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ギーを木のスプーンですくう

オーガニックのギーとは? おすすめの使い方と商品3選を紹介!

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2021.06.20

バターに似た食品として近年注目を浴びているギー。飲み物に加えたり、料理に使ったりして味わうことができます。

ギーにはさまざまな商品がありますが、今回はその中からオーガニックのギーに焦点を当てました。オーガニックギーの特徴を解説し、選び方やおすすめ商品をご紹介します。

オーガニックのギーとは? 普通のものとどこが違うの?

ハートマークのギー
ギーという名前は聞いたことがあっても、そもそもギーとはどういうものかを知らない方もいらっしゃるはず。そんな方のために、まずはギーの説明をします。そのうえで、オーガニックのギーとはどんなものなのか、普通のギーと何が違うのかについて解説しましょう。

ギーってどういうものなの?

ギー(ghee)は、無塩バターを溶かし、水分やタンパク質など余分なものをろ過して除去した純粋なオイルのこと。「奇跡のオイル」という異名を持ちます。

インドで誕生したギーは、インドの伝統的な医学「アーユルヴェーダ」で重宝されています。現地ではメジャーなオイルで、料理以外にも、肌に塗ったりマッサージオイルとして使ったりと幅広く用いられています。

バターとはどこが違うの?

バターとの一番の違いは、不純物の有無です。ギーは、普通のバターに含まれる余計なものを極限まで取り除いて作られています。一般的なバターの脂肪分が約80%であるのに対し、ギーの脂肪分は99.3%以上とされています。

オーガニックギーとは

ギーについての理解ができたところで、オーガニックのギーとはどのようなギーなのか、見ていきましょう。

有機栽培された牧草・厳しく管理された牧場で育った羊のバターを使っている

オーガニックのギーは、普通のギーとは原材料が異なります。一般的に、バターは牛や羊などのミルクから作られますよね。その牛や羊が、有機基準に沿った牧場で有機飼料を食べて育てられていることが大きなポイントなのです。

オーガニックには、「有機」という意味があります。有機には細かい規定がありますが、簡単にいうと、化学物質や人工的な技術を使わないナチュラルな状態のこと。

つまり、オーガニックギーのミルクを生産する動物たちは、化学的な農薬や肥料を使った牧草を食べておらず、ホルモン剤の投与なども受けていません。

加工工程にも厳正な基準がある

ギーは加工食品なので、オーガニックギーは普通のギーと異なり、加工の段階でも厳しい規格が設けられています。たとえば、化学的な処理を行わないことや、遺伝子組換え技術を用いないこと、食品添加物を必要最小限に抑えることなどです。

有機認証検査に合格して販売されている|有機JASなど

以上のように、オーガニックのギーは原材料から加工まで厳正な品質管理が行われています。さらに重要な点は、有機認証の検査に合格して販売されているということ。各国や地域でオーガニックの認証制度が定められています。

日本には、農産物・加工食品・飼料・畜産物の4つの部門において「有機JAS」というオーガニックの規格が存在。認証機関の審査で、有機として必要な項目をすべてクリアして初めて、オーガニックと名乗ることができるのです。

オーガニックギーのメリット・デメリットとは?

瓶に入ったバター
次に、オーガニックギーのメリットとデメリットを解説します。

オーガニックギーのメリット|比較的安全性が高い

オーガニックのギーは、前項のように厳しい基準の下で作られています。そのため、比較的安全性が高く、安心して口にできるでしょう。

オーガニックギーのデメリット|価格が高め

オーガニックギーは一般的なギーに比べて流通数が少なく、価格が高めの傾向があります。メーカーは違いますが、オーガニックのギーとそうでないものを比較した際、1gあたりの価格がオーガニックのほうが3円高いという商品も存在します。

どうやって使うの? おすすめの使い方を紹介!

バターとコーヒー
つづいては、オーガニックギーのおすすめの使い方をお伝えしましょう。

料理に使う|バターやオイルの代わりに

ギーのメジャーな使い方の1つとして、バターやオイルの代わりに料理に使う方法があります。クセが少なく良質なオイルは、炒めもの、スープ、お菓子作りなど何にでも合うでしょう。

バターの代わりにトーストにも

パンに塗ってから焼く、もしくはトーストした後に塗るのもおすすめです。バターよりもさっぱりと召し上がれます。上からシナモンを振りかけたり、チョコレートやフルーツを乗せたりしてもおいしいでしょう。

バターコーヒーに使う

ひと頃ダイエッターの間で流行した「バターコーヒー(完全無欠コーヒー)」にも使えます。

バターコーヒーとは、ブラックコーヒーにバター(今回はオーガニックギー)とMCTオイルを加えて朝食代わりに飲むもの。腹持ちが良いことと、バター(ギー)やMCTオイルに含まれる成分のおかげでダイエット効果が期待できるとされています。

普段朝ごはんを食べない方も、小腹満たしを兼ねて、オーガニックギーのバターコーヒーに挑戦してみてはいかがですか。

ホットミルクにもおすすめ!

コーヒーが苦手な方は、ホットミルクにオーガニックギーを入れる方法もあります。まろやかでコク深い味わいになり、おいしく召し上がれますよ。

おすすめのオーガニックギー3選を紹介!

葉っぱの上にあるバター入り瓶
最後に、おすすめのオーガニックギーを3つセレクトしてご紹介します。

ギー・イージー|グラスフェッド・ギー

EUオーガニック認証のオランダ産グラスフェッドバターを原料としたギー。グラスフェッドとは牧草のみを食べて育っているということ。豊かなミルクの香りを感じられると評判です。

ソテー、ステーキ、スープ、トースト、バターコーヒー、何に使ってもおいしく召し上がれるでしょう。

ウォリアーコーヒー|オーガニック グラスフェッド ギー

ウォリアーコーヒーは、フィンランドのコーヒーブランド。コーヒーをよりおいしく、日常生活をより良くすることを目指して日々前進し続ける”戦士”集団です。

オーガニックグラスフェッドギーは、EUオーガニック認証商品。オメガ3系脂肪酸、オメガ6系脂肪酸、酪酸など栄養価が高く、濃厚な香りと風味が特徴です。バターやオイル代わりに使えば、毎日の食卓がレベルアップするでしょう。

ロイヤルグリーン|オーガニックココナッツギー

ギーには、ココナッツオイルやパームオイル入りの商品もあります。ロイヤルグリーンのオーガニックココナッツギーは、ギーに香り高いココナッツオイルがブレンドされたタイプ。

オランダの国立公園でのびのびと育ったグラスフェッド牛の乳から作られた有機バターと、フィリピン産の有機ココナッツから得られたオイルで製造されています。

ココナッツ特有の甘い香りが漂い、完全無欠コーヒーにはもちろん、クッキーやパウンドケーキといった焼き菓子にもぴったりです。

オーガニックのギーを食卓に取り入れてみよう!

ギーとパン
オーガニックのギーは、原材料から製造までこだわりを持って作られている商品だと理解していただけたことでしょう。普通のギーも一般的なバターよりピュアではありますが、化学物質などが気になる方にはオーガニックのほうが適しています。

オーガニックギーに興味を持った方は、ぜひこれからオイルやバターの代わりに、食卓や調理に取り入れてみてはいかがでしょうか。
参考:
有機畜産物の日本農林規格(農林水産省)
有機飼料の日本農林規格(農林水産省)
有機加工食品の日本農林規格(農林水産省)
有機食品の検査認証制度(農林水産省)
有機認証ってなに?(日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会)

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