豆乳を買うときはどのように選んでいますか。こだわったものを選びたいなら、選択肢の中にオーガニックの豆乳を入れることをおすすめします。今回は、オーガニック豆乳はなぜいいのか、また選ぶときのコツやおすすめ商品も紹介しましょう。
オーガニックの豆乳とは? 普通の豆乳とどこが違うの?
まず、オーガニックとはどういうものなのかを解説し、オーガニック豆乳とはどんな豆乳で、普通の豆乳とどう違うのかを説明します。
オーガニックとは? 有機栽培ってどんな栽培方法なの?
オーガニックは「有機」という意味があり、有機栽培(有機農業)や有機栽培された作物、有機作物から作られた商品のことを指す場合もあります。有機栽培とは、簡単にいうと、農薬や肥料など化学的なものに頼らず、自然の力を利用して生産することです。
有機栽培について、詳しくはこちらのページで解説しています。
日本の有機認証基準|有機JAS
日本のオーガニック認証規格には、「有機JAS」というものがあります。そして、基準を満たしているか否かの検査をクリアしたものだけが「有機」や「オーガニック」として販売できるのです。
オーガニック豆乳|有機栽培された原材料から作られている
以上の内容からもわかるように、オーガニック豆乳(有機豆乳)は有機栽培された原料(有機大豆など)を使用して製造された豆乳のことをいいます。一般的な豆乳には、有機原料は使われていません。
なぜおすすめなの? オーガニック豆乳のメリット
オーガニック豆乳の良い点とはどんなところなのでしょうか。おすすめする理由をお伝えします。
1. 安全性が高めだから安心!
有機豆乳は、前項のようにこだわって作られています。そのため、化学成分や残留農薬などの心配が少なく、比較的安全性が高いといえるでしょう。食の安全が気になる方も安心して飲めるのではないでしょうか。
2. 購入することで環境保全にも協力できる
有機農業は、生物の多様性を守る、水や土壌を汚さないなど環境にも気遣う農法です。つまり、普通の豆乳ではなくオーガニック豆乳を選ぶことにより、環境保全にも協力できるといえます。
オーガニック豆乳にもデメリットはあるの?
オーガニック豆乳は、普通の豆乳に比べて流通数が少ないです。また、商品にもよりますが、一般的な豆乳の1.5倍程度の価格のものもあり、やや高めの傾向です。
オーガニック豆乳を選ぶポイントを紹介!
ここからは、オーガニック豆乳を選ぶポイントを解説していきましょう。
1. 認証マークをチェックしよう
オーガニックと認められた商品に付けることが許可される、有機認証マークがあるかを見てみましょう。日本で有機と認められた商品の場合は、前述した「有機JAS」のマークの有無で見分けられます。
また、海外の商品の場合は、「USDAオーガニック」や「EUオーガニック」など海外の有機認証を受けている豆乳もあります。
2. タイプで選ぶ|無調整・調製
豆乳のタイプは大きく分けて2種類あり、好きなタイプで選んでも良いでしょう。
調製豆乳
調製豆乳は、大豆だけで作られた豆乳に糖分や塩分などの味を加えた豆乳です。大豆の風味が苦手な方や子どもでも飲みやすいように仕上げています。
無調整豆乳
大豆と水だけで作られた豆乳そのままの状態。糖分や塩分などを配合せず、大豆固形分は8%以上と定義されています。
大豆のそのものの味わいを感じることができるでしょう。
3. 大豆の原産地をチェックしよう
一言でオーガニックといっても、豆乳の主原料である大豆がどこで作られているかはさまざま。大豆の産地で選ぶのも1つの方法です。
4. 賞味期限をチェック|飲みきれるサイズを選ぼう
賞味期限を確認し、期限内に飲みきれるサイズを選びましょう。また、豆乳は飲まずに料理に使う方法もあるので、飲みきれなさそうな場合は牛乳代わりに料理に活用してみてはいかがですか。
おすすめのオーガニック豆乳5選を紹介!
最後に、おすすめの有機豆乳を厳選して紹介します。
マルサン|タニタ カフェ監修 オーガニック 調製豆乳
タニタカフェが監修した有機調製豆乳。原材料は有機大豆、オーガニックシュガー、岩塩の3種類というシンプルな商品です。
大豆の味わいに加え、オーガニックシュガーのコクと岩塩特有の風味を感じられます。200mlサイズのほか、たくさん使う家庭向けに1000mlサイズもあります。
マルサン|タニタ カフェ監修 オーガニック 無調整豆乳
こちらもタニタカフェ監修のオーガニック豆乳で、原材料は有機大豆のみという無調整タイプ。調味料や添加物を一切使用していないため、大豆そのものの味や香りを楽しめるでしょう。
大豆イソフラボンもたっぷり。内容量は200mlと1000mlがあります。
プロヴァメル|オーガニック 調製豆乳(豆乳飲料)
プロヴァメル(Provamel)は、ヨーロッパでは名高いベルギーの有機大豆飲料ブランドです。
オーガニック調製豆乳は、有機JASとヨーロッパの「EUオーガニック」の認証を取得している商品。有機大豆から得られた豆乳に有機リンゴ果汁で甘さを加え、おいしく仕上がっています。初めて豆乳を口にする子どもでも飲みやすいのではないでしょうか。
トップバリュ グリーンアイ|オーガニック 成分無調整豆乳
イオンのプライベートブランド「トップバリュ」の中でも「トップバリュ グリーンアイ」というシリーズは、体が健やかであるとともに自然環境にもやさしいことを目指しています。
オーガニック 成分無調整豆乳は、オーガニック大豆を100%使用した有機JAS認証済みの豆乳。大豆の産地も記載されています。しっかりと大豆の風味を感じられる味わいが人気です。
スジャータめいらく|豆腐もできます有機豆乳
有機丸大豆を100%使用した無調整豆乳で、大豆の豊かな風味と濃厚な味わいが特徴です。製法にもこだわりがあり、「豆腐もできます」というキャッチコピーで人気の商品。内容量は、消費具合に応じて330ml、500ml、900mlから選べます。
お気に入りのオーガニック豆乳を見つけて!
オーガニック豆乳とは有機栽培された原材料を使用した豆乳のことで、有機栽培では化学の力に頼らず自然の恵みを生かし手間ひまをかけて生産を行っている、ということがわかりました。
オーガニック豆乳の特徴はもちろん、メリットとデメリットや、調製豆乳と無調整豆乳の違いもご理解いただけたことでしょう。
そのうえで、有機豆乳を飲んでみたいと思った方は、数ある商品の中から気になるものを見つけ、生産者のこだわりに思いを馳せながら味わってみてください。
参考サイト:
有機食品の検査認証制度(農林水産省)
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~(農林水産省)
オーガニックとは|有機とは環境自然との共存(日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会)