットを解説!

ヘナクリーム
オーガニックのヘナには、メリットとデメリットがあります。それぞれについて詳しく解説します。

オーガニックヘナのメリット

化学的な成分を極力抑えて作られるオーガニックのヘナには、どんなメリットがあるのでしょうか。オーガニックのヘナの特徴を踏まえて解説します。

1.天然植物成分100%など自然の原材料から作られている

オーガニックのヘナは、有機栽培されたミソハギ科の植物を原料にしたへアカラーで、原材料のほとんどもしくは100%が自然由来の植物成分と、化学染料や合成成分を含まないものがほとんどです。
そのため、髪や地肌へのダメージが少ないへアカラー剤でもあり、髪を労ってカラーを楽しむことができます。

2. 安全性が高く安心して使用できる

オーガニックのヘナは、化学的な成分を極限まで抑えた商品が多いため、髪を傷めにくく安全性が高いのが特徴です。また、厳しいオーガニックの基準をクリアしていることが認められたものもあり、品質が安定していることから安心して使用することができます。

オーガニックヘナのデメリット

オーガニックのヘナには、押さえておきたいデメリットもあります。どのような点か解説しましょう。

値段が高めの傾向

オーガニックのヘナは、髪や地肌に優しく安全性が高い一方で、化学的な成分を使用しない栽培方法から製法まで手間暇をかけて作られている分、価格が高いというデメリットがあります。

使用を続ける上で、コストがかかってしまうという点も抑えておくと良いでしょう。

自分に合うオーガニックヘナを選ぶときのポイント

ヘナのペインティング
オーガニックのヘナの特徴を踏まえたうえで、自分に合ったオーガニックのヘナを見つけるための5つのポイントをご紹介しましょう。

1. 認証マークをチェック

日本には、ヘナを含むオーガニックの化粧品に対する公的な規定がありません。しかし、ヨーロッパを代表する「NaTrue(ネイトゥルー)」やフランスの「ECOCERT(エコサート)」などの海外のオーガニック認証機関では、化粧品に対する認証を行っているところもあります。

有機認証マークがついているかどうかは、オーガニックのヘナであることを確認するための大きなポイントです。

2. 自分の髪に合うカラーで選ぶ

オーガニックに限らずヘナは、白髪にアプローチするヘアカラー剤です。商品によっては色味のバリエーションに限りがあるため、白髪の量や自分の髪に合う色などを確認しながら選んでみると良いでしょう。

3.ヘナ以外の配合成分|トリートメント成分や保湿成分など

原材料にヘナ以外のものが含まれている商品もあります。たとえば髪のツヤなどをサポートしてくれるトリートメント成分や、髪に潤いを与える保湿成分、髪に色づけをするカラー成分などです。髪を美しく整えながら白髪染めができるのは嬉しいことですね。

ただし、成分によっては天然由来ではないものや化学的(ケミカル)なものもあるので、安全性にこだわりたいなら他の配合成分にも注意しましょう。

4.ヘナのタイプ|粉末・ペースト・シャンプー

ヘナは、粉末(パウダー)状のものをお湯に溶かしてから使うタイプのほか、すでにペースト状になっているものをチューブなどから出して使うタイプ、シャンプータイプといったように種類があります。

粉末を溶かすためには容器が必要で、混ぜながら硬さの調節もしないといけないので、めんどくさいと思う方もいることでしょう。そのような場合、あらかじめペーストになったヘナなら、すぐに塗布できて便利です。

また、染まり具合はおだやかですが、さらに手間を省きたいならシャンプー状のヘナもあります。ヘナをしつつシャンプーもできて一石二鳥です。

5. 内容量で選ぶ

オーガニックのヘナは、価格が高めのため、まずはお試しで量の少ないものを選ぶところからはじめてみましょう。

少ない量で自分に合う色を見つけた上で、内容量の多いものへ変えていくことをおすすめします。

まずは試してみよう! オーガニックヘナのおすすめ商品6選

スタイリングする金髪の女性
オーガニックのヘナの特徴や選び方などを確認したところで、オーガニックのヘナを実際に取り入れたいと考える方のために、最後におすすめのオーガニックヘナをご紹介しましょう。

GREENNOTE HENNA(グリーンノートヘナ)|オーガニータ アースブラウン

ヘナのカラー剤に特化したブランド「グリーンノートヘナ」のオーガニータ アースブラウンは、フランスのオーガニック認証であるECO CERT(エコサート)とCOSMOSオーガニックの認証を取得しているオーガニックのヘナです。

良質なオーガニックヘンナにさまざまなハーブをブレンドし、白髪部分を深みのある自然体なブラウンへと染めていきます。

また、このオーガニータ アースブラウンは、ジアミンをはじめ、化学染料・合成成分を一切使用していないヘナです。トリートメントの効果により、髪に潤いとコシを与えながらしっかりと染めることができるので、染めるたびに美しい髪へと導いてくれるでしょう。

ヘナ研究開発センター|パーフェクトハーブヘナ ロマンスブラック

「パーフェクトハーブヘナ」のロマンスブラックは、アメリカ・フランス・インドの3か国で有機認証を取得したオーガニックのヘナです。化学的な成分を一切含まない天然由来の成分から作られたヘナで、インドにあるオーガニック認証工場で生産されています。

パーフェクトハーブヘナのロマンスブラックは、ハーブの純度にもこだわり、不純物を徹底的に取り除いたハーブの成分のみを使用しています。ランクの高いハーブの良質な部分を使用し、美しい黒髪へと仕上げていきます。

しっかりとした黒髪に仕上がるカラーなので、女性のみならず男性人気も高い色です。ブラウン系ではなく、黒髪に仕上げたい方におすすめのオーガニックヘナです。

SimSimJAPAN(シムシムジャパン)|マダムヘナ(シムカラーEX)

シムシムジャパンは、インドのアーユルヴェーダの考え方に基づき、ヘアケアやスキンケア商品の開発を行っている「株式会社しむら」のブランドです。

「マダムヘナ」シリーズは、インドの豊かな自然の中で育まれ、「Biocert」「ECOCERT」「USDAオーガニック」の有機認証を受けたオーガニックヘナを丁寧に加工して製造されています。

ヘナ以外にもインディゴやアムラ、ウコンなど、頭皮や髪のケアに役立つハーブを独自ブレンドしており、トリートメント効果にも期待できるでしょう。髪のボリュームや長さによって量を調節できるよう、4つのパウチに小分けされているのも便利です。

印度農園(インドのうえん)|100%オーガニックヘナ

インドはソージャット地方で栽培された、Aランクのオーガニックヘナを100%使用した商品。きめが細かく溶かした際に粘り気があり、髪によく絡んで色の入りも良いとの評判が高いヘナです。白髪の部分をヘナが持つ色素特有のオレンジ色に美しく染め上げます。

落ち着いた色味に仕上げたいなら、ヘナで染めた後、同じく印度農園製の「オーガニックインディゴパウダー」で二度染めを。ナチュラルなブラウンカラーへと導いてくれるでしょう。

Radico|COLOUR ME Organic(カラーミーオーガニック)

インドハーブの研究者の信念によって誕生したカラーミーオーガニック。アーユルヴェーダの考え方を結びつけ、すべての原料をオーガニックのインドハーブで作り上げました。

ナチュラルな環境で育った良質で力強いハーブは、髪や地肌に与えるトリートメントやうるおいの力も強いと考えられています。

ジアミンなどの化学染料を使用していないほか、石油由来成分、合成添加物、放射線などの汚染物質、遺伝子組換え技術なども一切使っていません。

優れたオーガニックヘナであり、USDAオーガニック、ECOCERT、インド政府による「インディアオーガニック」の有機認証を受けています。コパーブラウン・バーガンディ・ヴァイオレットなどカラー展開も豊富です。

オーズインターナショナル|オーズナチュラルヘナ

希少で品質の良い「特A級」の有機ヘナのなかでも、髪を染める「ローソニア・ローソン」成分の多いものを選別して使用。非常に濃度が高く、色の入り具合にも高く期待できるでしょう。

ECOCERTやUSDAオーガニックといった有機認証を受けているほか、ハラール認証やインド安全管理認証なども受けており、安全性にもこだわった商品。世界的にも評判が高いハイクオリティなヘナを、ぜひ一度試してみてください。

高品質のオーガニックヘナで髪や頭皮をいたわりながら美しく染めよう!おすすめはカラーミーオーガニック

オーガニックのヘナは、化学的な成分が含まれていないヘアカラー剤です。原材料の生産や配合、加工など、手間とコストをかけながらこだわって作られていることがわかりました。

また、トリートメントや保湿効果に期待できる商品もあるため、髪を労わりながらヘアカラーを行うことができます。

おすすめ商品のなかでも特に推したいのがカラーミーオーガニック。3つのオーガニック認証を受けており、世界的に支持されています。

7色ものカラー展開があって好きな色を選びやすい点や、必要なものがセットになっておりすぐに使える点も嬉しいポイントでしょう。

白髪染めの安全性や敏感肌にお悩みの方は、パッチテストなどを行った上で、ぜひ一度オーガニックヘナを試してみてはいかがでしょうか。

参考:
有機食品の検査認証制度(農林水産省)

関連するキーワードで他の記事を探す
あわせて読みたい
RECOMMEND