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お店に並べられているオーガニックのチーズ

オーガニックチーズとは? 選び方のポイントとおすすめ商品2選を紹介!

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2021.06.19

チーズが好きな方は多いですよね。普段どのようなチーズを召し上がっていますか?産地や味、香りなどで選んでいるかもしれません。

種類豊富なチーズの中、今回はオーガニックのチーズに焦点を当てました。オーガニックチーズの特徴を解説し、選び方のコツを伝授しましょう。おすすめ商品もピックアップしているので、お好みのオーガニックチーズを見つけてみてください。

オーガニックチーズとは? 普通のチーズとどこが違うの?

オーガニック チーズといちじくオーガニックチーズとは一体どんなチーズなのでしょうか。普通のチーズとどこが違うのかを含めて解説します。

有機栽培された飼料などで育てられた動物の乳が使用されている

普通のチーズに使われている原材料とは違い、オーガニックチーズは有機栽培された飼料を与えられ、規定に沿った環境で育てられた動物の乳が使用されています

もともとオーガニックには「有機」という意味があり、有機栽培そのものや有機栽培された農作物を指すこともあるのです。

有機栽培というのは「有機農業」「有機農法」とも呼ばれる農業方法で、化学合成したものを使わず自然界にあるものの力を生かして生産すること。具体的には、化学的な農薬・肥料や遺伝子組換え技術などに頼らず、動物のふん土の中の微生物天然の水日光などによって作物を育てます

つまり、オーガニックのチーズには、ナチュラルな環境下で育てられたエサを食べて育った牛やヤギなどの乳が原材料として使われているのです。

オーガニック認証されるには素材加工の工程にも規定がある

普通のチーズとは異なり、オーガニックチーズは加工の工程でも厳しい規定が設けられています

せっかく有機飼料で育てた動物の乳を使っていても、加工するときに化学的な成分が混じってしまったら、意味がないですよね。オーガニックとして販売するためには、チーズを製造する段階もきちんと管理する必要があるのです。

有機認証の検査を受け合格して販売されている|有機JAS

普通のチーズとは異なり、オーガニックチーズは厳しい有機認証の検査を受けて合格したもの。日本でいえば、「有機JAS」というオーガニックの基準があります。

有機JAS認定を受けるには、日本農林規格に定められている処理方法や管理方法、薬剤などの細かい規定をきちんとクリアしなければなりません。厳しいチェックを乗り越えて、ようやくオーガニックチーズとして認められるのです。

海外でも、国・地域ごとにオーガニックの認証機関や団体が存在しています。

なぜおすすめ? オーガニックチーズのメリットとは

オーガニック チーズと瓶次に、オーガニックチーズにはどのようなメリットがあるのかをお伝えしましょう。

安全性が高めなので安心して食べられる

前の見出しで解説したように、オーガニックチーズは厳しい有機認証基準を満たしているため、比較的安心して食べられます残留農薬や化学的な味の心配もありません。

環境保全にも協力できる

有機農法は環境に配慮した農法なので、普通のチーズではなくオーガニックチーズを選ぶことで環境保全にもつながります地球環境の保護やエコを心がけている方にもおすすめです。

オーガニックチーズにもデメリットはある?

オーガニックチーズは原材料の育て方から加工方法までこだわって作っているため、普通のチーズより生産コストがかかります。そのため、普通のチーズより値段が高めの傾向です。

また、普通のチーズに比べて市場に出回っている流通数が少ないので、選択肢があまり多くないという面もあります。

オーガニックチーズを選ぶポイントを解説!

オーガニック チーズとタグオーガニックチーズの特徴がわかったところで、つづいてはオーガニックチーズを選ぶときのポイントを解説しましょう。

1. 認証マークをチェックしよう

オーガニック認証マークがあるかどうかをまずチェックしてみましょう。有機JAS以外にも、海外にさまざまな有機認証マークが存在しています。たとえばイギリスのSOIL ASSOCIATION(ソイルアソシエーション/英国土壌協会)ドイツのdemeter(デメター)などです。

2. タイプで選ぶ

オーガニックチーズをタイプで選ぶ方法もあります。3つのタイプをご紹介しましょう。

フレッシュタイプ|モッツァレラ・リコッタなど

フレッシュチーズは、乳を発酵させた後に熟成させずに味わうタイプです。水分が多くさっぱりとしていて、柔らかく食べやすいのが特徴。新しいうちに食べ切りましょう。モッツァレラチーズやリコッタチーズ、マスカルポーネチーズなどが該当します。

白カビタイプ|カマンベール、ブリ・ド・モー

表面に白カビをつけて熟成させたタイプで、外はカビで覆われているため硬めですが、中身はトロッとしています。カマンベールチーズやブリ・ド・モーなどが該当します。

ハードタイプ|チェダー・パルミジャーノなど

長く熟成させたハードなチーズは、水分が少なく外も中もしっかりとした硬さがあります。日持ちするので、ゆっくり長い期間楽しめるでしょう。パルミジャーノ・レッジャーノやチェダーチーズなどが該当します。

おすすめのオーガニックチーズ2選を紹介!

切り株の上に置かれたオーガニック チーズオーガニックチーズにもさまざまな種類がある中、おすすめ商品を2つご紹介します。

タベオロジー|ブリー・ド・モー AOP ビオ(フランス)

フランスのブリ地方で作られた白カビタイプの有機ブリー・ド・モー。厳選されたオーガニックミルクで作られた商品で、「チーズの王様」との異名があります。

若いうちは白カビの香りやフレッシュさを感じられ、熟成が進むと角が取れてクリーミーな味わいに。

ノースプレインファーム|おこっぺ有機モッツァレラチーズ(日本)

北海道の自社農場で育てた牛の搾りたて牛乳でその日のうちに作り上げる、フレッシュタイプの国産オーガニックチーズ。化学肥料を使わない牧草でのびのびと育てられた牛のチーズは、有機JASの認証を受けています

イタリア語で「引きちぎる」という意味を持つモッツァレラ。職人が1つ1つちぎって作ります。作りたての新鮮なミルクの味わいをサラダで楽しむのも良いですし、ピザに乗せて焼けば、よく伸びてビジュアルも楽しめます

自分好みのオーガニックチーズを見つけよう!

オーガニック チーズとクラッカーとピクルスオーガニックチーズは、有機飼料を食べて育った牛やヤギなどのミルクを使い、加工にも配慮しながら作られていることがわかりました。国内外でさまざまな種類のオーガニックチーズが製造されています。ナチュラル志向でチーズ好きの方は、ぜひ一度オーガニックチーズを味わってみてくださいね。

参考:
有機加工食品の日本農林規格(農林水産省)
有機畜産物の日本農林規格(農林水産省)
有機飼料の日本農林規格(農林水産省)
有機食品の検査認証制度(農林水産省)
Organic Cows | Better for Animals(ソイルアソシエーション)

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